人力ヘリコプターを飛ばした現代のライト兄弟

日経サイエンスに人力ヘリコプターに関するおもしろい記事があった。

二人の若きカナダ人が、これまで不可能といわれていた人力ヘリを飛ばすことに成功したというのだ。

人力ヘリの成功の条件は、人力のみで離陸した状態で60秒間以上ホバリングすること、飛行中に高度3mに到達すること、その際操縦席は10平方メートルの範囲にとどまること。30年以上の間、達成されなかった。

ライト兄弟以来の画期的成果。


●Atlas Human-Powered Helicopter - AHS Sikorsky Prize Flight
https://www.youtube.com/watch?v=syJq10EQkog&x-yt-ts=1422579428&x-yt-cl=85114404#t=44


●人力ヘリを飛ばした現代のライト兄弟
http://www.nikkei-science.com/201502_054.html
人力で駆動するヘリコプターを1分間浮揚させた人に贈る「シコルスキー賞」を米国ヘリコプター協会が創設したのは1980年。以来,数々の航空機設計の専門家たちがこの目標に挑んでは失敗し,「そんな人力ヘリは現実的に不可能である」とする論文まで発表された。それでも挑戦者が現れた。2人の若きカナダ人技術者,トッド・ライヘルトとキャメロン・ロバートソンは限られた駆動力を補うためにあらゆる常識を見直して,ついに2013年に同賞を獲得した。成功の原動力となったのは,ライト兄弟に通じる情熱と,科学に裏づけられた試行錯誤だ。成らぬは人の為さぬなりけり──と悲壮に構えなくても,挑戦できることはまだ多く残っている。