植草一秀さんのブログ(植草一秀の「知られざる真実」)に興味深い記事あり。
宮脇昭さんが提案するガレキ処理技術です。これは昨年7月頃に弊ブログでも紹介したことがありました。これを読んで思わず膝を打った。
これこそすぐれた適正技術。
まず、ガレキ処理をめぐる様々な問題が解消しますね。
それだけではなく、昆虫や野鳥や微生物たちが繁茂する林(里山)ができます。
ところで、松の防災林はなぜ津波で流されたのだろうか。針葉樹である松は津波に弱く、場所によっては被害が拡大した。だから根をしっかりと張る広葉樹をガレキ土塁に植えるのがポイント。広葉樹だから「雑木林」が出現する。微生物やキノコや昆虫や鳥類の楽園にもなる。
数百年、いや数千年単位のすぐれた生態系が出現する。
海岸線の防潮里山。次なる津波攻撃も撃退できる(・。・)ぷっ♪
すぐれたガレキ活用技術です。ぜひ実現してほしい。
●コンクリートではなく鎮守の森で防潮堤を築け
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-4f66.html
青森県から福島県に至る全長300キロの太平洋岸に、高さ10m〜15mの巨大防潮堤を建設する「森の長城プロジェクト」である。
残土と被災地のガレキで造成するマウンドの上に、土地本来のシイ・タブ・カシなどの照葉樹を植樹して、ふるさとと人の命を守る鎮守の森を育成する壮大なプランである。
かつて、日本人は、祈りの場としての鎮守の森をもち、森のいのちを生命の源泉としてきた。
日本人の自然観や宗教観、和の心は、鎮守の森に育まれたといってもよい。
TPPによって破壊されようとしている最大の日本の財産、世界遺産は、この日本文明の根幹、地域社会の連帯、絆であるとも言える。
コンクリートの防潮堤が耐用年数50年であるのに対して、照葉樹の自然林は9000年の耐用年数を持つという。事実、東日本大震災による大津波でも、鎮守の森は破壊されずに自然の防壁になった事実が示されている。
宮脇氏が提唱する植林では、植林後の生育を自然に委ねてしまう。
巨額の管理費用を必要としない。
自然の力で安定した生態系が生育し、9000年の耐用年数を持つ自然林が生育するとのことである。
コンクリート建造物の建造推進の国土強靭化は国民のためのプロジェクトではない。利権政治屋と利権業者の利権のためのプロジェクトである。根本的な見直しが必要である。
【参照】
●[ラジオ深夜便][適正技術]宮脇昭さんのガレキ活用防災林はGOOD!
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20120714