[適正技術]次世代ソーラーシステム「そよ風」(その1)


国立市の環境創機から送られてきた次世代パッシヴ・ソーラー「そよ風」の資料を読みはじめた。以下、そのメモです。

いま建て替え計画中の実家の冷暖房システムと温熱環境をどうするか。これは大きなテーマです。

いくら使っても、太陽からは請求書は送られてこない。だから太陽エネルギーをめいっぱい活用しない手はない。

太陽光発電は普及していますが、エネルギー効率はまだ低くせいぜい15%。一方、太陽からの熱をそのまま活用するとエネルギー効率は50%。だから、太陽からの熱をそのまま取りいれる空気集熱式のソーラーシステムは極めて合理的な技術ではある。


「そよ風」は、太陽熱や夜間の放射冷却を利用して屋外の新鮮な空気を暖めたり(冬季)、冷やしたり(夏季)して室内に導入する次世代ソーラーシステム。

太陽熱を利用した床暖房システムとしては、OMソーラーが有名ですが(我が家もこれ)、「そよ風」はOMソーラーをさらに改良しコンパクトかつ低コスト化したシステムであるらしい。なるほど、なんだか良さそうです。

基本的なシステムはOMソーラーをほぼ同じものですが、OMソーラーは夏の暖気を一旦屋内に取り込むのに対し、「そよ風」は屋根上で外部に排出する点で違いがある。

さらに、後で説明しますが、「そよ風」にはOMソーラーにはない<循環運転モード>がある点にも注目したい。(この循環運転モードを使えば、天気の悪い日には、1台のエアコン(ヒートポンプ)だけで暖気や冷気をうまく循環させる全館空調が可能になるかもしれない。)


ところで、上の写真の環境創機社長、友伸平(とも・しんぺい)さんは、奥村昭雄氏が考案したOMソーラーの中心機材であるハンドリングボックスを開発したこの道40年の根っからの技術家。今から20年前、我が家のOMソーラーシステムを導入するときにもお世話になった。さらに薪ストーブの煙突も友さんに作ってもらった。

その友さんの長年の技術者魂の集大成でもある「そよ風」。

その仕組みは、いったいどのようなものか?
(以下、つづく)