大晦日はやはりベートーヴェン「交響曲第9番」で一年を締めくくらなければなりませぬ。
ベートーヴェン最後の交響曲。第9番と同時に構想を練っていたまぼろしの第10番と一体化させたため1時間を超える長さになったという説もある。
日本で第9が年末恒例の演奏行事になったのは、1940年のNHKのラジオ放送がはじまりだとか。
では、まずバレンボイム指揮の第4楽章。映像、音質ともにすばらしい。2012年6月の演奏か。
●Beethoven Symphony No. 9 - Mvt. 4 - Barenboim/West-Eastern Divan
http://www.youtube.com/watch?v=ChygZLpJDNE
次↓は佐渡裕さんの「1万人の第九」から第4楽章。このイベントはもう30年続いている。1999年からは佐渡さんが総監督・指揮を務める。1万人の合唱団が大阪城ホールに歌声を響かせる。1万人の合唱団はやはり圧巻ですね。指揮者から最後列の合唱団員までの距離が250mあるそうです。
●10000 singing Beethoven - Ode an die Freude _ Ode to Joy
http://www.youtube.com/watch?v=xBlQZyTF_LY
これ↓は今年の9月にYoutubeにアップされたばかりの掘り出し物。
ヴァシリー・ペトレンコ(Vasily Petrenko)というロシアの若き天才イケメン指揮者による第9の全曲。ペトレンコさんは指揮界の「皇帝」とも呼ばれている。演奏、映像ともにすばらしい。
●NYOGB - Beethoven Symphony No 9 in D minor, 'Choral' Proms 2013
http://www.youtube.com/watch?v=9_N5HVqA2Rw
最後にこのフルトヴェングラーを忘れることはできない。
1942年3月ベルリンでの演奏(ベルリンフィル)。音質は必ずしも良くはないですが、この圧倒的な迫力と臨場感は、上で紹介した演奏がすべて色褪せてしまうほどです。なにか差し迫った時代の恐ろしい空気のようなものに圧倒されて、鳥肌が立ちます。
第4楽章の後半から演奏会の動画になります。舞台脇のハーケンクロイツとともに聴衆にナチス将校たちの様子が映されている。ゲッペルスもいる。ヒトラーの姿はない。
1942年といえば、前年の1941年の12月に日本軍による真珠湾攻撃(実は山本五十六を使ったアメリカの偽旗作戦)に呼応してヒトラーが対米宣戦布告を行ったばかり。この年の夏、ナチス・ドイツ軍はブラウ作戦を発動しソ連南部に進攻し、電撃戦でスターリングラードまで進出した。しかしスターリングラード攻防戦は長期化し、逆にソ連軍に包囲されてしまう。
ちょうどそのころの切迫した状況下のベルリンでの演奏と思われます。
ヒトラーはこの演奏会の3年後の1945年4月30日、ベルリン陥落とともに、替え玉による自殺を偽装してアルゼンチンに逃亡し、そこで100歳を超える天寿をまっとうしたそうです(・。・)ぷっ♪
●Beethoven Symphony No 9 Furtwängler BPO March 1942 COMPLETE
http://www.youtube.com/watch?v=GHlPC3CAZ20
ヒトラーがその敵であるはずの米国ルーズベルト、英国チャーチル、そしてソ連のスターリンと「共謀」してイスラエルを建国し、さらに戦後の冷戦体制を捏造した経緯については、リチャード・コシミズ氏の新刊↓にわかりやすく解説されています。この本を読むと世界観が一変します。
- 作者: リチャード・コシミズ
- 出版社/メーカー: 成甲書房
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: 単行本
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今年も最後は陰謀論(正しくは共同謀議論)で締めてしまいました(+_+;)\パコッ!
それではみなさま、よいお年を!