小林学「19世紀の熱機関―蒸気機関を中心に」

科学史学校を聴きにいく。

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第24期第2回6月25日(土)科学史学校
小林学「19世紀の熱機関―蒸気機関を中心に」
ジェームズ・ワットの特許による蒸気機関の独占が終わった19世紀は、蒸気機関の歴史にとって新たな展開が始まったときであった。ポンプや工場用から鉄道や船舶へとその用途は画期的に広がった。また水蒸気以外の作業流体を用いた熱機関の取り組みも始まった。しかし、19世紀末には蒸気タービンが発明されるなど、19世紀は蒸気動力中心の時代であった。講演では、蒸気機関の発達過程をその製作技術や熱力学との関連も含めて概観する。

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以下、自分用メモ。
・ジェームズ・ワットはどのようにしてseparate condenser (分離凝縮器・復水器)を思いついたのか。
・ワットの特許が切れたあと、蒸気機関関連技術が多様化したのはなぜか。
・ワットとボールトンの関係。ボールトンの役割に注目。
・潜熱を最初に発見したのはワットか。ブラックはワットの話を聞いてそれを理論化した? それとも二人が独立に潜熱を発見した?
・ランキン(Rankin 1820-72)が「エネルギー」という概念・用語をケルビンとともに使い始めた。
・ランキンにおいて、蒸気機関の実地と理論が結合した。これは何を意味するか。実地とは身体拡張感。理論とは思考拡張感。この両者はどのようにして結合するのか。
・ワットの特許戦略に注目。担当弁理士はだれか?
・用途とみること。関連技術システムの全体をみること。何を駆動するかをみること。