兵庫県警の動きで気になる点

STAP細胞問題は、日本科学史史上最悪の冤罪事件の様相を帯び始めてきました。

特に、これまでの兵庫県警の動きには何かヘンなものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

以下、兵庫県警つながりで気になる点を備忘録メモ。

(1)今回の「参考人聴取」をマスコミにリークしたのは誰か?
Teabreakさんの以下の記事によると、今回の参考人聴取については、兵庫県警との間で「マスコミに一切公表しない」という事前の約束があったそうです(三木弁護士の話)。その約束を反故にしてマスコミにリークしたのはいったい誰なのでしょうか。

兵庫県警の聴取に対する関係者の説明の齟齬の解明の先にあるもの―中国人留学生は何と釈明するか?
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17141523.html

石川氏の告発は、小保方氏否定派からすれば、駄目押しのつもりだったのでしょう。しかし、それによって、当事者の説明の齟齬が浮き彫りになり、その理由、背景を県警が聴取し、解明せざるを得なくなってしまった、ということになります。強烈なブーメランとなって我が身に返ってきつつある可能性があります(そのすべてを明らかにすることなく、犯罪の証拠なしで、捜査終結とするかもしれませんが)。


今回の兵庫県警による小保方さんに対する参考人聴取は、兵庫県警自ら墓穴を掘った感じです。


(2)笹井氏の不審死については、司法解剖が行なわれなかったといわれていますが、不可解な点があります。

第一発見者の証言がまちまち。それに加えて、当日の初期報道によれば、最初、死亡と報道された直後に「再生を試みている」という報道があり、蘇生するかもしれないというあいまいな報道がされ、病院に運ばれ、そこで医師が死亡を確認したことになっている。病院において医師が死亡を確認した場合には、司法解剖を行う必要がないらしい。つまり、法医学的検証は行われない。

この一連の出来事の中で兵庫県警がどのように動いたのか気になる。自殺偽装を疑う人もいる。


(3)笹井氏から小保方さん宛の遺書がいち早く(小保方さんの了承なしで)マスコミにリークされている。これは許されないことです。私信をかってにリークしたのは誰か?兵庫県警の組織内組織の誰かの犯行か?

さらに許されないことは、マスコミによって公表された遺書の内容には、創作された文章が加えられていたことです。私信をかってに公表し、しかもその内容に改竄が行われていたなんて、ひどい話です。小保方さんの人権が蹂躙されている。


この点については、小保方さんの手記『あの日』の第221頁〜第222頁に以下の記載がある。

 笹井先生からのお手紙が届けられたのは、数日後のことだったように思う。私にお手紙が届けられる前に、内容の報道がなされたと聞いた。私に渡す前に私信の手紙を勝手にマスコミに公表した警察には抗議をしたが、「公表した人を特定することはできない」という警察からの返事を弁護士を通じて受けた。あとから目にした、お手紙の内容を伝える記事には、私に届けられたお手紙には書かれていない、マスコミの創作による文章が加えられていた。
 笹井先生のご家族から代理人を通して、ご家族宛のお手紙の中に、「マスコミ等からの不当なバッシングに疲れ切ってしまった」と書かれていたと発表があったと聞いた。同様の内容は私に宛てられたお手紙にも書かれていた。
小保方晴子『あの日』より)

あの日

あの日