米中貿易戦争は、トランプの負け。金正恩との板門店会談は、その恥(はじ)隠しで、無内容。(ソエ爺)

世界は、第2次ヤルタ体制(トランプとプーチン習近平)に向かって進んでいく?

[2416]米中貿易戦争は、トランプの負け。金正恩との板門店会談は、その恥(はじ)隠しで、無内容。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2019-07-04 14:20:19


副島隆彦です。今日は、2019年7月4日(木)です。

 世界は、私が書いたとおり、 三帝協商(トリプル・アンタント)、すなわち、 トランプと、プーチンと、習近平の 3大国(3帝国)の首脳の 会談へと向かっている。

 私は、これを、別名で、「第2次ヤルタ会談」とも読んでいる。 他の、言論人や、新聞記者たちが、いやいやながら、私から、これのらのコトバを、コソコソと泥棒(アイデア盗用)される前に、どんどん強く、キツく 唾(つば)を付けておく。

今日は、私は、1.「高い政治」 と、2.「低い政治」の 両方を、纏(まと)めて書く。そのように、事態が、まとめて進行したからだ。 

国際政治 における、国際政治学(インターナショナル・リレイションズ)では、

1.ハイ・ポリティックス (high politics 高い政治、高度の政治 ) と 2.ロウ・ポリティクス ( low politics 低い政治)の ふたつで出来ている。  1.の ハイ・ポリティクスは、国家の存亡に関わる 軍事、安全保障の問題だ。 それに対して、金融・経済(貿易交渉はその一部)は、どんなに重要でも、2.の ロウ・ポリティクス「低い政治」である。

1.の政治、軍事(安全保障)の問題として、トランプは、このあと大坂G20の翌日の 6月30日に、即座に、北朝鮮板門店(はんもんてん、パンムンジョン)に行って、金正恩と会談した、ことだ。この時、38度線の、DMZ(ディー・エム・ズイー)の軍事境界線を、お手々をつないで、ふたりで渡った。
またやったよ、文在寅(ムンジェイン)の時と、同じだ。もう、飽きたよ。こんなもの、何の意味もない。

 このくだらない パフォーマンスも、米中貿易戦争での、自分の敗北、失策を、人々の目を逸(そ)らして、自分の敗北の事実を覆い隠そうとして、トランプが、「世界を煙に巻く気で」やったのだ、としか、私、副島隆彦には、思えない。

 米朝 の3回目の このトランプ・金正恩会談(6月30日)は、その前のプーチン習近平の 中露からの 「北朝鮮への 国連決議での、経済制裁核兵器開発をしたから。貿易、通商禁止。禁輸 。embargo エンバーゴウ)を解除に動こう」の 3大国による根回しがあったからだ。 これは、三帝協商、第2次ヤルタ会談 への道の 一部だ。

この3巨頭(3首脳、3帝)の、共通のメンター(mentor 指導教授、家庭教師、助言者 )である “ ヘンリー ” (キッシンジャー。95歳。今も世界皇帝代理 )が、「3人で、このようにしなさい」と、指導しているからだ。これで、今の世界は、動いている。 私、副島隆彦が、ずっと、このように書いて来た(数冊の本にも)ことを、見て見ぬ振りをして、とぼけている 有識者たちには、そのうち、私が、機会を捉(とら)えて、グサリと忠言してあげようと思う。


(転載貼り付け始め)

〇「 米ロ、核軍縮協議を継続へ トランプ氏、中国の参加主張 」

2019/6/28 共同通信社

(写真)6月28日、大阪で会談した際に握手するロシアのプーチン大統領(左)と米国のトランプ大統領(ロイター=共同)
 
 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は、6月28日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ大阪で会談した。米ホワイトハウスによると、両首脳は核軍縮協議を継続することで合意した。

 トランプ氏は、「新たな核軍縮条約に中国を入れる必要がある」と主張した。また両首脳は、「米ロ関係の改善は相互利益、世界の利益に資する」との認識で一致したという。

 米ロ首脳会談は、昨年7月に、フィンランドで行われて以来約1年ぶり。8月2日に失効する米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約や、2021年2月に期限を迎える新戦略兵器削減条約(新START)の延長問題を話し合ったとみられる。

(転載貼り付け終わり)
 
副島隆彦です。 このように、3帝協商、第2次ヤルタ会談 に 向かって、世界は進んで行く。 

 今から69年前の、 1950年6月25日、 に 勃発した 朝鮮戦争(コウリアン・ペニンシュラ・ウォー)の終了宣言にしたい、 と アメリカ政府は、思っているようだ。 69年たってからの、ようやくの終戦だ。まだ、終わっていなかったのだ。本当は、アメリカは、朝鮮戦争で、ボロ負けに負けている。

 この事実を、日本国民は、ほとんど、知らされていない。歴史学者政治学者たちでも、大きな、正確な、「朝鮮戦争の真実」を知らない。 知らないままに、70年が経(た)ったのだ。

 極東方面 の 連合国最高司令官だった  マッカーサーの率いた、栄光の米陸軍、第5軍(ザ・フィフス・アーミー)とその同僚軍(海兵師団)は、 仁川(インチョン)上陸作戦(インベイジョン)での反攻の大勝利で、有頂天になって、北朝鮮まで制圧して、そのあと鴨緑江(おうりょくこう、ヤールー川)まで、渡ろうとした。 そして、待ち構えていた 中国軍(毛沢東)の一挙の大反撃に遭って、 それで、大敗北している。 

 「長津湖(ちょうしんこ)の退却戦」として、少しだけ、知られている。マッカーサーの引いた米陸軍と、海兵隊の師団の中の、6つの大隊が、壊滅(かいめつ)したのだ。この大敗北は、米軍にとって、あまりに恥ずかしいものだから、ずっと公表していない。「米軍の鴨緑江からの撤退戦は成功だった」とか、強がりで書いている歴史ものばかりだ。

 今から69年前の、1950年10月27日からの、10日間の、米軍の大敗北、敗走(はいそう)の、惨め極まりない、大失策は、アメリカ国内でも、ずっと、国民には秘密にされてきた。

 1980年代のレーガン政権の時まで、「朝鮮戦争」というコトバは、正式のアメリカのコトバとして、存在しなかったのだ。 Korean Police Action 「コウリアン・ポリス・アクション」 「韓国での警察活動 」と 呼ばれていた。アーリントン墓地の墓に戦死者の名前は、あるのだが、戦争名が、書かれていなかった。 米軍の戦死者(2万人、そして傷病兵も2万人、彼らもやがて死んだから、合計4万人の戦死者)たちは、最近まで公然とは戦死者 扱いになっていなかった。

(ただし、韓国軍も、北朝鮮軍も、中国義勇軍も 、米兵死者の、3,4倍ずつ戦死している。爆撃=エア・レイド=による死者が多い。 米の海軍の航空隊=まだ空軍は出来たばかり=は、どうも、米海軍は、マッカーサーがキライだったので、本気で爆撃しなかったらしい )

 朝鮮戦争は、最近まで、アメリカでは、「戦争」という認定を受けていなくて、「警察行動」とされていた。 米軍がボロ負けに負けた事実を、覆い隠したかったからだ。ずっと恥ずかしかったのだ。 マッカーサーという軍人は、戦争指揮の下手くそな、軍人としての能力では、罰点(ばつてん)が、付くべき軍人だった。 それなのに、共和党から推(お)されて大統領になろうとした。 

 マッカーサーは、自分の幕僚の副官(エイド・デ・キャンプ)の将軍たちまでも死なせたのだ。 がっくりきたマック(マッカーサー)は、指揮権を、リッジウエイ中将に渡した。

 その前の、ほんの1カ月前の、9月15日。マッカーサーの、アメリカ国内での、インチョン上陸での大勝利で、もの凄い大人気だった。「マッカーサーは、これで、大統領になれる。まさに勝利の凱旋(がいせん)将軍だ」、と。 

 何と、このマッカーサー人気に、あやかろうとして、トルーマン大統領までが、スケベ根性を出して、わざわざ太平洋上のウエーク島まで、マックに合いに、出向いてきたのだ。これが真実だ。

 マックと、トルーマンは、お互いを大嫌いだった。マックは、「オレは、お前の子分じゃない。ルーズヴェルトに仕えていたのだ」と思っている。トルーマンは、「この野郎。大統領である私に、敬意を持たないで、勝手なことばかりやりやがって。そのうち、首を切ってやる」と、思っていた。

 そして、翌、1951年4月に、マックが、「後方の、満州の 中国軍の本体に、原爆を落とすべきだ」という発言をした。台湾防衛で、本気の、チャイナ・ロビーの派閥(タイム・ライフ社、社主のヘンリー・ルースが頭目)に対してマックが、語った。これを絶好の好機と、トルーマンが捉えて、マックを、ばっさりと切った。 連合国最高司令官から、解任した。

 トルーマンにしてみれば、「これでは、第3次世界大戦になる」という、マックの首を切り落とす、大義名分が、成り立った。と、このことだけは、多くの日本人にも知られている。しかし、このふたりの間の、個人的な、相克、嫌い合いまでを、知られていない。

 マッカーサは、東京のお堀の前の、今もある 第一生命のビルのGHQ(正しくは、SCAP、スキャップ )の司令官室から、憲兵(MP)に、武装解除されて、がっちりと両脇を押えられ、拘束されて、本国に強制送還されたのだ。このことを知っている、日本の歴史学者も、政治学者たちも、あまりいない。

その理由は、「中国に、原爆を落とすべきだ」の発言をしたから、ではない。
 やはり、本当は、マッカーサーが、北朝鮮まで攻めて、さらには、鴨緑江を越えて、中国にまで攻め込もうとして。そして、大失敗して、敗北、米軍を潰走(かいそう)させた。4万人の米兵が死んだ。その責任が、あったのだ。「この男は、作戦の指揮の失敗で、軍法会議に掛けられるべきだ」という声が、米軍と米議会にあったのだ。このように考えないと、本当の歴史、が分かったことにならない。 

  6月25日の、北朝鮮の南への突如の攻め込みから3カ月の、仁川(インチョン)上陸(9月15日)大成功 のあと、マッカーサーは、有頂天になっていた。ところが、マックは、それから、わずか、丁度1カ月で、てっぺんから地獄に落ちた。この歴史の事実を知ることが、私たち日本人に大事だ。 

マックは、調子に乗って、満州(中国領土)にまで攻め込もうとしていた。なんとモスクワまで、行こうとしていた、という説まである。

マッカーサーは、平壌ピョンヤン)まで2週間で制圧した。このとき、「あの出っ歯の
キム(金日成のこと)は、私を出迎えに来ないのか」と、軽口を叩いた、という。

 常に米軍よりも前方(フォーワード)に置かれて、先鋒として、使い捨ての韓国軍5万人ぐらい は、鴨緑江を越していた。米軍の最前線の斥候部隊=スカウト・プラツーン=)も、川を越えていた。 そして、そこへ中国軍の怒濤の進撃だ。マッカーサーが、この時、どれぐらい真っ青になって、気が動転したか。10月28日には、ペンタゴンから「全軍、撤退せよ」の撤退命令が出た。 米軍の兵士たちは、命からがら逃げた。潰走(かいそう)だ。最前線が崩れて、全軍、総崩れになって、逃げるときが、一番、たくさん戦死者を出す。

 この10日間で、200キロ後退した。米兵、14,000人が、この時、死んだ。将軍たちもいた。逃げる途中に、中国軍に挟み撃ちにあって、退路の両側の山から撃ってくる、中国軍の大砲で、たくさん死んだ。米軍は、逃げる途中で多くが死んだのだ。

 日本の歴史学者(現代史や、朝鮮戦争史の専門家たちも)も政治学者たちが、この事実を、今も、知らない。アメリカが資料を出さない、アメリカ軍が真実をずっと公表しなかったから。 私、副島隆彦は、ようやく、この真実に、たどり着いた。

 だから、今頃になって、トランプが、「朝鮮戦争で死んだ米兵の 遺骨を 渡してくれ」という交渉を、金正恩としているのだ。 日本の 南方(なんぽう)の島々への、日本軍が玉砕(ぎょくさい。肉が砕け散って死ぬこと )した島への遺骨収集団(いこつしゅうしゅうだん)と同なじ感じだ。アメリカでも、今頃になって、こういうことをするのだ。 

 これらの事実を、先日(6月30日)の、学問道場の定例会(講演会)で、会員たちに、話した。どれだけの人が、このことの重要性を分かってくれたか、分からない。それを、「本物の、朝鮮民族の英雄の、金日成は、次々に4人いて、全部死んだ。

 5人目の、どうしようもない、ガキ( 33歳。本名、金聖柱 、きんせいちゅう )を、ソビエトスターリンと、ベリアが、『こいつにしよう』と作って、北朝鮮の民衆の前に出した(1946年10月、平壌の群民集会)。 ソビエトの傀儡(かいらい、あやつり人形)として、使うのに、丁度いいのを、モスクワで5年かけて、育てて、連れ帰ってきたのだ。

 民衆は、「この人は、私たちが尊敬する、金日成ではない。こんなに若い人のはずはない」と、皆で、訝(いぶか)り、失望した。 この贋者(ニセモノ)の金日成 のお孫さんが、金正恩だ。真実の大著、李命英(りめいえい)著 『金日成は 4人いた』(初版、1978年刊、成甲書房)に、すべて書いてある。この 本さえ、しっかり読めば、本当の、この100年間の、朝鮮、韓国のことが分かる。

 この本だけで、朝鮮史、韓国史は、大きな真実が分かる。 他の、日本人の、朝鮮史や、北朝鮮の研究者と称する者たちの、本なんか、何の意味もない。すべてゴミだ。 韓国人で、この李命英の仕事に、忠実に、学んで、数人の本当の自国の朝鮮、韓国の研究家がいるようだ。
日本人の 朝鮮研究の本なんか、本当に、ゴミだ。何を書いているのか、ウソばっかりだ。

 和田春樹(わだはるき)という左翼の東大教授の本も、長年の社会党左派や日本共産党寄りで、自分たちの恥部(ちぶ)に、触れようとしない。 私が、ウィキペディアをサラッと読んでみたら、やっぱり、
この李命英 の本こそが、真実だ、という事実を、書き手のCIAの手先どもが、憎々しげに、この李命英の本に、言及しているくせに、その内容を葬り去ろうとして、ぐだぐだ、ウソを書いている。 許し難い、歴史の真実の偽造人間たちだ。

 金日成(きんにっせい、キム・イルソン) という朝鮮民族の、抗日(こうにち)の英雄の出現は、この100年間の朝鮮現代史、そのものだ。  1907年の 抗日(日本による、朝鮮半島の、植民地化への抵抗。独立運動)の 「義兵(ぎへい)」の 運動から始まる。

 1909年に、日本の最高権利力者であったはずの、伊藤博文を、満州の中心都市のハルピンの駅頭で、ロシア公使と挨拶を交わそうとして、射殺した。 同じ長州の、 ワルの大物の、山県有朋
銃殺隊が屋根の上から、射殺したのだ。 山県たちこそは、イギリス(大英帝国)の次のの手先代表となった。 伊藤は、ロシア帝国や、ドイツ帝国とも、仲良くしようとした。すでに、日露戦争(1904,5)の勝利で、日本の大陸利権は、はっきりしていた。

 私、副島隆彦は、ようやく、はっきりと分かった。30年掛かったぞ。
日本は、朝鮮王国 を、併合すべきではなかったのだ。 属国(従属国)のまま、残すべきだったのだ。
「李氏(りし)朝鮮」と、私たちは、中学校から習ったが、 李王朝の朝鮮王国(600年、続いていた)を、消滅させて、「1910年、日韓併合」したことが、どれぐらい、朝鮮・韓国に、対して、ヒドいことだったのか。日本人は、誰も自覚していない。

朝鮮人、韓国人が、なぜあんなに、今でも日本がやったことに、怒るのか。私は、ようやく、その謎が大きく解けた。小室直樹先生の「韓国の悲劇」(カッパブックス)が、長年気になっていて、ヒントになった。なぜ、小室直樹だけが、韓国で、一番、尊敬されている、日本人学者なの、ようやく分かりそうだ。

 同君連合(どうくんれんごう)、United Kingdam 「ユナイテッド・キングダム 」というコトバはある。ここに大きな、謎があったのだ。 「同君連合」してしまうと、併合される民族が、消滅させられる
。スペインによって、ポルトガルが。 イングランドによって、スコットランドが、同君連合された。

 植民地(コロニー colony )のままなら、まだ、何とか、なったのだ。併合 =同君連合 にされたら、民族が殺される。 日本が、朝鮮半島で、やってはいけない最大のことは、日本の神社を、ずっと作って回って、そして、日本の天皇を、拝ませたことだ。 文化と伝統と歴史をもっている国民に、日本は、本当に悪いことをしたのだ。 

そして、景福宮(けいふくきゅう、王宮)の真ん前に、ドカーンと、日本総督府の建物を建てたことだ。  
台湾に対しては、日本は、何も悪いことはしなかった。台湾人は、日本に感謝している。台湾は、まだ、未開の地だったから日本の文化と技術を喜んで、受け入れた。

李王朝を廃止して、同君連合で、併合(コンソリディション)して、朝鮮民族を否定して、消滅させて、しまったことが、どれぐらい、朝鮮人の怒りを買ったか。 創氏改名(そうしかいめい)や、日本語の強制もした。

だから、抗日パルチザンの、朝鮮革命党 の連軍(れんぐん)の中から、日本軍や日本の警察と戦う、人々が当然のこととして、出てきた。それが、1910年の 日韓併合(日本の敗戦の1945年までの、35年間 )の、絶対的な、日本の 過ち、間違いだった。

4人の 本物の、次々と戦って、死んでいった、金日成たちが、やったことは、たかが、日本人の警察署を襲って、2人ぐらい日本人の警察官を、何年かにいっぺん、殺害する程度のことだった。それしかできないのだ。 それが、偉大なる 「抗日の戦い」なのだ。 非対称戦争(ひたいしょうせんそう)だ。
日本から見れば、共産匪賊(きょうさんひぞく)、共匪(きょうひ)の、犯罪、として扱われた。

そうすると、 討伐隊 300人とか、が、ただちに組織される。大がかりな犯罪者狩りだ。 満州軍(実質、日本軍)とか、日本警察隊が、徹底的に、犯人の捜索をして、どこまでも追いかけて、そして、逮捕する。そして見つけ出して殺害する。捕まった他の者たちも処刑した。これが、朝鮮の現代史の、この100年の真実だ。そんな立派な、何千人もの戦闘員が、交戦し合う、戦争なんか、一度も有りはしない。 だから、日本と朝鮮の、この100年の関係は、どうだったのか、何が何だか、日本人は、理解できないのだ。

 まだ、中国(蒋介石の国民党政府 と 国民軍) に対しては、大きな国だから、日本が、どのように侵略して、戦争をしたか、割とみんな、知っている。歴史年表にも、細かく、出ている。

ところが、朝鮮については、併合して、同君連合で、日本人だ、ということにしてしまったので、何が何だか、分からなくなったのだ。 それから、この4人の本物の、民族独立の英雄の、金日成たちは、
ソビエト共産党や、中国共産党からも、都合のいいように扱われて、それで、ヒドい目に遭っている。
可哀想な民族なのだ。

 これを、回廊国家(コリダー・ネイション)という。廊下、回廊(かいろう)のように、どちらからも、踏み荒らされる。ヨーロッパではポーランドがそうだ。ロシア帝国と、ドイツ帝国に、いいように併合され、国として消滅させられた。 大きな国たち(日本を含む) に挟まれて、いいように扱われるのだ。  

 だから、同君連合=併合 というのが、どんなに、悲劇的で、残酷なやり方か、が、私、副島隆彦にようやく、はっきり分かった。まだ、植民地とか、属国(従属国)のままにしておくほうが、ずっと、いいのだ。このことが、分かる人は、おそらく、日本では、私以外には、いないと思う。どんな学者、知識人でも、だ。

 日本も悪いが、それでもニセ者の5人目の 金日成を 作ってからあとは、ソビエトが悪い。

 このあと(1945年からあと) は、ロシアが悪い。 こういう、民族指導者の傀儡、ニセ者 を作って、いいように朝鮮を操った、ソビエト(ロシア)が悪い 。こういうことを、するんじゃない! やっぱりソビエトは、打ち倒され、滅びるべき悪の帝国 evil empire だった。 

 朝鮮戦争で、南(韓国)に、北朝鮮軍(カイライの金日成支配下 )に、1950年に、攻め込まさせたのは、ロシアだ。スターリンとベリアの命令だ。


( 副島隆彦です。2019年7月5日。ここから、さらに加筆で、追加します)

  日本が、朝鮮・韓国に対して、絶対的にやってはいけなかったのは、同君連合(ユナイテッド・キングダム)として、 = 併合( 合併、吸収、 consolidation コンソリデイション)して、朝鮮王国 を消滅させたことだ。 その前15年前に、最大の悲劇が起きている。

 それは、1895(明治28)年の 10月8日 に 起きた、ソウルの朝鮮王宮 である
景福宮(けいふくきゅう)への、日本軍の乱入である。 

 このとき、日本公使であった 三浦梧楼(みうらごろう)が、自分も乱入して、王妃(すなわち、皇后)である 閔妃(みんひ、ミンピ)を殺害したのだ。閔妃の首を締めて殺したという。すなわち絞殺(こうさつ)である。まわりのお付きの者たちは、日本軍のあまりもの暴虐に逃げ惑ったのだろう。

三浦梧楼(1846-1926)という凶暴な、陸軍中将、学習院学長、貴族院議員をした男は、本国に召喚されて、ほんの少しだけ刑務所にはいった。すぐに出てきて、その後は、政界の黒幕として長く暗躍した。 こういう非礼極まりない残酷なことを、我らが日本国は、隣国にしたのだ。

 王妃の殺害 というのは、日本で言えば、皇后陛下を殺した、ということだ。それを、皇居に乱入してやった、ということだ。 それが、どれぐらい、朝鮮人、韓国人にとって、耐えがたいことか、考えるといい。 朝鮮人、韓国人なら、怒り心頭に発して、どんな人でも、日本人への反抗心で、我が身をなげうってでも戦うだろう。 このことを、私たち日本人は、今もよく分かっていないのだ。誰も、はっきりと教えてくれない。学校で習わない。 「閔妃殺害(みんぴさつがい)」は、歴史の事実として、日本でも本が数冊、出ている。だから知識人なら、この事実だけは、知っている。

 だが、それを取り巻く周囲の歴史事実を知らない。 その前年1894年に、日清戦争黄海海戦で、中国の軍艦2隻を沈めて、講和)で、日本が中国(清朝)に 勝って、居丈高になっていた。
朝鮮半島は、日本のものだ、と、当然のことと、多くの日本国民も思った。そういう時代だったのだ。弱肉強食の世だ。世界は、「 植民地主義コロニアリズム)から、帝国主義(インペリアリズム)の時代」に変ろうとしてた。 

 ヨーロッパの 列強(れっきょう。強国たち。European Powers ヨーロピアン・パウワズ ) が、そのような生き方の見本を示していたので、馬鹿が調子に乗って、「日本も大日本帝国だ」と、実力もないのに、列強の尻馬に乗って威張り腐った。

 朝鮮王 である 高宗(こうそう。閔妃 の 夫)は、困り果てて、「ロシア帝国よ、助けて下さい」と。王妃を殺されたあと、自分を支えてくれる、すなわち、宗主国(そうしゅこく)であるはずの中国(清朝)を、もう宛てに出来ない。日清戦争で日本に負けた国だから。それでは、と、高宗は、自らロシア大使館に、逃げ込んだ。「ロシアよ、朝鮮を助けてくれ。日本があまりに凶暴だ」と。 

 このことを、朝鮮史の本には、「高宗は、親ロシア政権を成立させた」などと、わざと訳の分からない書き方をしている。ロシア・日本戦争(the Russo Japan War 1904,5年)は、この8年後だ。 こういう 朝鮮半島の 奪い合いで、ロシアと日本はぶつかることになる。

 そして、上述した、1909年の、伊藤博文の、ハルピンでの暗殺 。伊藤は、イギリス帝国の言うことを聞かなくなっていたからだ。 安重根(あんじゅうこん、アン・ジュングン)が、伊藤をピストルで撃った、ということになっているが、これは、作られた犯罪だ。

 伊藤のまわりの警護隊を、たった一人の不逞の輩(ふていのやから)が、 突破することは出来ない。安重根は、警護の人間の股(また)の下から、一発、銃を発射した、となっている。馬鹿を言え。 

 同じ長州の山県有朋、 桂太郎児玉源太郎田中義一 らの、根っからの右翼体質の ゴロツキ人間たちに、伊藤は殺されたのだ。伊藤は、人生の後半は、福澤諭吉と組んで、「どうやったら、日本は、大英帝国の頸木(くびき)から脱出できるか。 隆盛(りゅうせい)する新興国アメリカに学ぼう」と、動き出していた。

 前述した、三浦梧楼も、長州だ。本当に長州(今の山口県)の人間は、わるい。悪いのがたくさんいる。それが、今も、岸信介から、安倍晋三に繋(つな)がっている。

 山口県出身の皆さん、ゴメンナサイ、などと、私、副島隆彦は、言わないからな。本当に、長州人は、悪いんだ。私、副島隆彦は、「佐賀の副島氏 」だ。 福島(会津)の人たちは、今も、そう言っている。 会津戦争(2400人の会津藩士、兵たちが死んだ) のあと、薩長政府は、若松城の死体(自害した、武家の女性たちもいる)を3年間、片付け、埋葬させなかった。 逆賊だから、という理由で。それが、どれぐらい、福島県人を、いまも怒らせているか。

 だから、百田直樹(ひゃくたなおき)と、その取り巻きども。私、副島隆彦の言うことを、よーく、聞け。日本が、どれぐらい朝鮮・韓国に悪いことをしたか、このことで、もう少しは、朝鮮人、韓国人の言い分を、私たちは、しっかり聞かないいけないのだ。 

 だから、今は、従軍慰安婦(じゅうぐんいあんふ)の問題に続いて、強制的に連れて来られて、徴用工(ちょうようこう)にされた、もう高齢で死にかかっている韓国人たちの裁判が、騒がれているのだ。
 私の母は、この徴用工で、働かされていた朝鮮人たちの様子を、目撃している。ポツリと話してくれたことがある。「可哀想だったんだよ」と。当時の日本人たちは、このことを知っている。

 それを、1965年の 日韓条約で、政府間で、国民それぞれの悲劇は、自国で政府が、処理すること、となっている」 として、日本政府(安倍首相 と 河野外相)が、このことでの、韓国政府の態度、対応に怒っている。 私、副島隆彦は、 この問題を、 日本国民向けに、「公法、私法 の2元体系論の問題。法学理論の限界 」 として分かり易く説明して、教えないといけない、と思っている。

 いいか。百田。 日本は、朝鮮王の奥様の、王妃を殺害して。そして、朝鮮国を併合(吸収、合併だ)したのだぞ。 それが、どれぐらい、ヒドいことであったか、少しは、真面目に考えろ。誰も教えないし、ほとんどの日本人は、習いもしないから、今では気にも留めようとしない。日本の知識人がしっかりしないからだ。

 また、韓国で騒いでいる。昔のことで、いつまでも、うるさいなあ。どうして、朝鮮人、韓国人というのは、あんなに、古いことを、蒸し返して、いつまでも、しつこく騒ぐのかなあ。イヤな人たちだな。  と、 普通の日本人たちまでが、思っている。

 これを、今は、百田直樹によって代表される 朝鮮人、韓国人による 「いつまでも、謝れと、しつこい」理論と言うのだろう。 これは、私の命名だ。 それに対して、「日本人は、過去のことを、いつまでも恨みに思わない、さらさらとした、爽やかな国民だ」理論というが、対(つい)になって、存在するようだ。

 そうではないのだ。百田たちよ。  朝鮮王国を、1910年の、日韓併合で、日本が、消滅させてしまった。このことが、許し難いことなのだ。李王朝(朝鮮国王)を、そのまま残して、属国(従属国、保護国、 プロテクトラット protectorate  )として、存続させておけば、まだ、よかったのだ。

 それを、属国(従属国) と、 植民地(コロニー)という小さな商業地域(香港や、シンガポールのような)向けのコトバとも、しっかりと、区別を付けることを、しない、させない、気づかせない、わざと、混同させる、ことによって、大きな真実を、世界民衆に、教えない、でやってきたのだ。 

 過去の歴史では、どんな国にも、戦争やら、騒乱やらがあって、それぞれ、大変だったんだろう、で、大きく曖昧(あいまい)にして、誤魔化してしまう学問的な策略なのだ。 私、副島隆彦は、 ようやく、30年かけて、このことが、分かった。  だから、みんなに、急いで、知らせないいけないのだ。これが、私の運命で、使命 だ。

 もっと教、恐ろしい歴史の真実を、ひとつ教えよう。 この 同君連合(どうくんれんごう。ユナイテッド・キングダム)による、弱い方の国の消滅、ということが、どういうことか。 それは、スコットランド王国を、同君連合で、乗っ取って、併合して、消してしまった、イングランド王国(今の英王室。ここが、だから、ローマ・カトリック教会に次いで、人類の諸悪の根源だ ) が、どれぐらい、スコットランド人に ヒドいことをしたか、を、、日本初公開で、教えよう。

 私は、イギリス人から、かつて、40年前に、ロンドンで聞いたのだ。そのことの意味が、昨晩、ふーと、私の頭に、亡霊からの 言付けのようにして、私の脳に、蘇(よみがえ)った。

 たとえば、今のテリーザ・メイ(もうすぐ辞任)の前の、イギリス保守党で首相だった、ジェーズム・キャメロン(憎めない感じの若い、おっとりした兄ちゃんだった)は、
「キャメロンは、スコッチ Scotch ( スコットランド人の略称。かすかに差別的な感じがある)の血が半分入っている」と、よく言われた。イギリス人たちが、パブとかで、言っていた。

 どういうことか。それは、スコットランドグラスゴーの方が、よりスコッチ的。エジンバラには、英王室の バルモラン城、という侵略城がある)を、イングリッシュ(イギリス人)が、制圧して、同君連合で、スコットランド王 を 廃止して、しまって、からだ。
この戦いが、何度かある。ウイリアム・ウオーレスのような、スコットランドの英雄で、イングリッシュと戦って勝って、最後は、車折(くるまざき)に刑で、八つ裂きにされた、民族の英雄たちがいる。

 ジェームズ・キャメロン前首相は、スコットランドでも、ローランド(低地)で、南の方だ。
もうどこまでがスコットランドなのか、イングランドなのか、分からないぐらいに、混血している地帯だ。 キャメロンたちは、この地方の人だ。日本で言えば、東北地方だろう。

 ローランドに対して、ハイランドは、山岳地帯で、山地(やまち)だから、イングリッシュとあまり、混じっていない。ハイランド・ウイスキーを、スコッチという。これは、日本人は、皆、知っている。 このハイランダーたちは、「クソ野郎の、イングリッシュめ」と、今も、敵意をむき出しにする。 今も、スコットランド独立党が、大きな政党として、脈々として、生きていることの意味を、私たち、日本人は、知るべきだ。 

 同じく、ウエールズ人、とアイリッシュアイルランド人)の、問題もある。ここには、今日は、触れない。

 実は、ローランドの スコッチに対して、イングリッシュは、ヒドいことをしたのだ。これは、あまりにも、残酷な話なので、スコッチたちも、あまり話したがらなかった。ロンドンのパブで、私は、同僚のスコッチ(出世は絶対にしない、ずんぐりむっくりの、高卒の社員。日本人も同じ扱い)が、ぼつりと言って、教えてくれた。40年前の話だ。亡霊が、昨晩、私に囁(ささや)いた。

 ローランドのスコッチの 若い 女たちは、「初夜権(しょやけん)」という、領主や、司祭(びしょっぷ、坊主)の権利があって、結婚する前に、夜、イングリッシュの領主や司祭の所に行って、処女を献げる、という法律があったのだ。 

 そうやって、 スコッチを、どんどん、イングリッシュと、混ぜて、混血させたのだ。だから、ジェイムズ・キャメロン 前英首相、は、そのようにして、スコッチの血が入っているイングリシュということになるのだ。 分かったか、日本人ども !   百田直樹 !

これが、同君連合(ユナイテッド・キングダム)という、残酷極まりない、強い国家なるものが、まわりの小国に、押しつけた悲劇だ。  

 だから、私たち、日本人は、今からでいいから、隣国、朝鮮、韓国の本当に歴史を、学ばなければ、いけないのだ。 

 百田よ、「韓国に謝ろう、そして、さらばと言おう」などと、言えるのか。ここまで、はっきりと、書く、副島隆彦に、お前は、言論人として、立ち向かえるか。いつでも、相手になる。その場所を、設定せよ。  副島隆彦 2019。7.5 加筆 終わり) 


 話を、今に戻す。
 6月28,29日の 大坂G20での、米中の トランプと習近平の トップでの、貿易交渉は、ロウ・ポリティックス である。 29日の 午後1時半、習近平との談を終えて、 トランプが、 ホアウエィ(華為技術)への アメリカ政府の取引規制(アメリカの安全保障に害があると認定して行った)を解除して、その他に、3000億ドル(33兆円)の第4弾の懲罰関税(ピューニティヴ・タリフ)を、延期した、というか、取りやめた。

 トランプは、悔(くや)しそうに、 「中国が、1兆ドル(108兆円)分の、アメリカの農産物を買う、と約束した」 と、トウィッターした。

 アメリカ(トランプ)の負けだ。 中国の勝ちだ。誰が何と言おうと、このケンカ(米中貿易戦争)では、トランプが、負けたのだ。 

中国は、 前日の深夜まで続いた、事務方(官僚たち)と閣僚たちの交渉で、一貫して、 「ホアウエィへの取引禁止措置 が、首脳会談の前提となる。 そして、3000億ドル の追加の懲罰関税の問題が、その次だ」と、主張し続けた。そして、中国の言うとおりになって、アメリカ(トランプ)は、この2つ共で、折れた。やはりアメリカの負けだ。

(転載貼り付け始め)

〇「 トランプ氏 華為“禁輸措置解除”を表明 」

2019年 6/29(土) 17:53配信   NNN 日テレ

 アメリカのトランプ大統領はG20サミット閉幕を受けて記者会見を開き、中国との貿易協議再開を巡り、通信機器大手「ファーウェイ」に対する禁輸措置を解除する方針を表明した。

トランプ大統領は会見で、貿易協議再開により中国から農産物の大量購入を勝ち取ったとアピールしたが、中国側への譲歩が目立つ内容となっている。

トランプ大統領「中国は交渉中でも莫大(ばくだい)な量の食料や農産物を購入する予定でかなりすぐに始めることになるだろう」

今回の決断は来年の大統領選挙を強く意識したことをうかがわせる。その一方で、大統領は「ファーウェイ」に対するアメリカ製品の禁輸措置を解除する方針を表明した。制裁関税第4弾の発動を・・・・

副島隆彦注記。この辺が、加筆の最中に、文が、飛びました。あとで修復します)

・・・・なに食わぬ顔をして、「金正恩よ、私は、今から 板門店に行くぞ。会いに来てくれ」と。

 日本を代表する、“トランプ・ウォッチャー” だと、自認する、私の 判定表 によれば、トランプは、 26勝1敗 のあと、続けざまに、この最近、3連敗している。

 4月30日、南米のベネズエラ国 でのクーデター(マドウロ政権の転覆)の失敗。これで、アメリカの南米全体への 管理戦略は、大きく頓挫した。 ベネズエラは、スペイン系の白人が、今も、一番、多くいる、南米諸国への 玄関、入り口だ。 ベネズエラは、南米で一番の 格式のある国なのだ。
 ここから、シモン・ボリバルの 南米革命、南米(ラテン・アメリカ)諸国の、植民地であることからの独立運動が起きたのだ。 

 ベネズエラで、南米戦略で、4月30日に大失敗したあと、すぐに、何と今度は、遠く、中東のイランに向けて、舵を切って、空母打撃群2隻 (連合艦隊、ジョイント・フリート だ) をオマーン湾に派遣した。そしてイランに、軍事的な圧力をかけた。 

 これも、トランプと ボルトンの、いつもの、「する、する詐欺、やる、やる詐欺」の、出来もしないくせの、軍事圧力だ。もう、世界中が、みんな飽きたよ。 お前たちは、本当に、チキンホーク( chiken halk 、ニワトリのせくに鷹(たか)を気取るやつ。強がるばかりで、口ばっかりの、弱虫)だ。

 ボルトンは、「イランに、12万人の米軍の兵力を送る」と言った。皆、白けた。 馬鹿じゃないか、こいつ。 イラク戦争(2013年から)の時だって、最大で、ようやくのことで、16万人だったのだぞ。ベネズエラには、4万人の米兵を送る、と、CNNの画面に向かって、自分が、抱えているブリーフケースから、書類が、わざと見えるようにはみ出ささせて、やった。こういう、あざといことを、するお男なのだ。 

ロシアが、スペツナーツ(最強の特殊部隊)を、数百人、ベネズエラに送り込んだ。それと、地対空ミサイルの、「S300」を空輸した。 これで、マドウロ大統領を空爆で、暗殺する、アメリカの計画は、破られた。

 隣のコロンビアの長い国境線から、米兵の特殊部隊 を、ベネズエラに、投入しようとする計画だったというが、ところが、キューバの最精鋭の 1万人ぐらいの部隊が、それを、迎え撃とうとして、待ち構えていた。これが、真実だ。それで、ボルトンは、さっさと、ベネズエラから、イランに、自分の、馬鹿な脳を切り替えた。あの、 グアイド国会議長 と言う、 アメリカが、青年の時から、手先として育てた男は、見捨てられて、何をしているのだろう。マドウロは、わざと、グアイドを捕まえもせずに、ほったらかしにしている。 笑い話のような、本当に、ラテン人、というのは、陽気だなあ。

 だから、ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官(ナショナル・セキュリティ・アドヴァイザー)に、に、「 こいつ、何を寝言をいっているんだ」 と、ペンタゴンの 職業軍人たちは、皆、呆(あき)れている。 でも、上司の悪口を、言って、それが、内部に伝わったら、自分の 出世どころが、老後の年金の心配だから、軍人たちは、黙っている。  今、アメリカ国内で、保守派の人間で、トランプの悪口を、言うのは、相当に憚(はばか)られている。 軍人どもが欲しいのは、老後の年金と、軍人用の手厚い医療保険だ。
 
 6月12,13日に、日本の安倍首相を、“子供の使い”で、お使いにやって、イランの、ロウハニ大統領、それから、最高指導者のハメネイ師(アヤトラ)に、一応、仲介の役をやらせた。 

 これを、直接、安倍に、「お前が、行ってこい」と 命令したのは、5月26日に、トランプの新天皇への挨拶に同行して来た、ボルトンだ。  ボルトンの、 軍事外交でのスタンドプレイの拙(まず)さ と失策が、どんどん、目立ってきた。 

 アメリカは、日本が、イランともの凄く太いパイプを持っていることを、重々(じゅうじゅう)知っている。 日本の三井物産テヘラン支社が、持っているイランの 政財界との、もの凄く親密な関係だ。それは、50年前の バンダル・ホメイニの天然ガスプラント作りのときからの、三井ロスチャイルドの深い連携だ。 アメリカは、それに期待している。

 だが、安倍が、ハメネイに、直接、手渡して、読んで貰った、トランプからの親書(しんしょ)を、ハメネイは、「こんなものに 返事はしない。人を脅迫してから、交渉、話し合いをしよう、などという失礼極まりない 者(国)は、相手にしない」と、鼻で嗤(わら)った。それを、公開のニューズ動画にして配信した。 困り果てて、しょぼんとしている、安倍晋三の顔まで、はっきりと映った。文字通り、「子供の使いじゃあらへんで」になってしまった。

 トランプは、ハメネイから、ガキ扱いされて、顔に泥を塗られた気がした。それで、怒って、生来の暴力団(マフィア)体質の所為(せい)もあって、独裁者(ディクテイター)の修正が、すっかり身についたものだから、激発して、「ちょっと、痛めつけてやれ」と、子分たちに命じた。 この我慢出来ない、忍耐力の無さ、が、やがて、トランプの命取りになるだろう。

 ペルシャ湾の入り口、出口の ホルムズ海峡で、石油タンカーが攻撃されて、火を噴いたら、世界中が、ぎょっとして、注目するだろう、と、トランプは思った。だが、「世界中」の方が、もう、賢くなっている。

 トンキン湾事件(1964年)も、朝鮮戦争での、P2偵察機撃墜でも、アメリカ帝国による、いつもの手口の、ヤラセの “ 戦争勃発 ” に、「世界中」が、「またかよ」「アメリカは、いつまでも、同じことを、よくやるねー」と、醒(さ)めて、白(しら)けてみている。 

1915年の、WW1(第1次世界大戦)へのアメリカの参戦の理由に、上手にされた、米客船ルシタニア号の ドイツ海軍潜水艦による撃沈の やらせ、捏造も。 その前の、1898年の、米西戦争アメリカと、スペイン帝国との戦争)での、キューバハバナ港にいた、米軍のボロの軍艦が放火で沈められたことを、理由として、スペインに宣戦布告して、痛めつけた。

フィリピンと、グアムと、キューバを、落ち目の帝国だったスペイン から取り上げて、アメリカのものにした。こういうことばっかり、アメリカ帝国はやって来たのだ。 

 日本軍の真珠湾攻撃(奇襲。 スニーク・アタック1941年12月7日)も、大きくは、アメリカに、嵌(は)められて、日本海軍のトップまでアメリカの手先だったので、上手にやらされたのだ。 こう、私、副島隆彦が、はっきりと書かなければいけない、時代が来たのだ。 証拠付きで、ガンガン、書いてやる。すでに書いて来た。仕組まれた真珠湾攻撃を、理由に、アメリカは、WW2(第2次大戦)に、参戦した。 

お前たちは、こういうことばっかり、やってきたではないか!
もう、許さん。 大きな真実の暴(あば)きの刃(やいば)で、騙(だま)されて、哀れに死んでいった者たちの霊魂の、無念の 応援を受けて、 私が、こいつらを、成敗する。

 ほんの、ちょっとでも、優れた政治見識(けんしき)のある人なら、「怪しーなあ。ホントかよ」と、疑念を持つ。 日本人でも、それぐらいのレベルには、来ている。「世界中(の人々)」を、権力の手先、扇動メディアを含めて、あまり、甘く見ない方が良い。

 米海軍の 空母2隻がやって来ている海で、レーダーやら、イージスやら、軍事用の人工衛星でがっちり精密に監視されていて、ほんの小さな船の動きでも、米軍の厳重な防御体制に入っている海域で、6月13日に、どうやって、海賊やら、イランの民兵やらの 攻撃用のスピード・ボートが、うろうろ出来るというのか。

 盗っ人猛々(たけだけ)しいことを、、こら、トランプ、あんまり、いい気になって、やるんじゃない! 全部、バレているじゃないか、バカヤロー。

 このときの、イランからのニューズ映像を、見た、トランプは、またしても、カッときた。「イランのやろー。よくも、私を舐(な)めたな」と、 カッときて、何をしたかというと。

だから、ボルトンに命じて、あの、くだらない、タンカー2隻への、嫌(いや)がらせ、そのものの、小型ボートから発射する、肩に抱えて、もう一人が支えるバズーカ砲のような弾丸での、穴開け、火付けのボヤ騒ぎだ。 

 それを、さらに、粘着性の、海中でも使えるプラスチック爆弾型の機雷(マイン、mine )によるもの。それを、イラン民兵組織が、タンカーの船腹に貼り付けて、爆発させたのだ、と、証拠の 謀略画像まで、流してみせた。

 この タンカーの持ち主の、日本の会社の社長が、あーあ、言ってしまった。「乗組員からの連絡では、飛来してきた砲弾(飛翔体)で、火事が起きた」と。 これで、世界中の専門家から、トランプとボルトンは、嗤(わら)われた。

 この直後に、「この、馬鹿二人には、付き合っていられないよ」と、国防長官代行(アドジャンクト)だった、ボーイング社で、ずっと爆撃機を売ってき男が、辞任した。 議会の承認を貰って国防長官になろうとしている自分を差し置いて、権限者を無視して、勝手に 空母艦隊に、イランへの出撃命令を出した、ボルトンとトランプに、怒って、抗議の辞任をしたのだ。これで、トランプの負け、失敗だ。

 そして、米中貿易戦争 でも、トランプは、ボロ負けした。 これで、4敗だ。北朝鮮核兵器取り上げ、で、トランプが、上手くゆくか、まだ、分からない。どうせ、北朝鮮は、最後まで、2発 だけは、絶対に、手放さない。一発は、1万キロ飛んで、ワシントンの ホワイトハウスのトランプの執務室の真上に落ちるように設計されている、 ICBMだ。

 あとの一発は、北京の習近平のいる中南海=ちゅうなんかい=の執務室だ  )は、手離さない。 手放したら、自分は、すぐにやられる、リビアカダフィと同じ運命になる、と 金正恩は、腹の底から分かっている。

 そこを、3帝協商の3大国が、なんとか、することが出来るか。こういうことをずっと、やっている間(あいだ)に、運命の、2024年、5年後、がやってくるだろう。私、副島隆彦は、そのように冷酷に、冷酷に、考えている。5年なんて、あっという間に来る。

私たちは、今から、その時に、着々と、備えましょう。まだ、時間は、たくさんある。

副島隆彦


(新聞資料、 転載貼り付け始め)

副島隆彦、冒頭注記。 ばーか。騙し合いだぞ。そんなにうまくゆくもんか。

〇 「 なぜ1日で ?  首脳会談実現 利害一致か...“非核化” は ?

FNN    2019/06/30 18:01

 電撃的に行われた、アメリカと北朝鮮の首脳会談。
トランプ大統領の呼びかけの翌日という短時間で実現したのは、なぜなのか。
トランプ大統領に同行取材している藤田水美記者に聞く。トランプ大統領金正恩(キム・ジョンウン)の面会が、たった1日という短時間の準備で実現したのには、両者の利害が一致したことが理由だとみられる。

トランプ大統領としては、まず、膠着(こうちゃく)した非核化交渉を前に進めたいという思いがあった。そして、2020年は大統領選が控えている。北朝鮮が核開発や長距離ミサイルの実験をやめたのは、自らの外交成果だとアピールしている手前、ここにきて北朝鮮に挑発行為を再開されては困る事情もある。

 一方、金委員長にとっても、29日のツイッターの書き込みで突然面会を打診するという、一見、非礼な要請に応えたのには、長引く経済制裁北朝鮮内での不満が高まる中、トランプ大統領が金委員長を重視している様子を示したい考えがあったとみられる。トランプ大統領は、今後3週間以内に米朝でチームを構成し、交渉を再開すると発表した。事態がようやく動き出すとみられる。


〇 「 ロシア、INF条約の履行停止 米交渉に引き出す狙い 」

 2019年7/3(水)  共同通信 、モスクワ 

 ロシア大統領府は3日、プーチン大統領が米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約の効力を一時停止する法律に署名したと明らかにした。即日発効した。8月2日にINF廃棄条約を正式に破棄する予定の米国に先駆け、条約履行を停止した。

 法律は「ロシアによる履行再開は大統領が決定する」と定めており、再び効力を持つ余地を残している。米国を軍縮・軍備管理交渉の場に引き出す狙いがあるとみられる。

 ロシアは、米国による弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の脱退、INF廃棄条約の破棄など一方的な動きが両国間の戦略的安定、世界の安全保障体制を破壊していると批判。

 中距離核戦力(INF)全廃条約 は、1987年12月にレーガン米大統領ゴルバチョフソ連共産党書記長が署名し、翌1988年に発効した核軍縮条約。射程500~5500キロの 地上発射型ミサイルの発射実験と製造、保有を禁止した。

副島隆彦注記。 ここからは、続けて、同日の 朝日新聞の文 ) 

米国が離脱を決めた米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約は
8月に失効する見通し。新戦略兵器削減条約(新START)の期限が21年2月に迫っている。両国の立場が異なるイランやシリア、ベネズエラをめぐる情勢も協議したという。

 米ロ関係は、オバマ前政権時代の2014年にウクライナ危機で悪化。2016年の米大統領選で、ロシアがトランプ陣営に肩入れして介入した疑惑が騒がれた。その捜査が、この4月に終結したことを受け、両首脳が関係改善に動いた。


〇 「 米中、貿易協議を再開へ 首脳会談で合意  対ファーウェイ、部品販売を容認  米中衝突 貿易摩擦 G20サミットで 」

2019/6/29 23:59 日経新聞 

 米国のトランプ大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は29日に大阪市内で会談し、5月から途絶えている貿易協議の再開で合意した。 

 米国は3千億ドル(約33兆円)分の中国製品への追加関税を先送りする。米企業による中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への部品販売も認める方針に転じた。米中は貿易戦争の激化をひとまず回避したが、協議の合意に向けた道筋が描けているわけではない。

 会談は、6月29日昼に1時間あまり開いた。18年12月初旬のアルゼンチン以来、約7カ月ぶりだ。トランプ氏は29日午後の記者会見で「これからも交渉を続ける。中断したところからまた再開する」と述べ、閣僚級の貿易協議を再開する方針を表明した。

 米中貿易協議は、 19年1月から本格化し、大半の分野でまとまったが、中国の国有企業などへの産業補助金や、発動済みの追加関税の扱いを巡って土壇場で対立。5月に協議が決裂すると、米中が互いに追加関税をかけあう展開になった。

 トランプ氏は会見で、「少なくとも当面は中国に対する関税を引き上げない」と語った。米国は中国製品の3千億ドル分を対象にした制裁関税「第4弾」の手続きを進めてきたが、発動を先送りする。

 前回の首脳会談では協議に90日間の猶予を設け、期限までに交渉がまとまらなければ追加関税を引き上げる条件だった。今回はこうした交渉期限が設けられているかどうかは不明だ。産業補助金などを巡る両国の対立の根は深く、協議が再開後も交渉は難航が予想される。

 米商務省は、 5月、安全保障上の懸念があるとして米政府の許可なく米国企業からの部品や技術を購入するのを禁じる「エンティティー・リスト(EL)」にファーウェイを加えた。同社は次世代通信規格「5G」で先行し、携帯電話や通信基地局などで世界で高いシェアを持つ。

 米国の禁輸措置で同社は収益の大幅な落ち込みが避けられないとしていたが、トランプ氏は会見で「(ファーウェイに)米国製品をこれからも売ることを認めていきたい」と態度を軟化させた。

 トランプ氏はファーウェイの安全保障上の懸念について「非常に複雑な問題だ。貿易協議でどうなるかみていきたい」と話し、「安全保障上の問題がないところは装備や設備を売ってもいい」との考えを示した。

 ただ、禁輸措置の解除の詳しい条件などは明らかになっていない。ELからファーウェイを外すことを会談で取り上げたかについてトランプ氏は「習氏とは話していない。明日か火曜日に協議する」と語った。

 2018年に米商務省が中興通訊(ZTE)への制裁を解除した時は、ZTEは罰金支払

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