「軽労化」のための「スマートスーツ」


NHK「まちかど情報室」で紹介されていた「スマートスーツ」に興味を惹かれたので、メモしておきます。

「スマートスーツ」とは、北海道大学の田中孝之准教授が開発した筋力補助器具。弾性材(ゴムバンド)の張力を利用して作業する人間の身体の負担や疲労を軽減させるもの。

ただし、現在トレンドのロボット技術によるパワーアシストではない。

モーター動力や電子制御は一切使わない、いわば無動力のパワーアシストスーツである。

うーむ、これも藤村靖之氏の「非電化技術」に通じる発明である。

原理はまだよくわからないが、作業中の身体の動きを計測し、筋骨格動力学シミュレーションにより動作中の筋活動に最適な効果を発揮するよう弾性材の特性と配置を設計して実現したらしい。機械的な動力を用いず、さらに軽く柔らかい弾性材を使用しているので、安価で着心地にもすぐれているそうです。1着400グラム程度。

過酷な農作業に最適。重労働を軽労化する。身体にかかる疲労と負担を25%も軽減する。

以前紹介した「無動力歩行補助器具」 や「足こぎ車いす」とも技術思想が通じている優れた発明である。


【参考】
● 田中孝之先生(北大)のサイト
http://www.ssc-lab.com/

●スマートスーツのサイト
http://smartsupport.co.jp/