STAP細胞を守る会

つい先日「STAP細胞を守る会」が発足したそうです。設立発起人は、松田隆子さんという小保方さんと一緒に研究していた友人。

STAP細胞を守る会
http://stapjapan.org/

ご挨拶

小保方晴子さんとは以前、同じ研究所で一緒に研究をしておりました。当時彼女は大学院生でしたが、自分が学生だった頃と比べても、人一倍勉強も実験もするとても優秀な学生という印象を受けたことを覚えております。また、研究以外のプライベートにおいても、仲良くさせていただいておりました。

1月のNature論文の発表以降、様々なメディアによる報道がなされ、中には彼女の人格にまで踏み込んだものもあったことには大変心を痛めております。また、研究結果を捏造するために、行ってもいない実験結果を創り出したのではないか、何か別の細胞を混ぜたのではないか、といった様々な憶測がなされておりますが、彼女は悪意をもって不正を行う人物では決してないことを、近くで実験をしてきた経験からお伝えさせて頂きたく存じます。

彼女が論文執筆の作法等、学生の時分に身に着けなければならなかったことを身に着けることができなかったことは非常に残念に思います。しかし、それは彼女一人の責任と断定することは到底できないことであり、また、今からでも身に着けることは十分に可能であると考えます。

友人の一人として、彼女の置かれている状況を少しでも良い方向に向かわせたい、彼女の発見したことを大事にしたいとの思いから、本会を立ち上げました。皆様からのご協力、ご支援をいただけましたら幸甚に存じます。

STAP細胞を守る会

松田 隆子(まつだ たかこ)

はじめに

STAP細胞をめぐる問題においては、メディアによる常軌を逸した報道や、Web上での偏見的な議論が行われています。

その多くが憶測、未確認の非公式な情報、訂正がなされる以前の誤報などをもとに展開されており、一方的な決めつけがなされている状況です。また、研究内容とは関係のない小保方晴子氏個人への中傷をもなされていることは、常軌を逸していると言わざるを得ません。

小保方氏らによるNature論文(Article)は、理研の調査委員会により不正であると結論付けられましたが、調査段階や不服申し立て後に小保方氏への十分なヒアリングがなされず、真実の追求を伴わない拙速な判断であったと考えます。

このサイトは、STAP細胞研究の真実に関する様々な可能性を発信することを目的としております。

2014年7月24日

STAP細胞を守る会

STAP細胞を守る会」設立主旨

STAP細胞研究をめぐる現状に対して、

1.人類の福祉・医療に寄与する可能性をもつSTAP細胞を守る
2.日本の若い研究者の芽を守る
3.小保方晴子氏とそのご家族を支援する

ことを目的として、小保方氏の知人及び支援者有志が情報を発信する場として設立されました。

ところで、昨夜のNHKスペシャルでは「ES細胞STAP細胞に混ぜて誤魔化したんじゃないか」という憶測を流していました。


このサイトでは、以前からささやかれているこの「ES細胞混入疑惑」について、以下のように説明しています。



NHKの憶測よりも説得力があります。


ES細胞混入疑惑
Nature論文では、STAP細胞を用いたキメラマウスの作製により、STAP細胞は胎児と胎盤の両方の形成に寄与していることが証明された。一方、通常、ES細胞を使ってキメラマウスを作製した場合は胎児への寄与のみで、胎盤形成への寄与は見られない。

また、ES細胞STAP細胞に混ぜたのではないかとの疑いも挙がっているが、これら2つの細胞を混ぜ合わせても1つの細胞の塊にならないことを笹井氏が語っている1。

よって、仮に小保方氏がES細胞を若山氏に渡したとしても、キメラマウスで胎児胎盤両方に寄与するという結果を得ることはできず、また、両者を混ぜて若山氏に渡していたとするならば、若山氏がキメラマウスを作製する際に必ず気がつくはずである。この他にも笹井氏と丹羽氏はES細胞混入疑惑に対して様々な面から反論を行っている2。

2014年4月9日の会見で小保方氏は、「STAP細胞を作製していたころ、研究室ではES細胞の培養は一切行っていない状況でした。従って、ES細胞の混入は起こりえない状況を確保していました。」と述べている。

また、若山氏も初期のインタビューで、「私はSTAP細胞からSTAP幹細胞を複数回樹立しました。混入がその度に起こるなんてことは考えづらいです。さらに、私はSTAP幹細胞を129B6GFPマウスから樹立しました。その当時、我々はその系統のES細胞を持っていませんでした。」と述べている3。

6月16日の会見においても若山氏は再び同証言を行っており、纏めると、2012年1月に若山氏が129B6F1由来のSTAP幹細胞を樹立した時点で129B6F1由来のES細胞は若山研究室になかったということになり、二人の証言は一致する。

また、ES細胞STAP細胞は形や大きさの違いに加え、ES細胞の増殖能力は高いが、STAP細胞は増殖能力をほとんどもたないという性質の違いもある。また、世界で初めてクローンマウスの作製に成功し、マウスの顔も見分けるという若山氏が、渡された細胞がES細胞と気がつかないとは考えづらい。

若山氏は初期のインタビューで、STAP細胞からキメラマウスを作るまでに何度も何度も失敗を繰り返し、手法を変えたと述べているが、仮にES細胞だったとしたならば直ぐに成功するはずであり、この証言と矛盾する。若山氏は、朝日新聞デジタル2014年2月6日のインタビューでこの点について詳しく語っており、以下引用する4。

「キメラマウスを作るには、マウスの胚に候補の細胞を注入して育てる。ES細胞などでは、細胞の塊を酵素処理し、ばらばらにして使うのが普通だが、その手法ではSTAP細胞はさっぱり胎児にならない。失敗続きだった。

共同研究を始めて1年半たったころ、手法を変えた。細胞の大きな塊を単細胞にばらさず、20〜30個程度の小さな塊にして注入する方法だ。刃渡り1ミリの極小メスを顕微鏡で見ながら操作して切り分ける。細胞工学初期の60年代の技術だが、切り分けるのも注入も難しい。僕はその技を身につけていたからできた。

すると、いきなり成功。体に取り込まれたSTAP細胞が緑色に光るマウスの胎児を見ても、すぐには信じられなかった。「先祖返り」の技術が決め手だったと思う。」

これらの事実や若山氏の証言等を纏めると、キメラマウス作製やSTAP幹細胞樹立に用いたSTAP細胞ES細胞であるという憶測は否定されると考える。

参考資料
2014年4月11日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11078910.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11078910
2014年4月14日 日本報道検証機構 GoHoo
http://gohoo.org/column/140413/
2014年2月27日 Knoepfler Lab Stem Cell Blog
http://www.ipscell.com/2014/02/interview-with-dr-teru-wakayama-on-stap-stem-cells/
2014年2月6日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/DA3S10964598.html