5月のネタニヤフ来日の裏に何があるのか

またイスラエルパレスチナが狂気の殺し合いを始めている。

昨日のNHKニュースではイスラエル非難に同調するような報道をしていました。NHKにしてはめずらしい。なにか裏があるのか。

双方の非難合戦に火を付ける。

戦争ビジネスを生業(なりわい)とする米国戦争屋ネオコンが背後で動いていると思われます。

今年の5月に突然、イスラエルのネタニヤフ首相が、集団的自衛権行使容認を急ぐ安倍晋三に会いに来たことと関係があるのだろうか。

5月当時からネタニヤフにはパレスチナハマスと戦争する計画があり、自衛隊を米軍の傭兵としてイスラエルに派遣するよう要請しにきたのか?



http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/33903935.html
●2014年5月、安倍総理イスラエル・ネタニヤフ首相の密約を大胆に推理する:集団的自衛権導入を急ぎ、自衛隊を再度、危険なゴラン高原に派遣するのか

1.またも戦争に発展する気配濃厚:イスラエルパレスチナハマスの武力衝突拡大

 2014年5月、イスラエルのネタニヤフ首相が突如、訪日しましたが、当時、なぜ、ネタニヤフが安倍総理に会いに来るのか不思議でした。今、イスラエルパレスチナが戦争を起こしそうな雰囲気です、なるほどそうだったのか・・・・。

 このところ、イスラエルパレスチナ自治区ハマス(アンチ・イスラエルの政治集団)の間で武力衝突が起きて拡大しています。両者のやり取りを観察すると、対立する隣国間では些細なことをきっかけに武力衝突が起き、やがて戦争に発展することがよくわかります。

 戦争をビジネスとする勢力(戦争のプロ)がどこかで戦争したいと決めたら、イスラエルハマスの間で起きるような戦闘発展パターンを背後から画策するのでしょう。これはまさに個人のけんかとなんら変わりません。対立する二人の売り言葉に買い言葉が殴りあいのけんかに発展するシーンはよく見かけますが、隣国同士の戦争もまったく同じです。われら日本も、何者かによって隣国の中韓朝との武力衝突が起きるよう背後から画策されていると思われますから、他人事ではありません。そういえば、最近、中韓を中傷誹謗する本や記事が増えていますが、これも何者かの画策(嫌中・嫌韓プロパガンダ)でしょうか。

2.ハマスイスラエルの核施設を攻撃?これはほんとうか

 マスコミ報道によれば、ハマスイスラエルの核施設をロケット弾で攻撃したそうです(注1)。イスラエルが核開発を行っていることはネットではよく知られていますが、公式にはイスラエルは自国を核保有国と認めていません。イスラエルは中東における仮想敵国であるイラクやイランが核開発しようとすると猛然と反発しますが、自国の核開発は秘密裏にチャッカリやっているわけです。

 さて、このハマスイスラエル核施設へのロケット弾攻撃を認めているようですが(注1)、なんだか変です。ハマスが安易にイスラエル核施設を攻撃して放射能が拡散すれば、イスラエルと隣接するパレスチナ自治区の住民も被曝しますから、そう易々と核施設攻撃はできないはずです。さらに、イスラエルがもっとも警戒する自国の核施設への攻撃をハマスが実際に実行すれば、イスラエルは待っていましたとばかりに、ハマスに百倍返しで報復するのは目に見えています、核施設攻撃したとされるハマスはそれほど無知で能天気なのでしょうか。

 ところが現実にハマスの核施設攻撃は成功せず、被害はないようですが、イスラエルにとっては、今後、ハマスの潜むパレスチナを徹底反撃するのに十分な口実となります。イスラエルからの攻撃によってパレスチナ人の子供などに犠牲がでても、イスラエルパレスチナ攻撃を正当化して世界世論から非難されることもなくなります。

 こうして、イスラエルパレスチナ自治区を全滅させる絶好の口実を得たとみなせます。

3.米国のイスラエル・ロビーがイスラエルへの米軍出動を働きかける口実もできた?

 本ブログのメインテーマは米国戦争屋ネオコンですが、このネオコンは米国内の親イスラエル勢力で、なおかつ好戦派です。ネオコンの背後には、イスラエル・ロビーが控えていて、米政治を水面下で動かしています。ネオコンは米国軍事産業と結びつき、豊富な闇資金の供給を受けて、世界中で戦争のタネを仕込んでいます。

なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.816の注記をご覧ください。

4.イスラエルオバマ政権を追い詰めて米軍の中東出動を引き出せるのか

 イスラエルおよび米戦争屋ネオコンはあの手この手で、中東に米軍を再度、出動させたくて仕方がありません、なぜなら、彼らは戦争日照りで干上がり、戦争中毒の禁断症状が我慢の限界にきているからです。オバマ政権は公約通りが中東から米軍を撤退させたので、イスラエルの安全保障が脆弱化しているのは事実であり、イスラエルネオコンも確かにあせっています。

 ところが、今の米国では2003年のイラク戦争以降、米国民の間に厭戦気分が蔓延しています。また、ネットの発達で、9.11事件の真相をウスウス知った米国民の間で米戦争屋ネオコンの正体が見破られており、米戦争屋系共和党への支持が増えるどころか減っています(注2)。その結果、ブッシュ戦争屋政権が終わった2008年末以降、今日まで、アンチ米戦争屋系のオバマ政権が米政権の座についています。6年間も下野を余儀なくされている米戦争屋ネオコンにとっての大きな誤算は、オバマ政権の二期目延長を許した点です。また米民主党支持者は、オバマのライバル・ヒラリー・クリントンが米戦争屋エージェントであることを見破り、2012年の米民主党大統領候補の予備選ではヒラリーがポスト・オバマの候補にすらなれませんでした、ヒラリーは米国民からの知名度が高いにもかかわらず・・・。この状況は米戦争屋ネオコンにとっては深刻な逆境です。だから、親イスラエルネオコンが世界中で戦争の火種に着火して回っても、戦争より外交重視のオバマ政権は米軍出動を簡単には許可しないのです。

 以上のように米国情勢を分析すると、今回のイスラエルハマスの武力衝突も、あせったイスラエルネオコンによる勇み足に見えます。オバマ政権は口ではハマス批判していますが、イスラエルハマス間の武力衝突のウラはすべて見破っているでしょう。

5.今年5月のイスラエル・ネタニヤフ首相の訪日は自衛隊派遣要請か

 国民の懸念も無視して、自衛隊集団的自衛権行使容認を急ぐ安倍総理のところに、今年5月、唐突にイスラエル・ネタニヤフ首相が訪問しています(注2)。今となってみると、イスラエルハマスと戦争する計画を立てていて、自衛隊を米軍の傭兵としてイスラエルに派遣するよう要請しにきた可能性が浮上します。

 そういえば、自衛隊イスラエルがシリアと争って領土化を狙っているゴラン高原に96年からPKOの名目で派遣されていましたが、イスラエルネオコンの慰留を振り切って、契約期限の2013年1月に引き払っています。撤退理由は治安悪化ということです。その直後、タイミングよく、アルジェリア日揮社員がテロ襲撃に遭って多数の犠牲者がでましたが、日本人を狙ったこのテロこそ、自衛隊ゴラン高原を去ったことに対する嫌がらせではないかと疑われます(注3)。

 上記のように、イスラエルハマスは今、敵対していますが、かつてのイスラエルは80年代、PLOを倒すため、ハマスを背後から秘密裏に支援していたそうです(注4)。この例のように、日揮社員を襲ったテロリストも秘密裏にネオコンやCIAに雇われていてもまったく不思議はないのです、中東では・・・。

 安倍総理を傀儡化している米戦争屋ネオコンは、安倍氏集団的自衛権導入を急がせ、イスラエルネオコンのために、イスラエル人の入植地の防衛に自衛隊を便利に使おうと米戦争屋ネオコンが企んでも決して不思議はありません、これまで、ゴラン高原に派遣された自衛隊平和憲法を盾にとって軍事行動を拒否していましたが、安倍政権はネオコンの要求に屈しようとしています、つまり、自衛隊イスラエル防衛の傭兵にされるのです。

 安倍氏自身は、集団的自衛権導入の危険性がよくわかっていないかもしれませんが、自分の地位を維持するためには他を平気で犠牲にする人間かもしれません。

注1:読売新聞“イスラエルの核施設を狙い、ハマスがロケット弾”2014年7月10日
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140710-OYT1T50066.html

注2:本ブログNo.908『2014年米国中間選挙を控えて共和党有力議員カンター氏が地元予備選で早くも敗北:安倍政権に集団自衛権行使容認を急がせている背後勢力は真っ青!』2014年6月12日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/33787899.html

注3:本ブログNo.713『無念!アフリカの砂漠に散った日本人:アルジェリア政府のテロ戦略の犠牲か、それとも、自衛隊を中東で傭兵化するための犠牲か』2014年1月22日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/archive/2013/01/22

注4:ハマス 設立
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9