STAP細胞問題についての世間の誤解

ミヤネ屋という番組で小保方さんの手記『あの日』の内容がとりあげられたそうです。

読むにたえない感情的で低俗な批判が多い中で、比較的公平な立場で『あの日』の内容をわかりやすく解説しています。


そして、この本の出版のおかげで、世間の人々のSTAP細胞問題に対する誤解も明らかになってきた、とteabreakさんがこの番組を見て指摘しています。

重要なポイントは、キメラマウスの作製(細胞の多能性を確認する実験)については、小保方さんの責任ではなかった、ということ。

キメラマウスの実験には実験者の長年の熟練(暗黙知)と手技(職人技)が必要であり、若山氏以外の研究者には不可能ないし極めて困難な作業であったこと。

それにもかかわらず、若山氏は、検証実験でキメラマウスを作製してほしいという要請を拒否したこと。(『あの日』第238頁)


STAP細胞 小保方【手記出版】利用され捨てられたマスコット「ドロドロ関係」「教授の裏切り」「研究・発表・騒動・再現失敗の裏側」「理研/大学はノーコメント」
https://www.youtube.com/watch?v=D8RWokPiVSE

●ミヤネ屋に刺戟されて、世間の誤解を解く資料づくりが有用かも・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17143911.html

 ミヤネ屋の小保方氏の手記特集(https://www.youtube.com/watch?v=D8RWokPiVSE)に刺戟されて、STAP細胞問題の論点と小保方氏の手記での提示事実に則して、パワーポイントで分かりやすく整理したものを作って公表すると、社会の理解促進の一助になるかもしれませんね。

 ミヤネ屋での各氏の発言を聞いていると、世間の誤解の一端が分かってきます。その誤解の上に立って、小保方氏を見、批判してきたことを、出演の各氏は反省しています。
 また、記者・論説の人?は、メディアスクラムについても反省の意を示していますので、びっくりです。

 ミヤネ屋の各氏の発言その他から想像して、世間の誤解はどこにあるのかというと・・・

(1)STAP・FI幹細胞、キメラマウスの作製まで含めて、全部小保方氏の責任と思われていたこと(シニアオーサーがバカンティ氏、若山氏だとは認識されていなかったこと)。

(2)若山氏は単なるサポートと思われており、若山研で本格的に幹細胞研究が行われ、その成果が反映されたものとは認識されていなかったこと。
  
(3)笹井氏は、STAP研究自体に深く関わっていたと思われていて、小保方氏と若山氏が実験+論文執筆を行ったのであり、笹井氏は論文を仕上げる役割に留まるとは十分わかっていなかったこと。

(4)STAP細胞は簡単にできると思っていたこと。元細胞の種類や実験条件・環境等によって、ばらつきが大きいとはわかっていなかったこと。

(5)実験に使うマウスの系統は若山氏が管理していて、小保方氏は渡されただけ、という分担がわかっていなかったこと。

(6)検証実験、再現実験が、あそこまで極端に制約の多いものだとは思っていなかったこと。

 ・・・といったところでしょうか。

 ともかく、小保方バッシングの前提となっている思い込みを解くことが、世間の見方を変えることにつながっていくのではないかと思います。
 法案の国会審議がありますし、誤解を解いた上で、事実の解明と真実の探求につながる材料を発掘されることを期待したいところです。
 時間をみつけて、パワーポイント作成にトライしてみます。