早朝家を出て新幹線で静岡県の某企業研究所に向かう。今日は発明打ち合わせではなく特許セミナーの講師として呼ばれた。新富士あたりでフッと車窓を見ると富士山が迫っていた。何事かをじっと考えているような富士山の姿。
新幹線の中で愛用の分身モバイルPCであるソニーType-pでサイトチェックとパワーポイントファイルの確認とレビユー。(ところで、ソニーさん、どうしてType-pを製造中止にしちゃったのですか? 改良版Type-pの製造再開を是非是非お願いしたい!)
今日のレクチャーのテーマは「特許公報(特にクレーム)の読み方」。若い研究開発担当の技術者が50人くらい熱心に聞いてくれた。
つい先日、9月7日に知財高裁の逆転判決があった「サトーの切り餅事件」(サトーの切り餅は越後製菓の特許を侵害している)の解説もした。知財高等裁判所第3部の飯村敏明裁判長による画期的判決だ。先日の登石郁郎裁判長による、物的証拠が無くとも推認や憶測や類推で認定する恐ろしい中世魔女裁判判決とは大違い。
この飯村裁判長によるすばらしい逆転判決によって日本はやっとアンチパテントからプロパテントへの変化が加速する筈。この人のおかげでアイデアや発明を適切に保護育成する土壌が日本にできつつある。飯村敏明氏は知財界のヒーロー!
「サトーの切り餅事件」については後日このブログでも挙げる予定。