残り90%の人々ための技術

本との遭遇によって人生観が変わるときがある。たまにそのような本に出会うことがある。その出合いを求めて今日も本屋さんに行く。

この本も偶然見つけて読みはじめ、じわじわと僕の人生観を変えつつある。少し大袈裟。

地球上の90%の人々は、いわゆる先進国の人々が享受しているようなあたりまえの最低限の生活することさえできていない、という現実。たとえばきれいな飲み水や快適な住居さえ無いという現実。この事実にあらためて驚く。

この状況を改善するためのデザインの提案。最低限の生活を保障する技術がどうしても必要だ。この本はそのような「適正技術」を地域に提供するための社会企業家たちの報告。実際に効果を上げている適正技術製品の写真と解説がわかりやすい。いい本だ。

世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある

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