理研笹井芳樹氏の死の不自然さ(武田信弘ジオログ)

早々に自死と認定されてしまって、現場検証もされず、司法解剖もされず、一切の証拠が隠蔽され消滅してしまっているいま、なにをいまさら蒸しかえすのか? と言われそうですが・・・

でも、どうしても納得できないものが残ります。


理研笹井芳樹氏の死の不自然さ
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/11758565.html

 笹井氏死亡の報を聞いて、心からご冥福をお祈りしたいと思う。ただ、少なくとも5つの点で自殺とするには奇妙な点がある。

1.午前9時前に首をつっているのが発見され、その後病院へ搬送されたと言うが、その病院として異なる病院名が上がっている。テレビでは事故当初「その後、先端医療センター病院の医師により、笹井副センター長の死亡が確認されました」のように、理研内部の病院に運ばれてそこの医師により死亡確認がされたとされていたが、その後は、理研CDBに隣接する神戸市立医療センター中央市民病院へ運ばれ、そこの医師により死亡確認されたことになっている。医療センターという名称は共通しているが建物は全く別であり、組織としても全く別のものだ。笹井氏自身が医師であったことからも分かるように、理研CDBには研究者として医師の方がかなり勤務されているはず。理研CDBの先端医療センターの5階で首をつっていたというのだから、そもそも同じ階に医師がいた可能性さえある。つまり、そもそも、首つりの現場で蘇生措置がされ、死亡確認まで行われてもおかしくはないわけで、先端医療センターから運び出して別棟の中央市民病院へ搬送したのかということも疑問。理研外部の病院へ搬送したのは、一種の宣伝のためとさえ思えてしまう。

2.現場発見から通報、搬送、死亡確認までの流れが不自然。午前8時40分に発見、9時2分に110番通報。同46分に隣接している中央市民病院へ搬送され、午前11時3分に死亡確認となっているが、発見したのが警備員の方とされていて、それなら、すぐに警備室へ連絡が行き、すぐに110番通報になるはず。発見から通報に20分以上かかっているのはその場で蘇生措置をしたからのように思える。実際、現場建物は一種の病院であり医師は建物内にいたはず。110番から隣接している中央市民病院への搬送に44分もかかっているが、担架を人手でそのまま運んでも20分もかからずに移動できる距離のはず。出入り口の位置関係が分からないが、http://www.cdb.riken.jp/sasai/image/access.pdf にあるように、理研CDB先端医療センターと神戸市立医療センター中央市民病院は隣接している。googleの地図検索で見ても100メートル弱の距離だ。9時46分の搬送から11時3分の死亡確認までの時間も疑問だ。中央市民病院で1時間程度蘇生措置をしていたことになるが、首つり発見から病院への搬送までに1時間以上かかっている。この間もそれなりに蘇生措置をしていたはずで、合計2時間程度も蘇生措置を施していたことになるが、そのためには首つり発見時に遺体がまだ温かく、自殺行為実行後あまり時間が経過していないということがどうしても前提になる。脳への血流が停止して15分もすれば完全に脳死になりほぼ100%回復は無理とされるからだ。飛び降り直後に発見されるということも偶然にしては疑問だ。悪意に解釈すれば、全体にわざわざ時間を取って証拠づくりをしているようにさえ思えてしまう。

3.首つりで呼吸や血流は止まっていたのか?また、首の骨は折れなかったのか。絞首刑のときに落下距離がありすぎると首が縄で切断されてしまうことがあるという。それほど、首つりはのどの部分に圧力がかかる。死に至る過程には2種類ある様子で、一つは気管や血管が圧迫されて呼吸が出来なくなったり脳へ血液が行かなくなったりして死亡する場合。もう一つは首の骨が折れて死に至る場合だ。蘇生措置が2時間程度も続けられたので首の骨は折れていず、呼吸や心臓が停止していたということかも知れない。しかし、階段の手すりから飛び降りたのであれば2m程度は落下するのだと思う。つまり、床からの高さが多分1m程度はある水平な手すり部分にひもを結び、ぶら下がったときに床に手が届かないようにするためには手すりから2m程度は落下する必要があるからだ。そうしないと、自分で這い上がってしまい、自殺できない。

http://www.geocities.jp/masakari5910/satsujinjiken_shikei14.html
に落下による負荷で頸椎骨折をするにはこの体重でこのぐらいの落下距離が必要だというグラフが載っている。体重60キロで2.5m弱、体重70キロで2m程度とされている。もちろん、手すりの外側に両手でぶら下がってから手を放すという飛び降り方をすれば落下距離が1m程度ということもあり得る。

4.遺書について、なぜ小保方氏への「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」のみが報道されているのか。政治家の方が自殺された場合でも遺書の内容が公表されることはほとんどない。小保方氏が公表に同意したということもない様子で、なぜこんなに早い段階で公表されたのか。また、STAP細胞の存在を疑っていないのであれば、自殺をする必要性がないはず。現状で大方の一般市民の見方は小保方氏がいいかっこしいでSTAP細胞があると言い出し、笹井氏などの理研が特定法人への指定を焦ってSTAP細胞のおかしさを見抜けなかったというもの。STAP細胞が実際にあると考えているのであればその証明が実現するのを待つのが普通。このような状況で、小保方氏への「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」との遺書が書かれていたと報道されれば、小保方氏への圧力となるのは当然。まるで小保方氏へ自殺をしろと圧力をかけるために公表されたと思えてしまう。今回の事件でもっとも違和感があったのはこのこと。

5.「薬の副作用なのか、はっきりと言葉をしゃべれない状態だった」笹井氏が遺書を何通も書き、小保方氏あてのものには「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」と述べ、実際に首つり自殺をわざわざ職場に出かけて午前9時と言う時刻にするだろうか。また、「はっきりと言葉をしゃべれない状態」のような方が自殺の方法として、高所にロープを用意して首に巻き、そこから飛び降りるというような面倒な方法をとるだろうか。単に高所から飛び降りるとか、睡眠薬を大量に飲むとかするのではないだろうか。まして、笹井氏は医師で睡眠薬を手に入れるのは可能だったはずだ。また、普通、自殺願望があると見られる人にはそういった実行行為ができないような薬が処方される。今回、笹井氏は自分が医師でもあるため、自分で薬を指定していた可能性もあるが、ともかく、遺書にしろ場所にしろ、そして首つりと言うかなり面倒くさい方法にしろ、今回の自殺はかなりな計画性を感じさせる。精神科の治療を受けていたのであれば、いわゆるダウナーという薬を処方されていたはずで、ダウナーと計画性は矛盾する。

 上の記事は笹井氏の死を否定するものではなく、いろいろな可能性があると述べたもの。全体として早く事件にけりをつけたいという思惑が透けて見えるような気がする。しかし、背後にあるのは学界全体としての腐敗と言ってもいいほどのもののはず。NHKの調査報道の番組の最後である教授が学会の誰もが不正を黙認していると言うような趣旨を発言されていた通り、このままでは、科学的な正しさなど関係なく、権力者の都合でなんでも誤魔化される事態になってしまう。特に、福島第一原発事故では放射性微粒子の被害が無視されてしまっているが、これは将来大きな悪影響を与えるはず。学位論文の不正がいろいろと指摘されているが、実際の個々の人間の処分とは別に、大学教育に相当大掛かりな不正があるということは少なくともきちんと認めるべきだ。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2996455
>県警によると、笹井氏はCDBと通路でつながった先端医療センターの研究棟の4階と5階の間にある踊り場で、手すりにくくりつけたひも状のもので首をつっていた。半袖シャツにスラックス姿で、踊り場には革靴とカバンが置かれていた。
>3通の遺書がこのカバンに入っており、1通はSTAP論文筆頭著者の小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)宛て。他に笹井氏の研究室にある秘書の机上にも遺書のようなものがあった

http://www.asahi.com/articles/ASG853JY8G85PTIL00Q.html
兵庫県警によると、午前8時40分、先端医療センターの関係者が、笹井氏が首をつっているのを発見し、午前9時2分に「男性が首をつっている」との110番通報があった。午前9時46分に神戸市立医療センター中央市民病院に搬送されたが、午前11時3分に死亡が確認された。
>5日午前9時前、CDBに隣接する先端医療センター研究棟の階段の踊り場で、自殺をはかったとみられる笹井氏を職員が見つけた。笹井氏の研究室はこの研究棟の2階にあり、職員約30人が働いていた。

http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140805/lif14080512030022-n1.html
兵庫県警や理研によると、5日午前9時前、CDBに隣接する先端医療センター病院内で、巡回中の警備員が、階段の4階と5階の踊り場付近で手すりにひも状のものをかけて首をつっている笹井氏を発見した。同病院の医師が笹井氏の死亡を確認した。

http://www.sanspo.com/geino/news/20140805/tro14080514370008-n1.html
兵庫県警や理研によると、5日午前9時前、CDBに隣接する先端医療センターの研究棟を巡回中の警備員が、階段の4階と5階の踊り場付近で手すりにひも状のものをかけて首をつっている笹井氏を発見した。同センターにある病院の医師が救命措置を行ったが、死亡が確認された。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140805/crm14080521100033-n1.htm
>遺書の中には「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」と小保方晴子氏に宛てた言葉もあったという。
>笹井氏の体調は最近、さらに悪化したとみられ、関係者は「薬の副作用なのか、はっきりと言葉をしゃべれない状態だった」と明かす。また、「自分の研究室がなくなるかもしれない」と漏らし、研究員に対して就職活動を勧めていたという。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140805/dms1408051530011-n1.htm
>最近は心身のバランスを崩し、心療内科を受診し、薬の副作用ではっきり受け答えができない状態だったという。

2014年08月06日01時55分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。1555