呆れ果てる、安倍晋三のジャパン・ハンドラーズ育成資金供与(中田安彦)

アメリカ政治思想に詳しい中田安彦氏がソエ爺の学問道場「重たい掲示板」に興味深い記事をアップしていたのでメモしておきます。


今回の安倍訪米で、アメリカの3つの大学に、それぞれ500万ドル貢ぐことを決めたそうです。合計1500万ドル。約15億円。

ちょっと不自然な大盤振る舞いですね。


豊かな筈のアメリカの有名大学に、「日本研究をしていただくため」に15億円もの大金を寄付する必要があるのでしょうか?

裏に何かがありそうです。

日本研究のための支援資金というタテマエですが、おそらくジャパンハンドラーや日本から送り込むマスコミや官僚の留学生をスパイ教育するための資金になるのではないかと中田氏は言う。


たしかに、上の写真で安倍晋三の背後で睨みを利かせているは、ジャパンハンドラーの大物ジョセフ・ナイですね。

これでよく分かります。



[1775]呆れ果てる、安倍晋三のジャパン・ハンドラーズ育成資金供与
投稿者:中田安彦 投稿日:2015-04-28 12:41:51
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

アルルの男・ヒロシです

安倍晋三アメリカを訪問していますが、産経新聞に安倍がハーヴァード大学で次のような発言をしたと書いてある。


(貼り付け開始)

2015.4.28 05:00
首相、知日派育成へ研究支援表明へ 米3大学に各500万ドル拠出

 【ボストン=峯匡孝】訪米中の安倍晋三首相は27日午前(日本時間同日深夜)、米東部マサチューセッツ州ケンブリッジマサチューセッツ工科大(MIT)を訪れ、日本の現代政治や外交に関する研究を支援するためMITとコロンビア大、ジョージタウン大にそれぞれ500万ドルを拠出すると表明した。

 外務省によると、平成27年度予算で対応するMITとジョージタウン大は、円換算で各5億5千万円。コロンビア大は換算レートが異なる26年度補正予算で措置したため4億8500万円となった。

 首相はMITの前にハーバード大も訪問し、学生からの質疑に応じた。アジア太平洋地域で強圧的な海洋進出を図る中国を念頭に「力による現状変更は決して許してはならない。アジアの海を平和、繁栄の海にしていくためにアジアの国々が協力するのも重要だ」と述べ、中国と韓国との関係改善に努力する考えを示した。

 これに先立ち首相は、2013年のボストンマラソンで起きた爆弾テロ事件の現場で献花し、黙(もく)●(=示へんに寿の旧字体)(とう)をささげた。イスラムスンニ派過激組織「イスラム国」など地球規模で拡散する国際テロに屈せず、米国とともに戦い続ける姿勢を示す狙いがある。

 首相はボストンに26日午後(同27日朝)に到着。ケネディ元大統領に関する資料が保存されている「ケネディ・ライブラリー」を視察後、岸田文雄外相とともにケリー米国務長官の私邸で会食した。

 首相は28日午前(同日深夜)、首都ワシントンのホワイトハウスオバマ大統領との首脳会談に臨む。安全保障分野では「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の再改定を踏まえ、日米同盟強化により世界の平和と繁栄に貢献する方針を確認したい考えだ。

(貼り付け終わり)


産経新聞の紙面には、他の新聞には出ていなかったが、安倍がじろりと後ろで睨みつけるジョゼフ・ナイの前の演台で「知日派育成の資金提供」をしていくと宣言した様子が映し出されている。

何処の国も自分たちをスパイする人材を育てるために資金を提供することなどしない。しかし、安倍晋三はここまで貢ぐ。

呆れ果てる。

MIT(リチャード・サミュエルズ)、コロンビア大学(ジェリー・カーティス)、ジョージタウン大学(マイケル・グリーン)に安倍晋三が「掴み金」を与えると世間した。それをハーヴァード大学で表明するという。ハーヴァードには、孫の留学資金非課税ですでに留学人材を送り込む余地ができていた。


日本のアメリカ追従主義者は「アメリカで日本が研究されていないこと」に恐ろしい不安を抱くのだろう。私には全く理解できない。冷戦時に日本が研究されてきたのはそれなりの理由がある。今はないというのに、それを無理にカネも払って「研究していただく」というのは頭おかしい。キチガイとしかいいようがない。

アメリカの有名手先育成大学である、ジョージタウン、コロンビア、MITの3大学の日本研究所の「ジャンパンハンドラー」に対して、日本から送り込むマスコミとか官僚の留学生と現地の日本研究家の交流の場を提供していくということだ。ハンドラーに対する利益供与だ。

そうやって日本人をアメリカの大学の日本研究所に送り込んで「クルクルパー」にして帰国させてアメリカの手先として活動させる。こういう手段で長島などもアメリカ主義者になって帰ってきた。本人が気づいていないのがものすごく怖いが、要するにそういうことだ。ローマ帝国からの伝統。

日本ではこの受け皿になっているのが笹川平和財団であり、笹川には米国支部もある。そういう狭いところだけで日本研究マネーがグルグルと回っているわけだ。

コロンビア大学の日本研究所には、ジェラルド・カーティスやジョージ・パッカードのようなよく知られたアメリカのジャパン・ハンドラーズだけではなく、なんとあの、合理的期待形成学派でリフレ派の親玉の伊藤隆敏とか、三菱商事槇原稔の娘の槙原久美子までいる。

安倍晋三が出す500万ドルを日本人のアメリカ以外の大学への留学支援金として日本国内で予算化したほうがどれだけ世界的視野をもった日本人を生み出せることだろうか。出す場所を間違っている。敵に塩を送ってどうする。

本当に情けない話だ。