昨日紹介したNHKスペシャル「メガクエイク」の23頁jに松澤暢(とおる)教授(東北大学)の業績に関する記載があり、興味深い。
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地震予知の研究者、東北大学の松澤暢教授は、東北地方で起きた8000回の地震の波形を徹底的に調べ直した。その結果、岩手県釜石市沖で、揺れの始まり方、大きな揺れの形、揺れの長さまでよく似た波形の地震がおよそ5年ごとに発生していることをつかんだ。その発生源は、釜石沖のプレート境界、直径わずか1キロの範囲。「地震の巣」アスペリティだ。1999年には、「2001年11月までに同様の地震が起きる」と発表する。そして、2年後の2001年11月13日、地震は実際に発生。世界で初めて海底のプレート境界の地震予知に成功した。続く2008年の発生も予知。さらに、釜石沖以外にも1300を超えるアスペリティを発見した。
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(引用終わり)
東北地方の海溝地震8000ケースの地震波形を調べられ、1300カ所のアスペリティを発見されているとはすごいことです。しかも、2001年11月13日に発生した海底プレート境界型地震を世界で初めて予知した。(この本は昨年の3月発行)
これだけのデータの蓄積と予知能力がありながら、今回の地震を予知できなかったのはなぜか。回答は以下のいずれか。
(1)さぼっていたから。
(2)前兆すべり(プレスリップ)が観測されず、プレート境界型の海溝地震とは考えられなかったから。
(3)人工的に誘発された地震だったから。