若山照彦と若山清香

「日本科学史上最悪の冤罪事件」の様相を呈しつつある小保方STAP細胞事件ですが、小保方さんの手記『あの日』のおかげで、あっちこっちで綻(ほころび)を見せはじめた感じです。

この冤罪事件のキーパーソンの一人が若山照彦氏であることはあきらかですが、若山氏の配偶者であり共同研究者であった若山清香女史の動きにも不可解なものがありそうです。

今回、小保方氏に対する窃盗容疑の告発騒ぎ(この告発はデタラメです)を起こした石川智久という元理研職員へ情報提供した人物の一人が若山清香女史だったようです。(もう一人は、『あの日』の第12章「仕組まれたES細胞混入ストーリー」に記載されている元CDB研究員で現若山研の研究員の大日方氏。)


この期間、理研研究員の遠藤高帆も怪しい動きをしている。


彼らはグルになって、SNSなどで連絡を取り合いながら小保方さんを陥れようとしていた可能性があります。



陰謀論的観点から言えば、STAP細胞を無きものにしたい大きな勢力(巨大医療利権勢力?)からの力によって彼らは動かされているのかもしれませんね。


ところで、山崎行太郎氏の最近のブログ記事(2月24日)によると、「小保方晴子事件」は、実質的には「若山清香事件」だった可能性も否定できない、と言っています。


【参考】

あの日

あの日

●若山 照彦(Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E7%85%A7%E5%BD%A6

●石川氏の告発に関係する「木星」さんの重要証言―フライデー記事の取材源
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17149343.html

前回、以下の記事を書いたところ(本日少し補足を追加しています)、

【再論】石川氏の告発の不自然さとその背景にあるもの―若山研はなぜ否定しないのか?

そのコメント欄で、木星さんから、次のような大変貴重な情報をいただきました。

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[ ira*u*a79 ] 2016/2/22(月) 午後 0:10
木星です。 若山研究室、旧理研CDB自体、山梨大にも「細胞の紛失・盗難届けはだされておらず、若山研も電話取材で「盗難・紛失届けは出していない」と認めました。また、石川智久氏の取材をし「フライデー」に記事を書いた取材記者と直接面談し、取材資料を見せて頂きました。
そこには情報提供者の名前の中に大日向博士の名前があり、記者は「若山清香夫人とメールのやり取りをしている」と言っていました。ですので「小保方晴子さんを窃盗で刑事告発する!」と騒いだ石川智久氏への情報提供者はこの二人である事は間違いない事です。
該当記者はわたくしが今後の処遇を憂慮して送った私信をフェイスブックで晒しましたので、こちらも「取材源の秘匿」の仁義を切らせて頂きました。
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■まず、最初の箇所の、
「若山研究室、旧理研CDB自体、山梨大にも「細胞の紛失・盗難届けはだされておらず、若山研も電話取材で「盗難・紛失届けは出していない」と認めました。」

 ということであれば、若山氏、若山研ともに、「盗まれた」「なくなった」と主張すればするほど、盗難・紛失届を出さないまま、理研の「貴重な財産」を毀損したことを放置・黙殺していたということになり、
・紛失・盗難を招くような管理状態だったこと
・紛失・盗難届を出さなかったこと
の2点(特に後者)で責任を問われることになってきます。
 
理研にしても、「それまで不明だったものが、小保方研の冷凍庫から出てきた」という認識であれば、不明とわかった時点で探したのか? 小保方研が物理的に整備される前には笹井研におそらく冷凍庫はおいてあったのでしょうが、その中は探したのか?「不明だった」ことについて、どう内部処理したのか? 警察に相談したのか?ということが問われることになります。
 しかし、そのような認識は、これまで一度たりとも示したことはなかったと思います。
桂調査委員会報告書の公表後、広報室長は、告発の可能性を聞かれて、窃盗罪、偽計業務妨害罪が可能性のある選択肢として挙げていました。それは明らかに、混入したとするES細胞を念頭においたものですし(偽計業務妨害罪を挙げることからも明らかです)、「不正調査の結果では、混入が故意なのか過失なのか特定できないから、告発は見送る」という趣旨の言い方だったかと思います。ということは、それは大田氏の細胞を念頭に置いたものだったはずです。
 若山研の研究室のスタッフが作った細胞が紛失・盗難したということで騒ぎになっていたのであれば、上記の会見のときに、「本件ES細胞とは別途、紛失・盗難された可能性がある大量のES細胞が内部で問題となっていたので、それも視野において告発の可否を検討する」ということが匂わされてもおかしくないはずです。

■後段のフライデーの記事の取材源の話は、「爆弾証言」の感があります。
「フライデー」に記事を書いた取材記者と直接面談し、取材資料を見せてもらい、その情報提供者の中に若山研のO氏の名前があり、W夫人ともメールで連絡をとりあっているということをその記者が明らかにしたということで、それが本当であれば、若山氏や若山研関係者が、フライデー記事や石川氏による告発について、沈黙を保っているのは当然の話ということになります。
 そのフライデーの記者は、否定するのかもしれませんが、もともと若山氏と若山研の沈黙が、石川氏の告発に対する「後援」的印象を与えていたと思いますので、それを裏付ける「証言」だと受け止められます。

 しかしそれにしても、なぜそのフライデーの記者は、対立関係であろう木星さんに、取材源を明らかにしたのでしょうね・・・。裏付けのある記事だということを強調するためでしょうか・・・。


■また、kaw**oropsさんがコメント欄で言及された週刊新潮2015年2月26日号の記事ですが、
http://www.dailyshincho.jp/article/2015/02250815/?all=1 
その中で、理研関係者の話として次のようなことが書かれています。

「引っ越しの際、問題のES細胞も山梨大へ持って行くはずでした。元々は若山研究室に在籍していた中国人留学生が11年夏に作成したもので、帰国後もそのまま保管されていたのですが、若山先生が、その試料がないことに気付いたのは昨年(注:2014年)の中頃。理研が現場保全のため小保方研究室の試料を逐一チェックし、リスト化して山梨大に送ったところ、先生は、およそ80本のES細胞入りチューブが、なぜか彼女のもとにあると分かって驚いたのです」 

また、当時の若山研究室の事情に詳しい関係者の話として、

「引っ越しの最中、研究用冷凍庫の整理作業も進められていました。冷凍庫には、割り当てられたスペースごとに各自の使う試料が保管されており、だんだんと不要不急のものが増えてくる。それらについて若山先生は“いついつ迄に必要なものは確保するように。それ以降は処分します”と告知していました。もちろん、問題のES細胞についても、山梨大へ運ぶよう事前に指示が出ていたのです」

 と書かれています。これらが本当だとすれば、若山氏は、移管契約書に載せていたはずですが、載っていません。小保方氏の手記によれば、若山氏らは手続きなしに持って行って、後から理研に訴えると言われて、事後的に形式を整えたとのことですから、その日付をバックデートさせて契約した時点では、ないことがわかっていたから載せなかったということかもしれません。しかし、そういういい加減な手続きだったとは認めようとしないでしょうから、そうすると、そこに問題の細胞が載っていないのはなぜか? 載っていないということは若山研に持って行く予定がなかったということの証左ではないのか? という話になってきます。

 またこの「理研関係者」なるものの「証言」が正しいのであれば、中国人留学生のLi氏は、元々帰国予定で山梨大に一緒に行く予定ではなかったという意味に受け取れますが、そうすると、「日本での研究を断念せざるを得なかった」という別途の「証言」は、虚偽だということになってきます。

 それから、「だんだんと不要不急のものが増えてくる。それらについて若山先生は“いついつ迄に必要なものは確保するように。それ以降は処分します”と告知していました。」とありますが、それならば、その処分の指示・依頼は誰にしたのでしょうか?
 石川氏は、Facebookで、「若山教授は、彼女にES細胞の保管を依頼・指示していません。よって、三木弁護士の弁明は虚偽にあたります。」と述べていますが、不要だとして処分するつもりだったものは、どのみち理研に対して依頼しなければならないのだろうと思いますが、それは小保方氏でなければ誰にしたのでしょうか? そしてその依頼を受けた者は中身を確認・記録していないのでしょうか?(そういう遺棄されたものは、ジャンク細胞として適当に処理されるのが相場のような印象ですが)

 結局、石川氏なり、若山氏その他の「若山研関係者」なり、「理研関係者」なりが、各種メディアを通じて流す情報というのは、矛盾するものばかりで、全体を整合的に説明できるものではありません。小保方氏を窃盗犯に仕立てるために、残してきた材料をもとに無理にストーリーを作ろうとするから、こちらを立てればあちらが立たずということになって、整合性がなくなってしまうわけではないのでしょうか。

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【雑記】
 ふと文系人間としての知りたいと思ったのは、こういう研究・実験用の細胞というものは、財産価値として評価するルールとか計算方法とかは決まっているのでしょうか?
 財産である以上は、財務諸表にいくら、と内訳計上しているはずだと思いますが、その辺はどういう様子なのでしょう??
 石川氏が、一本何十万円で、合計何千万円だという話をしているので、そういう連想が働いた次第です。

若山照彦と若山清香。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20160224/1456267487

この二人は「夫婦」であると同時に「共同研究者」だった。そしておそらく理研時代にそうであったように、現在も、つまり山梨大学のライフサイエンス研究(?)でもそうである。この夫婦のことは、民主党政権時代、「事業仕分け」で問題になったようである。

言い換えれば、若山照彦氏も若山清香氏も、小保方晴子氏とは、ある時期、「共同研究者」だった可能性が高い。つまり、「小保方晴子事件」が「若山照彦事件」だったとすれば、実質的には、「若山清香事件」だった可能性も否定できない。

この「STAP細胞事件」は、単なる科学問題だけの事件ではない。私が、事件勃発の当初から、この事件に深い関心を持ちつづけてきたのは、この事件が、「あまりにも人間的な」事件だと思っていたからである。今、小保方晴子氏の手記『あの日』を読んで、あらためて、それを実感する。
人間たちの名誉欲と野心、嫉妬、怨念・・・が絡んだ事件である。その中心にいたのが小保方晴子さんであることは言うまでもないが、小保方晴子さんと同じように重要な存在だったのが「若山照彦/若山清香夫婦」だったように思われる。

たとえば、若山照彦氏は、理研のホームページに、次のような「研究室紹介」の記事を残している。

http://reproduction.jp/jrd/jpage/vol49/490303.html
理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター
ゲノム・リプログラミング研究チーム
若山照彦「施設紹介」
【JRD2003年6月号(Vol. 49, No. 3)掲載】

・・・・・・
研究室のメンバーは、精子の前核形成に関して調べてもらっている岸上哲士、精子の保存法を開発してもらっているベトナム人のNguyen Van Thuan(トンさん)、精子発生を研究している大田浩の3研究員と、 他に予備実験やレシピエントマウス作り、研究室の予算管理だけでなく私の家の財政までを厳密に管理しているテクニカルスタッフの若山清香(私の妻でもある)、そして事務全般の橘佳奈さんと私の合計6名である。いまのところ研究室のメインテーマである核の初期化に関して研究しているのは私一人であるが、これは私以外全員がマイクロマニピュレーターの経験が無く、最初の実験には技術が習得しやすいICSI関連のテーマを選んだからである。徐々に全員がクローンマウスのエキスパートとなり、1日に一千個以上の核移植が出来るような研究室となり、核の初期化に関する新たな発見をしてくれることを期待している。昨年6月にたった一人で机しかない状態から始めた私の研究室だが、強力なメンバーに恵まれたこともあり、すでに理研CDBボーリング大会で優勝するなどの成果も出始めている。これからが非常に楽しみである。

民主党の「事業仕分け」については、以下のような記事がある。

事業仕分け 理研、職員妻に月給50万円 枝野担当相「言い訳ばかり!」
2010.4.26 12:22

 独立行政法人(独法)を対象にした「事業仕分け第2弾」の2日目となる26日。天下り企業の"丸抱え"や入札参加企業が1社だけの1社応札が問題となった「理化学研究所」(理研、埼玉県和光市)の不透明な体質に切り込み、結果、「事業縮減」を突きつけた。仕分けの中では、理研職員が妻をアシスタントにして、月給約50万円を理研が支払っていることが明らかになり、仕分け人側からは「お手盛りではないか」と厳しい追及があった。

 「全部言い訳ばかり。多額の税金を使っているという意識がなく、ガバナンス(管理)をお任せできない」。あいまいな説明を繰り返す理研側に対し、枝野幸男行政刷新担当相はこう声を荒らげた。

 政府の行政刷新会議がこの日提出した資料の中では、理研や所管官庁の文部科学省からの天下り先となっている2社と理研との癒着構造が明確に示された。

 問題視された2社は、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)に人材派遣をしている「スプリングエイトサービス」(同県上郡町)と「サイエンス・サービス」(東京都中央区)。公表資料によると、2社には役員10人のうち、文科省OBと理研OBが計7人在籍。理研との取引額は平成20年度実績で、2社合わせて計11.2億円と多額に上る。

 枝野行政刷新担当相は「なんでスプリングエイトサービスに委託するのか分からない。コストの計算ができているのか」と問いただしたが、理研側から明確な回答は得られなかった。

 また、20、21年度に実施した一般競争入札のうち、この2社が落札した委託業務はすべて1社応札だったことが、産経新聞の調べで判明。理研側はこの日、「公明正大にやっている」と主張したが、仕分け人は「適正かどうか誰が判定するのか。多額の税金を使って効率的な運営をしていない」と疑問を呈した。

 一方で、研究職職員のアシスタント97人のうち、6人が研究職の配偶者を採用していることが指摘された。その中には、研究職の妻が週30時間勤務で、年収600万円を受給していたケースもあった。

 理研側はアシスタントの採用について、「複数の人間が選んでいる」と述べたが、仕分け人側から採用基準を明確にするように要望が出された。

●世界初「宇宙マウス」誕生 山梨大・若山教授夫妻笑顔で会見
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140731/dms1407311204013-n1.htm
2014.07.31


「宇宙マウス」の誕生を発表する山梨大の若山照彦教授(右)と若山清香特任助教=30日午後、甲府市の山梨大

 山梨大は2014年7月30日、宇宙航空研究開発機構JAXA)などとの共同研究グループが、国際宇宙ステーションで冷凍保管し、地上に持ち帰ったマウスの精子を、卵子と授精させることで「宇宙マウス」が生まれたと発表した。宇宙空間で保存した哺乳類の生殖細胞からの繁殖成功は世界初という。

 研究を担当した山梨大の若山照彦教授と妻の若山清香特任助教は30日、報道陣に「出産率に影響はなく、正常なマウスが生まれてほっとしている」と笑顔で話し、「将来、動物が宇宙で繁栄できる可能性が見えた。今後は卵子や受精卵を宇宙に持っていく技術も開発したい」と意欲を見せた。

 若山教授は、STAP細胞論文の共著者の一人で、小保方晴子氏らに論文の撤回を呼び掛けていた。