伊勢神宮(内宮と式年遷宮)

先日の伊勢神宮参拝のメモのつづき。

外宮(げくう)からバスに揺られて20分ほどで内宮(ないくう)に到着。

五十鈴川にかかる宇治橋を渡って境内へとすすむ。全長約100m、幅8mのこの宇治橋も20年ごとにかけ替えられるのだ。

五十鈴川岸の御手洗場で手を洗う。魚が泳いでいるのが見える。


いよいよ正宮へとすすむ。

垂仁天皇26年に鎮座されて2000年経過している。信じられない古さ。でもまだこの中になにごとかが生きている。4重の御垣に囲まれた一番奥のご正殿に天照大御神(あまてらすおおみかみ)がお鎮まりになっている。


板倉(落とし込み技法)による素朴な建築物。和風ログハウス。我が家もこの技法を採用している。我が家を設計してくれた建築家の石田信夫さんは、式年遷宮の度に伊勢神宮を見学していると言っていた。




ところで「天照大御神卑弥呼である」という説がある。たいへん興味深い。
http://yamatai.cside.com/yasumoto/tyosyo100.htm



唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)とよばれる建築様式の正殿が20年に一度建て替えられる(来年が式年遷宮)。


伊勢神宮は技術文化の伝承という点からもたいへん興味深い。

伊勢神宮は来年が式年遷宮の年。すでに準備が着々と進められている。


1300年前から式年遷宮が始まった。

Wikipediaによれば、「飛鳥時代天武天皇が定め、持統天皇の治世の690年(持統天皇4年)に第1回が行われた。その後、戦国時代の120年以上に及ぶ中断や幾度かの延期などはあったものの、1993年(平成5年)の第61回式年遷宮まで、およそ1300年にわたって行われている。」

ここにもあの天武天皇が出てくるとは驚き。



ところで、式年遷宮では、20年ごとに宮を遷すのですが、実際は神殿のみならず、約800種類、1600点の技術的創作物すべてをとっかえてしまうのだ。装束や太刀などの工芸品、宝物類も作りなおすのです。これってすごいことだ。

もったいないと思うかもしれないが、じつはこれが「技術の伝承」のための最もすぐれた方法なのです。


宮大工、刀工、金工、漆工、職工、陶工などなど、ありとあらゆる工芸家たちが技術の粋を傾注して、古式にのっとり技術を再生する。


世界の古代文明の立派な石造りの神殿が、今は廃墟になってしまっているのに対して、伊勢神宮は2000年の間「生きている」。白木の技術文化とともに、技術の伝承の装置としての式年遷宮のすごさを感じる。


参拝を終えて「おかげ横丁」を散策。ここで伊勢根付を探してみました。

以下、つづく。



【参考】
(以下、過去記事の再掲)

http://d.hatena.ne.jp/gyou/20120305

天武天皇の正体と古代ユダヤ教と日本の秘密


2月26日に伊勢で行われたリチャード・コシミズ氏のレクチャーがおもしろかった。

天武天皇(大海人)は何者か?

●2012.2.26_リチャード・コシミズ伊勢講演会
テーマ:「7世紀の日本が21世紀の日本を作った」
連続再生は以下。(8分割)
http://www.youtube.com/watch?v=etuNQ9GdCBs&list=PL79A4506ED1014FBE&feature=view_all



天武天皇(大海人)は、今から1300年前に日本をリセット(壬申の乱)して再起動した人物だった。これ自体は歴史的事実である。

しかし、彼には謎が多い。

律令制をはじめ、日本をかたちづくる基礎のありとあらゆる事を一人で天皇自ら始めた。

どうしてこんなことが可能だったのか?

彼の出自にその秘密がある。


ヨン・ゲソムン(淵蓋蘇文)という7世紀・高句麗の有能な宰相・将軍が天武天皇(大海人)の正体である。

ヨン・ゲソムン(淵蓋蘇文)は、西暦668年の高句麗滅亡の直前に日本に亡命し、天智天皇政権(近江朝=百済系政権)内部の反百済派にその才能を認められ、担ぎ出されて、壬申の乱によって日本をリセットした。(自分の妻である額田王を寝取った天智天皇を殺したということでもある)

ヨン・ゲソムン(淵蓋蘇文)=天武天皇説については、最近、注目する歴史家が増えてきているらしいが、いまだ異端説。

しかし、この仮説は説得力があり、おもしろい。

さらに、天武は、日本古来の土着の原神道に古代ユダヤ教を習合させることによってこれを発展させた。(伊勢神宮崇拝の確立)


神道と古代ユダヤ教の類似性については多くの証拠がある。

●まくや(幕屋)と伊勢神宮の構造的類似性

●神社の鳥居の起源は古代ユダヤ教の過ぎ越しの祭りにあり

●御輿とアークの類似性

●菊花紋章は古代ユダヤ起源

●マナの壺と仁徳天皇陵の形態的類似性(形と比率が一致)

諏訪大社の御頭祭(おんとうさい)と創世記のイサク伝承の類似性

●諏訪の守谷山(もりやさん)とエルサレムのモリヤ山!

●京都の祇園祭=ノアの方舟の漂着の日「シオン」→シオン祭り
(つまり、日本に古代ユダヤ教神道として伝わっているってことか)


本当のユダヤの伝統・文化は我々日本人が受け継いでいるかもしれない。(ハザール似非ユダヤとの違いに注意)

ユダヤにも本物ユダヤと似非ユダヤ(カザール)の2種類があるってことか。


昔読んだアーサー・ケストラ−の本でも同じようなことを言っていた記憶がある。


このレクチャーは、学生諸君、特に、受験科目に日本史を選択した高校生や日本史の成績を上げようと思っている学生諸君にも是非見てほしい。

ただし、学校の成績向上や大学受験には、まったく役に立ちません!
時間のムダです(+_+;)\パコッ!
試験には出ない事ばかり。

しかし、日本の歴史、東洋史が俄然おもしろくなり、逆に歴史が好きな科目になるかもね。

万葉集の歌(額田王の歌)を古代朝鮮語で解釈する話も興味深く(18禁)、ずっこける。

●연개소문(淵蓋蘇文, YeonGaesomun) / ヨンゲソムン PV
http://www.youtube.com/watch?v=F7Ea-XFBbmw