永六輔さんが亡くなった。83歳。
医師の話によると、死因は肺炎だったようですが、ほとんど老衰に近い亡くなり方だったようです。永六輔さんの本の題名通りの大往生。天寿を全うされたということですね。
本棚からこの本、『職人』(岩波新書)を引っ張り出して読み返している。
いい本です。
永さんが自分で一番書きたかったというこの本はお気に入りです。
僕は職人というのは職業ではなくて、「生き方」だと思っている。
これが永さんのたどり着いた結論。そして、様々な職人さんたちが吐く粋な職人言葉が続きます。
●職業には貴賤はないと思うけど、生き方には貴賤がありますねェ。
●教えるということは教わることです。
●苦労なんて耐えるもんじゃない。苦労は楽しむものです。
●コラッ!あんまり勉強すると、バカになっちゃうぞ。
●死んでやろうと思ってさ、
長いあいだ、じっと包丁を見つめていてさ、
・・・それで板前になっちゃった。
●彫り三年、研ぎ四年。
女房貸しても砥石は貸すなって教えられました。
きりがないのでこのへんでやめておきますが、とにかくおすすめの本です。
以下、永六輔さん作詞の懐かしい歌をいくつか載せておきます。
まずこれ↓は水原弘のデビュー曲「黒い花びら」。第1回日本レコード大賞。
あのころ、みんな物まねしたものです
水原弘は42歳で早世。昭和53年6月、小倉のホテルで喀血。11日後に死去。
●『黒い花びら / 水原弘』 (cover kiyota) レコード大賞編/第一回59年
https://www.youtube.com/watch?v=QePwufuGCvY
●Sukiyaki - 上を向いて歩こう (Kyū Sakamoto, 坂本 九)
https://www.youtube.com/watch?v=bbH754gScuk
これ↓は以前載せたことがありますが、気に入ったのでもう一度掲載させていただきます。
前半が「上を向いて歩こう」で、後半が「見上げてこらん夜の星を」。
●サントリー CM 「上を向いて歩こう」「見上げてこらん夜の星を」
https://www.youtube.com/watch?v=g4PP8AJ1G20
最後になりましたが、ご冥福を心よりお祈りいたします。
- 作者: 永六輔
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/10/21
- メディア: 新書
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