「非電化」歩行支援機(佐野明人)

名古屋工業大学の佐野明人教授が発明したこの無動力歩行支援機がなかなかすごい。

モーターやバッテリー、センサーなどの動力源や電子機器を一切使っていない歩行支援機だ。バネの力を巧妙に利用している。脳梗塞などで脚が麻痺した人の歩行を助ける。


動力をまったく使わないところは、藤村靖之さんのコンセプトである「非電化」の思想に通じている。すばらしい。


電気動力で助けるのではなく、その人の脚力をうまくサポートして力を引き出してあげるところもすごい。本人の力をうまく引き出してあげるところは、以前紹介した「足こぎ車いす」の発想と似ている。


佐野先生によると「受動歩行」と呼ばれる自然現象の歩行原理を用いた無動力の歩行支援機の製品化は世界初らしい。


腰と膝付近にベルトで装着し、腰近辺にある「ヒップユニット」内のバネの力で脚の振り出しを補助する。本体重量は約550グラムでコンパクトかつ世界最軽量。


特許公報が出ているか調べてみよう。



TBSの「夢の扉」でも紹介された。

●TBS「夢の扉+」8月17日 #166「歩く原理を解明し 歩く喜びを伝えたい」
http://www.youtube.com/watch?v=RV1MApewSWs&index=3&list=LL-dFsiwww5KkdJoQ1OPM5Cg