本職が弁護士である大山泰生氏による「ネイティブスピーカーになれる唯一の勉強法」は画期的。語学の天才・シュリーマンの方法を再検討して適切に採用している点がすごい。苦節15年にわたる英語学習の紆余曲折の末にたどり着いた結論がこの本。
シュリーマンはトロイの発掘で有名ですが、16カ国語を短期間にマスターしたことでも有名。従来、シュリーマンの勉強法ではテキストの音読と暗唱が重要であるというイメージがありましたが、シュリーマンの方法はそれだけではない。実はその国の言語のネットワークをつくることが最も重要なポイントである。そして、大山氏は、英語のネットワークを確立する以外の方法でネイティブスピーカーになる方法はない、と断言する。
大山氏のいう英語のネットワークとは苫米地英人氏のいう「英語脳」に相当するものだろう。
ではシュリーマンは、この言語ネットワークを確立するために、テキストの音読と暗唱以外に何をしたか。答えは「作文」である。英語の場合は英作文。英作文といっても日本語を英語に置き換える和文英訳ではなく、自分が持っているイメージ(日常のことや考えたこと)を英語に接続させるための作文。そして、その作文を繰り返し音読すること、これである。
日本の学校での英語教育は、この訓練をしていないので何年勉強したところで言語ネットワークは形成されることはなく、したがって使い物にならず全くダメだ、と断言する。
とてもためになった。言語学習のキモが良くわかった。
あとは実践するのみ(+_+;)\パコッ!
- 作者: 大山泰生
- 出版社/メーカー: 民事法研究会
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: 単行本
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