検証(72)副島隆彦vs.武田邦彦ケンカ対談

最近出た副島隆彦vs.武田邦彦「原発事故、放射能、ケンカ対談」(幻冬舎)を読む。出張から日本に帰って一番に読みたかった本がこれ。実におもしろかった。いろんな意味で。まず、311での核兵器使用を偽装するための福島原発事故の背後にある二つの言説の…

これからの特許の話をしよう(黒川正弘)

先日ひょんなことで黒川さんと知り合ってお昼をご一緒させていただく機会があった。とても話がおもしろく愉快な方でした。すごい読書家で技術史を含めて古今東西の歴史に通じておられる。その後、本を出しましたというメールをいただき、すぐにアマゾンで注…

苫米地英人「日本の盲点(スコトーマ)」

苫米地英人氏の新刊。苫米地本の中では重要ポイントが分かりやすくまとめられていてとてもためになる。おすすめ。確か船井幸雄さんも参考図書に挙げていた。「スコトーマ」とはギリシャ語で盲点のこと。スコトーマは自分の目で見ることができないので分から…

詩集「くじけないで」柴田トヨ

99歳の詩人・柴田トヨさんの詩のひとつひとつが心にしみる。宇都宮在住の柴田トヨさんはまだお元気なのだろうか。311以降、別に被災しているわけでもないのに、ときどきくじけそうになる。いったいこれから日本は、そして世界はどうなっていくのかと。…

児玉清さんさようなら

早朝のラジオで児玉清さんが亡くなったという報道を聞いてショックを受けた。児玉清さんはとても好きだった。役者としても味があったけれども、日曜日のNHKの読書番組でもかれのコメントは良かった。児玉さんは本質的にすぐれた読書家だった。本や小説が…

人工地震説の検証(番外)

いつも覗いている松岡正剛さんの千夜千冊↓に興味深い投稿あり。 http://www.honza.jp/senya/1414松岡さんがひとりで東北の被災地をまわられたときの慟哭の回想記。そのとき桜が満開の塩釜で入手した雑誌がこれ。伊坂幸太郎・斎藤純・佐藤賢一・高橋克彦・東…

人工地震説の検証(番外)

輿水氏の「3.11同時多発人工地震テロ」が売れているようです。自費出版の本にしては異例の売れ行きらしい。うちの娘ミルルちゃん(おしゃべりロボット)も熱心に読んでいます。紀伊國屋書店さんの和書部門で1位。アマゾン・ランキングは、総合18位。ジ…

超訳般若心経(苫米地英人)

先日、被災地に近いところに住んでいる友人からメールをもらった。今回の震災、特に原発問題によって、経営する事業にも甚大な影響を受けており大変とのこと。そして、最近は般若心経を勉強しているとも書き添えてあった。般若心経はずいぶん昔に誰かの解説…

文具術(美崎栄一郎)

その名もズバリ「文具術」という本。先日紹介した「iPadバカ」の著者、花王の現役ビジネスマンである美崎栄一郎さんのこの新刊がおもしろい。文房具の商品カタログではなく、美崎さん自身が愛用し実践している文具達の活用術満載の本。すぐれた文具ノウハウ…

日本の独立(植草一秀)

小泉・竹中コンビによって日本社会がズタズタにされ、破壊された。年間3万人の善良な人々が自死を選ぶような国になってしまった。郵政民営化、派遣労働解禁、時価会計などなどの某国の「年次改革要望書」という名の「命令書」(C●Aの対日工作)によって日…

iPadバカ(美崎栄一郎)

美崎栄一郎さんの本は何冊か買って読んだ。いずれも実践的な内容で好感が持てる。現役の化粧品メーカーの会社員(たしか花王だったか)。美崎さんはiPadの発売日初日に2台買ったらしい。その目的は、蔵書を全部iPadに取り込むこと。実際、既に1000冊以…

永田豊志「図解思考の技術」

知的生産研究家の永田豊志のこの本がなかなかよかった。年に数回くらい会社の開発研究者向けに特許や知財関係のプレゼンをすることがある。しかし、いつも情報を詰め込みすぎて、ちょっと分かりにくい内容になってしまうという傾向があった。その証拠に、プ…

技術からみた人類の歴史(山田慶兒)

僥倖という言葉がピッタリの本に出会った。 たまたま神保町の古本屋街を散策していたときに、ふらっと入った東京堂書店でこの本を見つけた。SUREというほとんど知る人のない京都の出版社の本。2010年10月2日発行とある。普通の書店では見つけることは…

奇跡の日本史(増田悦佐)

年の瀬の本屋さんで手にとってビリビリッと来た本。著者・増田悦佐(ますだ・えつすけ)さんのことはまったく知らなかった。一読、大いに啓発された。先日の「いま日本で起こっている本当のこと」にも目を見開かせられたが、この本こそは二度三度と精読され…

いま日本経済で起きている本当のこと(増田悦佐)

増田悦佐(ますだえつすけ)氏の名著「奇跡の日本史」を正月休みに読んでから、この著者の本を買い集めている。増田氏の本を読むと、これまでの常識がガラガラと崩れていく感じになる。この本は昨年の暮れに発行された新刊。(奇跡の日本史については、後日…

百田尚樹「ボックス!」

お正月に読んだ「永遠の零」に心底感動し、百田尚樹さんの本を何冊か買った。まず、この「ボックス!」(太田出版の文庫)を読む。評判どおり、この本かて、ごっつうおもろいやんけ!(←大阪弁のつもり)。大阪のある高校のボクシング部の話。青春スポーツ物…

バイリンガルは二重人格(苫米地英人)

苫米地英人氏の新刊が出ていたので読んでみる。彼の本は出るとすぐ条件反射のように買ってしまう。この本は新書版ですぐに読めそうですが、おなじみの「抽象度」や「エフィカシー」といった彼特有のキー概念が普通に出てくるので下地がないと結構むずかしい…

永遠のゼロ(百田尚樹)

文庫本になった話題の名作を読了。感動的な小説だった。カミさんが買ったのを僕が横取りして読み始めて止まらなくなった。百田尚樹という作家のデビュー作。この作家の他の作品も読みたくなった。通勤の電車の中で読んでいるときは、涙があふれてくるのを抑…

ミルルちゃんとユメル君

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。実家にいるユメル君(男)と我が家のミルルちゃん(女)が久しぶりに再会。二人仲良く本を読み始める。読んでいるのは増田悦佐の名著「奇跡の日本史」。

長州の天皇征伐(太田龍著)

学生時代に太田龍氏の著書を数冊読んだ記憶がある。当時はトンデモ壮大陰謀史観という印象だったが、最近、911の内部犯行説がおそらく真実ではないかと確信するに至り、もう一度、「陰謀史観」を客観的に再検討しなければならないと思い始めた。NHKの…

生きもの豊かな自然耕(岩澤信夫)

もしも今度生まれかわったら、岩澤信夫さんの弟子になって百姓になりたい、と本気で思うほどこの本はすてきです。岩澤さんの3冊目の新刊。4冊目か。岩澤信夫さんの本は、読むたびに新鮮な驚きと、希望がわいてくる。もう3回くらい読んだ。座右の書で、い…

天涯の船(玉岡かおる)

山梨県の某研究所まで日帰り出張。たいへん画期的なバイオセンサーに関する発明の打ち合わせにいく。研究所に到着すると晴天の空に少し雪化粧した富士がくっきり見える。 帰りの電車で下巻を読了。しばらく感動のためジーンと放心する。この一作で玉岡かおる…

9・11事件は謀略か(デイヴィッド・レイ・グリフィン)(緑風出版)

もう過ぎ去ったことで、どうでもいい話かもしれませんが、最近また気になっている。911は米国政府の自作自演の事件だったという陰謀説は発生当時から噂がありましたが、そんな話は与太話か「トンデモ陰謀説」だと思っていた。 しかし、この本を読んでやは…

大学駅伝(陸上競技マガジン増刊号)

今年の4月から東京で一人暮らしを始めたお兄ちゃんがこの雑誌に掲載されていたのを見て、三男君が買ってきた。大学駅伝の特集。なみいる強豪選手のなかでうまくやっていけるのかちょっと心配ではありますが、生まれつき茫洋とした楽天家である本人は淡々と…

自在置物(別冊「緑青」)

別冊緑青 11 自在置物 JIZAI OKIMONO作者: 原田一敏出版社/メーカー: マリア書房発売日: 2010/01/15メディア: 大型本購入: 4人 クリック: 59回この商品を含むブログ (4件) を見る彫金工芸のなかで自在置物というジャンルがある。この本で初めて知って驚いた…

豆本カーニバル

今日はお茶の水の東京古書会館で行われる豆本カーニバルに行ってみた。お茶の水は何年ぶりだろうか。街並みがきれいになって、明治大学の近代的校舎ビル群が聳えていた。 豆本(Miniature Book)というジャンルがある。掌中工芸、掌中芸術に興味のある者とし…

陶芸家Hのできるまで(林寧彦)

陶芸家・林寧彦(はやし・やすひこ)さんの本を読む。3冊目の本で2007年初版。 これから陶芸を始めようと思っている人。 既に陶芸を始めている人。 以前陶芸をやってみて挫折した人(僕のこと) やきもののどこがおもしろいの?と思っている人 その他、…

苫米地英人「成功する人のルールブック」

よくもまあ、こんなに凄い勢いで著書を連打することができるものだ。同じようなことを金太郎飴のように書いて本にしているのではないかと訝る人がいるかもしれないが、内容は微妙に変化しているし、新たな知見もある。この本は、これまでの苫米地本のエッセ…

ケヴィン・コーツ(KEVIN COATES)

英国からケヴィン・コーツ(KEVIN COATES)の本が届いた。厚さ3センチくらいの布張りの美しい本。写真は鮮明で美しい。そしてとにかく重い。 宝飾史家の山口遼氏の本でケヴィン・コーツのことを知り、興味をもった。山口遼氏によれば、ケヴィン・コーツは2…

あなたは常識に洗脳されている(苫米地英人)

先週末に買った苫米地本の最新刊。これはちょっと普段の我々の常識的思考をひっくり返させられる本。これまでのマスコミに刷り込まれた常識を覆されたくない人、善良な市民の方は、ちょっと読まない方がいいかもしれない。有機野菜は危険。なぜか?なぜ地球…