検証(59)本震前の海底沈下(東北大・日野亮太准教授)

311の2日前から当日にかけて、震源に近い宮城県沖の海底が1日数センチの割合でゆっくり沈下していたという報道。これを観測したのは東北大学の日野亮太准教授の研究グループ。

このデータは、今回の地震が自然地震であることの証拠になるのか、それともプレートテクトニクス理論では説明できない地震カニズムに関連する現象なのか。たとえば、山本寛氏の説(水素核融合説)でこの前兆現象を説明することはできるか。

この海底沈下現象は、以下のようなPT理論でいうプレート境界部の「前兆すべり」が無かったこと(検証39)とどう関係するのだろうか。


さらに、3月9日の前震の波形との関連性についても調べる必要がある。

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NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110608/k10013379941000.html

本震に至る海底変動捉えたか
6月8日 4時54分

3月の巨大地震の2日前から当日にかけて、震源に近い宮城県沖の海底が、1日数センチの割合でゆっくり沈下していたことが分かりました。観測した東北大学の研究グループは、巨大地震の前兆から本震に至る変動を捉えたものとみて注目しています。

東北大学地震・噴火予知研究観測センターの日野亮太准教授の研究グループは、宮城県牡鹿半島の沖合80キロ、深さ1200メートルの海底、2か所に設置した観測機器を先月下旬に回収し、データを詳しく分析しました。その結果、海底が、3月9日に起きたマグニチュード7.3の地震で15センチ沈下し、2日後の11日のマグニチュード9.0の巨大地震でも1メートル沈下したことが確認されました。さらに、2つの地震の間にも、海底が1日数センチの割合でゆっくり沈下を続けていたことが分かりました。2つの地震の間の沈下について、研究グループは、9日より前に同様の変動が見られないことから、巨大地震の前兆から本震に至る海底の変動を捉えたものとみて、巨大地震のメカニズムの解明につながる研究成果として注目しています。日野准教授は「地震の発生に先行する現象を捉えることができたと考えられるので、今後、詳しく調べて、次の大きな地震が起こる前に何が起こるのか、予測に役立てていきたい」と話しています。

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