スリランカ出身のにしゃんたさん

今朝も4時過ぎに目が覚めてNHKのラジオ深夜便を聴いていたら、スリランカ出身の「にしゃんた」さんという方が話していた。びっくりするほど流ちょうな日本語。

新聞配達の仕事をしながら日本の大学で苦学し主席で卒業。4年前に日本人と結婚。しかし、福井の花嫁の両親が猛反対。しかし、最後は納得してもらって4年前に晴れて結ばれる。現在は羽衣国際大学准教授。

話を少し聞いただけで素晴らしい人だということがわかった。

にしゃんた氏は日本人以上に日本人だ。

純粋無垢のぼくの心の琴線に触れるいい話にウルウルとくる。←純粋無垢なのは朝だけ(+_+;)\パコッ!

両親の結婚反対の理由は3つあった。

1 長男なのにスリランカの先祖の墓守を放棄している。
2 祖国の国籍を捨て日本に帰化してしまった。無責任だ。
3 生まれてくる孫が肌の色でいじめにあう。

墓守の問題はすぐに解決した。スリランカに伝わる仏教(こちらの方が本物の仏教)では、そもそも墓という概念が無い!だから墓守の必要もない。

お釈迦さんは、墓を作れなんてことは一言も仰ってない。死者は、弔った後土に埋めてそれでおしまい。実にシンプル。(彼ははっきりとは言ってなかったけれど。これが本当の仏陀の教えだ。日本の仏教が釈迦牟尼の教えとは異なる風習を取り入れているにすぎない。むしろ日本の仏教の方が本来の仏教とはかけ離れた、なにか別の宗教のように思える。)

にしゃんたさんは、結婚前に花嫁の母親からもらった心のこもった手紙(結婚に反対したことを謝罪する手紙)をいまだに肌身離さず持っている。

以下のサイトに紹介記事がある。11月9日(水)の午前4時台から第2回目の放送がある。たのしみ。


http://www.nhk.or.jp/r1-blog/050/99488.html
ラジオ深夜便
明日へのことば 「違っているからいいんだよ」
ゲスト:羽衣国際大学准教授 J.A.T.D.にしゃんたさん
放送日時:11月8日(火)、9日(水)の2日連続、それぞれ午前4時台
(7日(月)、8日(火)深夜)

 J.A.T.D.にしゃんたさんはスリランカ出身。6年前、日本に帰化しました。スリランカ名は、ローマ字で45文字と長いことから、みずからを「にしゃんた」で通しています。
 高校生のとき、ボーイスカウトの縁で来日した以来、すっかり日本に魅せられたにしゃんたさんは、日本へ留学し、新聞奨学生として立命館大学経済学部を卒業しました。その後、大学院で経済博士号も取得しました。
 にしゃんたさんは来日1年目で日本語検定1級に合格。非漢字圏出身者としては異例のことでした。現在では、関西弁、京ことばにも通じ、落語はプロなみ。去年、社会人落語日本一決定戦で決勝にまで残りました。さらに、空手4段で指導員資格を持ち、柔道、挙法も有段者です。
 現在は、大学で経済経営学を講じていますが、「多文化共生」を終生のテーマとし、民族、国籍、宗教の違いを認め合い、違いを大切に残しながら共生する世界を追求しています。
 にしゃんたさんに、これからの日本が国際化社会をどう生き延びればいいのかなど、一帰化日本人としての切実な感想、独自な発想を語っていただきます。