里山資本主義(1)

ここ数日この本にハマっています。

秋田で活躍されている現役の医師・はらへった先生のブログで紹介されていたのを見て読んでみました。

●はらへったのブログ
http://harahetta.at.webry.info/201311/article_8.html


この本、既に15万部以上売れているらしい。こういった本が爆発的に売れることじたい、日本人の火事場の底力を感じます。

日本人はいつも危機的状況のどんずまりになったとき、しずかに本領を発揮しはじめます。2000年の日本の歴史を繙くと、いつもそんなやり方で生き残ってきました。希望を感じる。

この本のポイントは、オーストリアや日本ではじまりつつある「里山資本主義」が、いびつな「マネー資本主義」のモンスター化した現代世界を救うかもしれない、というもの。


この本のもとになった取材映像である以前放映された「里山のチカラ」を下記↓のサイトで見ることができます(オンデマンドと違って無料だがね!)。

「デフレの正体」の著者で地域エコノミストの藻谷浩介(もたに・こうすけ)さんが弁舌さわやかにがんばっておられます。

里山のチカラ
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani02.html

NHKでもときどきいい番組をつくるのですね(失礼)。すばらしいドキュメンタリー動画です。テレビだからちょっと脚色されている感じはありますが。

本を読みながら、あるいは本を読んだあとに見ると理解がとても深まります。

ネットを検索すると、この本を批判する記事がいくつかありましたが、「現状の問題点」に基づいた揚げ足とりが多い。たとえば、日本の山から木を切り出すのは大変でコスト的に合わない、などなど。コストがかからない技術を開発したらいいじゃないか。そんなことは日本人ならその気になれば朝飯前。実際その動きがある。現状に基づいた揚げ足取り批判はつまらない。この動きの本筋を理解していない(・。・)ぷっ♪



この本の内容については何回かに分けて取り上げたい。

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)