小保方氏はES細胞の混入や捏造疑惑をキッパリ否定

先日の遺伝子解析による「STAP細胞が別の万能細胞、ES細胞(胚(はい)性幹細胞)だった疑い」の指摘に対して、小保方氏は、これをキッパリ否定しているようです。

ということは、若山研究室の内部で何らかの工作が行われた可能性もある、ということです。


(1) 「マウスに関しても細胞に関しても、私には所属させていただいていた研究室以外からの入手はありません」という点(若山研《※若山照彦・山梨大教授の研究室》からすべて提供を受けていたということ)については、小保方氏が若山研でお世話になっていた時期(2013年3月まで)は、小保方氏は、マウスや細胞を独立して入手できる立場にありませんでした。したがって、すべて若山研ルートで入手したものです。
(2) 「STAP幹細胞は、小保方氏が若山先生に渡したもの」との報道に関して。
 「STAP幹細胞」は、若山先生が樹立されたものであり、若山先生が作製し、保管されていたものです。若山研が山梨大学に移転するとき、小保方は、若山先生から、その「STAP幹細胞」の株を分けてもらいました。つまり、CDB(※理研発生・再生科学総合研究センター)に保管されている「STAP幹細胞」は若山先生から譲り受けたものです。これに関しては、一部報道で不正確な表現がなされています。
(3) 「ES細胞(※胚(はい)性幹細胞)を小保方氏が持っていたのかどうか」については、小保方氏は、ES細胞を作製したことはなく、現在小保方研究室に保存されているES細胞は実験の比較のために(コントロール用)として、若山研から譲与されたものです。それらのES細胞については様々な報道がされていますが、理研に確認したところ、内容の詳細に関しては現在調査中とのことです。小保方氏は、正確に調査・確認してほしいと述べています。
(4) 「今後の理化学研究所の調査にできる限り協力し事実関係を明らかにできるよう努めて参りたいと思います」という趣旨は以下の通りです。
 CDBは、STAP幹細胞の解析の結果、若山先生が作製された「STAP幹細胞」には、2系統のマウス由来のものがあり、一方(AC129)は若山研のGFPマウス(※GFP(緑色蛍光たんぱく質)遺伝子を人為的に入れたマウス)と一致するが、他方(FLS)は由来が不明(15番染色体にGFP遺伝子が挿入されている)としています。この由来について、今後、CDBにおいて検証が予定されているため、小保方氏としては、その検証に協力して事実関係の解明に努めるということです。
(5) 「STAP細胞の再現・検証実験への参加」については、小保方氏は非常に積極的な姿勢を示しています。もちろん、STAP細胞が再現できることを前提にしています。
http://www.asahi.com/articles/ASG6L3JCLG6LPLBJ003.html

●小保方氏「研究室以外からの入手なし」
6月18日 12時24分

動画http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140618/k10015306651000.html

理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーは、STAP細胞や実験に使われたとされるマウスの遺伝子の分析結果などからSTAP細胞の存在が疑われる不自然な点が相次いで指摘されていることについて、「マウスに関しても細胞に関しても私には所属させていただいていた研究室以外からの入手はありません」などとしたうえで、今後、理化学研究所の調査に協力し、事実関係を明らかにできるよう努めたいとするコメントを発表しました。

これは小保方リーダーが、18日、代理人の三木秀夫弁護士を通じて発表したものです。

この中で、小保方リーダーは、共同研究者の若山照彦教授の側からマウスを渡され、STAP細胞を作製したはずなのにできた細胞がこのマウスのものではなかった点について「マウスに関しても細胞に関しても私には所属させていただいていた研究室以外からの入手はありません」などとしています。

そのうえで「何よりもSTAP細胞の再現・検証実験に参加させていただき、人為的な間違いが絶対に起きない環境でSTAP細胞の存在を証明することで、筆頭著者としての説明責任を果たさせていただくことを切望しております」としています。

また、小保方リーダーらが使っていた研究所の冷凍庫から「ES」と書かれたラベルの貼られた容器が見つかり、中の細胞を調べたところ、STAP細胞を培養したものだとされている細胞と目印となる遺伝子の位置が一致した点については、弁護団による補足コメントとして「小保方リーダーは、ES細胞を作製したことはなく小保方研究室に保管されているES細胞は若山研究室から譲与されたものです」などとしています。