人類を進化させた石器作り(Dietrich Stout)

人類は「モノづくり」によって進化した、という興味深い記事。
日経サイエンス(10月号)の「人類を進化させた石器作り」という記事がとてもおもしろい。



「技術」が現生人類を生み出したという幣ブログの仮設を裏付ける科学的研究の成果ではないか、と思います。


モリー大学旧石器時代技術研究所のD.スタウト(Dietrich Stout)教授のグループの研究によると、石器作りのプロセスにおける脳内の活動部位を観察した結果、石器という道具を作ることが人類の進化の重要な原動力になったという結論に達したということらしい。


また、石器作りの技術を教えたり学んだりすることは,私たちの祖先にとって極めて難しい挑戦であり,それが言語の進化を加速させた可能性もある、ということらしい。


すごいじゃないか!


これってまさに、技術的技能が人類の進化(ヒトから人類への進化)を異次元的に押し上げ加速したという幣ブログの仮設を実験考古学的に実証するものではないかと思うのであります。


ところで、幣ブログの名称「ホモ・ファーベル」とは、フランスの哲学者アンリ・ベルクソンが現生人類の本質を規定した用語で「モノづくりをする霊長類」といった意味であります。



ヒトという霊長類は、モノづくり(技術)によって人間に進化した、という意味で、ホモサピエンス(理性のヒト)に対置された概念です。当ブログもベルクソンに共感し、現生人間の本質はホモ・サピエンスではなくホモ・ファーベルではないかと考えています。



現生人類を本質を「理性」に位置付ける「ホモ・サピエンス」仮設なんてクソくらえーってなもんです(・。・)ぷっ♪