検証(87)陸前高田の薪からなぜ放射性セシウムが?

陸前高田津波で流された松の木の表皮から放射性セシウムが検出されたことから、京都五山送り火での薪使用が断念されたというニュースを聞いてギョッとした。

送り火中止に驚いたのではなく、津波に被災した松の木の表皮から放射性セシウムが検出されたことに驚いたのだ。

この事実は、津波の海水に放射性物質が含まれていたことの証拠であり、その放射性物質は東北沖の海底核爆発に由来することの証拠ではないか。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110812-OYT1T00861.htm
心からおわび…陸前高田の薪使用断念で京都市長

 「せっかく五山の足並みがそろったのに」――。「京都五山送り火」で燃やす予定だった岩手県陸前高田市の松で作った薪(まき)から放射性セシウムが検出され、計画の中止が決まった12日、京都市送り火保存会の関係者は落胆と戸惑いを隠せなかった。
 再度の使用中止について、京都市門川大作市長は「陸前高田市をはじめ、被災地の皆様に悲しい思いをさせてしまい、心を痛めている。尽力頂いた皆様に心からおわびします」と肩を落とした。門川市長は、「(薪は)食品と違って国の基準はなく、国には早く基準を示してほしい」と繰り返した。
 薪を提供した福井県坂井市NPO法人「ふくい災害ボランティアネット」の東角(ひがしかど)操代表(53)は頭を抱えた。薪の売り上げを復興支援にあてる計画で、5月に陸前高田市の国の名勝「高田松原」から、津波で流された松を回収、販売し、7月中旬から、発送を始めたばかり。これまで薪を1本ずつ簡易検査し、放射性物質は検出されなかったという。「少しでも復興の力になればと始めた活動が、思いもよらぬ事態になって戸惑っている」と東角代表は語った。
(2011年8月13日00時06分 読売新聞)