長州の天皇征伐(太田龍著)

学生時代に太田龍氏の著書を数冊読んだ記憶がある。当時はトンデモ壮大陰謀史観という印象だったが、最近、911の内部犯行説がおそらく真実ではないかと確信するに至り、もう一度、「陰謀史観」を客観的に再検討しなければならないと思い始めた。

NHKの龍馬伝の最後の龍馬暗殺場面を見て、いったい龍馬はどうして暗殺されることになってしまったのか?という素朴な疑問が浮かぶ。そして明治維新とはいったい何だったのか。

明治維新を一皮むくと、英国(薩長)とフランス(幕府)の代理戦争だった、というkとになる。そして、最終的に長州が日本を乗っ取った。黒幕の大将は伊藤博文。龍馬や西郷や大久保は利用されるだけ利用されて消された。これが大きな流れ。

この大きな流れのシナリオの始まりに、孝明天皇とその子の暗殺と明治天皇スリ替え事件(大室寅之祐へのスリ替え)がある。日本の悲劇はすべてこの事件から始まった。首謀者は、伊藤博文岩倉具視

しかし、話はこれで終わらない。これらのシナリオを準備し、日本に仕掛けたグループがいた。世界史をコントロールしようとする共謀集団。それは何か・・・。

史実は小説よりも奇なり。

下手な歴史ミステリーを読むよりも断然おもしろい本。しかも膨大な資料と状況証拠に基づく論考。

太田龍氏は膨大な著書と研究を残したまま、昨年2009年3月19日に亡くなったそうだ(享年78歳)。

長州の天皇征伐

長州の天皇征伐