赤色LEDで農薬を使わない害虫駆除

今朝のこのニュースにはとても興味がひかれました。

農薬を使わない害虫駆除技術。
赤色LEDに害虫駆除効果があるようです。



この技術によって、メロンなどの果物や農産物の栽培に害虫駆除のための農薬を使う必要がなくなってしまう(あるいは農薬使用量を限りなく減らすことが可能)かもしれません。

静岡県農林技術研究所が研究開発中でかなり良好な効果が確認されている。これはかなりすごい。

静岡はメロンの産地。メロン栽培には害虫駆除のための農薬を使わざるをえないのが現状。

害虫(ミナミキイロアザミウマ)に悩む農家・鈴木隆一さんは、「農薬を長く使っていると抵抗性が出てきてしまう」と話す。農薬耐性をもった新たに進化した害虫が登場する、というお馴染みの問題。

害虫は世代交代を繰り返す中で「薬剤抵抗性」を持つため、現場では農薬が効かない事態に陥っていた。

そうした状況の中で、静岡県農林技術研究所が目をつけたのは「光」。

研究の結果、赤色LEDを照射することによって、メロンの葉に付く害虫(ミナミキイロアザミウマ)の数を4分の1にまで押さえることができたそうです。

この技術によって残留農薬の問題も回避され、日本産メロンの輸出を後押しすると期待されている。

同研究所では、5年以内の実用化を目指しているそうです。

ところで、この技術を開発した静岡県農林技術研究所は特許出願をしたのだろうか?

できれば、このような「適正技術」は特許で独占しないで、世界中に広まってほしいものです。


 今回は、世界初となる、「赤色LEDによる温室メロンのミナミキイロアザミウマの防除技術」の開発、マーガレット3品種(伊豆36号、37号、38号)の育成、について報告を行いました。部長からは、赤色LEDの普及に向けた企業等との連携推進や、新品種を用いた付加価値の高い販売方法などについて指導・助言をいただきました。
 平成27年度の部長報告は、(1)5月にワサビ新品種の育成、第三の煎茶の開発、(2)7月に賀茂十一野菜の育成、タバコカスミカメによるトマトの害虫防除技術の開発、(3)10月に鳥獣害対策技術の開発、茶での学位取得報告、(4)12月に水田蒸気処理防除機利用技術の開発、イチゴ階級判別装置の開発、キウイフルーツ「静岡ゴールド」の育成、(5)今回2月に赤色LEDによるミナミイキイロアザミウマ防除技術開発、マーガレット3品種の育成 の計5回を実施し、経済産業部幹部への研究所の取り組み状況の理解促進と、開発技術の県内への普及拡大に対する推進対策を行いました。
 今後も、農林技術研究所では、県の農業振興に有効な新たな技術開発に向けた研究を推進してまいります。
http://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/newsbank00095.html