理研は笹井さんに責任を押しつけすぎたことを、毎日新聞がほのめかしている。
しかし、毎日新聞自らの「責任」については一切言及されていません。
●<笹井氏自殺>センター長「彼なしにCDBはできなかった」
毎日新聞 8月5日(火)22時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140805-00000130-mai-soci
<笹井氏自殺>センター長「彼なしにCDBはできなかった」
笹井氏が自殺した先端医療センター研究棟(中央)。左は理研の発生・再生科学総合研究センター=神戸市中央区で2014年8月5日午前、本社ヘリから山田尚弘撮影
STAP細胞論文の責任著者の一人である理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市中央区)の笹井芳樹副センター長(52)が5日午前8時40分ごろ、CDBと隣接する先端医療センター内で首をつった状態で見つかり、午前11時3分、搬送先の病院で死亡が確認された。CDBでは、竹市雅俊センター長が5日午後、報道陣の取材に応じ「非常にショックだ。彼なしにCDBはできなかった。こういう形で失って痛恨の思いだ」と沈痛な表情を浮かべた。
10日ほど前には、笹井氏の研究室メンバーから「体調が悪い。ケアする必要がある」と伝えられていたという。メンバーと研究について議論もできない状況で、家族に連絡して休養や治療を勧めたが、笹井氏は研究室に通い続けた。4日に笹井氏の親族から「治療、投薬を受けている」と連絡があったという。
3月に笹井氏から副センター長辞任の意向を伝えられていた竹市氏は「(副センター長を続けている)その状況を外からかなり批判されていた。彼の本心と批判との間に大きなギャップがあった」と説明した。懲戒処分の対象で、制度上辞められなかったという。
CDBの30代の研究室リーダーは毎日新聞の取材に「とても驚いている。1カ月くらい前にセンター内で見かけた時は、だいぶ落ち込んでいる様子だった。笹井さんほどの能力のある研究者なら、必ず再起すると思っていたのに」と言葉を詰まらせた。「笹井さんは副センター長を理研の意向で辞められず、責任をとることができずに苦しんでいたのではないか。頼まれて論文の執筆に関わった笹井さんに、理研は責任を押しつけ過ぎたのではないか」と話した。
神戸市灘区の笹井氏の自宅は静まりかえり、近所の男性(77)は「1カ月ほど前にゴミ出しの時に会った。顔色が悪くて声に元気がなく、ひどく疲れた様子だった」と話した。【神足俊輔、後藤豪、久野洋、斎藤広子】
◇山中氏「残念でならない」
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は5日、笹井氏の自殺について「突然のことに驚いており、大変残念でなりません。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とのコメントを発表した。
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最終更新:8月5日(火)23時6分