ペレット・薪兼用ストーブ(釜石の石村工業)【追記あり】


近代日本製鉄発祥の地・釜石の石村工業製のストーブ「クラフトマン」は、薪とペレットの両方が燃やせるすぐれものです。

いま建て替え計画中の実家にもぜひ設置したい。

【追記】

11月19日現在、パラゼッティのペレットストーブを導入することになりました。

薪ストーブやペレットストーブに詳しい複数の人に聞いた限り、熱効率等を十分吟味し検討する必要がありそうです。

以下の記事は、2016年3月時点のものです。

最近、木質バイオマスとしてのペレットを燃料とするペレットストーブが注目されていますが、普通のペレットストーブは、電気でファンを回し自動制御しながら燃焼させなければならない。電気がないとストーブとして機能しない。

しかし、この「クラフトマン」は電気がなくてもペレットを燃やせる。もちろん薪も燃やせる。
だからこのストーブは5年前の311のときに大活躍した。
2011年3月11日の津波は、釜石のまちにも壊滅的なダメージを与え、海の近くの石村工業の工場も破壊された。しかし、従業員たちの必死の復旧作業で2か月半後には出荷を再開できるようになったという。
震災前にクラフトマンを購入したユーザーの方からは、「このストーブのおかげで、停電や灯油不足でも暖をとったり、煮炊きができて助かった」という声を聞き、石村眞一社長は「電気を使わないストーブ」にこだわって本当によかったと思ったという。実際、被災地のユーザーのなかには、自宅を仮避難所として開放し、近隣の被災者とともに3ヶ月間過ごした方もおり、「クラフトマンのおかげで、みんなが暖かく過ごせました」という言葉は、このストーブが被災者の方々の心の支えにもなったことを示している。

311津波では多数のクラフトマンが流された。石村工業は、瓦礫の中から見つかった70台以上のクラフトマンを修理し、木質燃料普及のために活用してくれる施設などに無償で提供したという。立派な会社です。すばらしい。


このクラフトマン、見た目もなかなかカッコいい。重厚感のある艶消しの鉄の機能美にウットリしてしまいます。


(上の写真はクラフトマンのユーザーの方のサイトから拝借いたしました。深謝。)


ところで、今の我が家の薪ストーブ↓は、米国バーモントキャスティング社製の比較的コンパクトなタイプ。これ1台で薪を数時間燃やせば、遠赤外線の効果もあって、家全体が温まります。しかし、木質ペレットは燃やすことができない。



石村工業で「クラフトマン」の開発がスタートしたのは2003年。その頃、ペレットをはじめとする木質バイオマスの利用促進の動きが活発になり始めていた。製品化に向けて石村工業がこだわったのは「電気を使わない」ということ。非電化。通常、ペレットストーブは電力で送風ファンを回して自動制御しながらペレットを燃焼させなければならない。しかし、石村工業の技術者は、非電化ペレットストーブにこだわり、このこだわりが成功し、2004年、他社にはない、ペレット・薪兼用で電気のいらない国産ストーブ「クラフトマン」が、近代日本製鉄発祥の地・釜石で産声をあげたのです。

電気なしでペレットの連続燃焼が可能で、かつ、薪も燃やせる薪ストーブは、いまのところ「クラフトマン」だけのようです。


全体の機能は以下↓のような感じ。


ペレットを燃やすときの仕組みは以下↓。ペレットタンクに充填されたペレットが、燃焼が進むとともに自動的に落下し、空気の供給も自動的に行われる。もちろん電気は使わない。


もちろん薪も燃やせるし、煮炊きもできる。以下↓のように、燃焼室の中にダッチオーブンをそのまま突っ込んでワイルドな調理もできちゃいます。


クラフトマンの仕組みと使い方を解説した動画がありました。分かりやすい。
●石村工業製クラフトマン ペレット・薪兼用ストーブ取扱い説明動画
https://www.youtube.com/watch?v=R-W2WOo_348


【参考】

●石村工業のサイト
http://craftman-pe.com/home/