いま、うちの地域では深刻な猫問題に直面している。野良猫が増えすぎて猫の嫌いな人はもちろん好きな人からも苦情が絶えない。そこでこれ↓
猫捕獲装置。構造的にはとてもシンプル。中の餌をとろうとしてこれに入るとレバーが作動して入口の扉が落ちる仕掛け。餌はちくわや鶏の空揚げがいいらしい。
この捕獲装置を設置して捕獲された野良猫に避妊手術を施したあと、捕獲した場所に猫を戻してあげる。あとは地域猫としてみんなで見守る。これで猫の数はじょじょに減少して適切な数に落ち着くはず。猫を虐待したり「処分」したりするのではない。不幸な猫がこれ以上増えないようにするための苦肉の策。
今回の作戦では９台仕掛けて７匹捕獲。かなりの実績。
捕獲装置と捕獲ノウハウについては、猫の会というＮＰＯの方々に協力をいただきました。避妊手術はＮＰＯと提携している獣医師にお願いすることにし、手術料は自治会費から出る。
ドイツの「動物の家（ティアハイム）」のようなすぐれたシステムが無い日本では、いまのところこの方法（捕獲→避妊手術→地域猫）しか解決手段がないのです。ドイツの「動物の家」については以前触れたことがある。
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20120206
日本ではペットブームの陰で年間３０万匹の捨て猫や捨て犬が殺処分されている。（昔は撲殺や毒殺だったけれど最近は炭酸ガスによる窒息死で殺処分しているらしい。）
放射能の除染というまったく無駄な事業に何兆円もかけるのであれば、そのお金で日本版ティアハイム・システムを作ってはどうか。
動物の殺処分ゼロをめざしてがんばっている浅田美代子さん、応援してますからね。
