戦場ジャーナリスト・山本美香さんは、たまたま流れ弾に当たって死んだのではなく、意図的に暗殺された可能性が高い。
そんな感じがしてきた。もしそうであれば、この暗殺事件の背後の闇は深い。
まず、パターンがイラク侵略のときとよく似ている。
イラク侵略が進むなか、2003年11月23日の出来事。当時のイラク大使・奥克彦(おく・かつひこ)さんが同僚の井ノ上正盛書記官と共にティクリート(イラク北部)で銃撃され死亡している。四輪駆動の防弾車が蜂の巣のようになって・・・
イラク側テロリストが殺したことになっているけれど、もちろん暗殺したのはイラク側ではなくイラク侵略戦争を仕掛けた側だと云われている。つまり米軍が日本の外交官を殺したということだ。
「共同通信」(2003年11月30日)
血の海の中、最後のうめき 車体左側に無数の弾痕
テロ示す目撃証言
【ティクリット(イラク北部)30日共同=上西川原淳】血の海となった車の中で、苦しそうにうめき声を上げる在英国大使館参事官の奥克彦さん(45)。助手席では、在イラク大使館書記官の井ノ上正盛さん(30)が左肩に弾丸を受け、既に息絶えていた−。イラク復興支援の最前線で奮闘していた日本人外交官二人が二十九日、志半ばで凶弾に倒れた。フセイン元大統領の出身地、北部ティクリット近くの襲撃現場に三十日入り、目撃者の証言を集めると、二人はテロの犠牲になった可能性が浮かび上がってきた。
現場はティクリットの南十数キロにあるムカイシファ近くの幹線道路沿いだった。片側二車線の直線道路。視界を遮るものはほとんどなく、三百六十度地平線が見渡せるほど見通しがよい。
道路脇の食料品スタンド店主、ハッサン・フセインさん(42)が発砲音を聞いたのは二十九日午後零時半(日本時間同六時半)すぎ。「バグダッド方向から走ってきた車がスタンドの手前で右に大きくカーブを切り、路肩を外れて六十メートルほど畑に鼻先を突っ込むようにして止まった。すぐ後ろから米軍の車列が通り過ぎていった」とフセインさん。
奥参事官らの黒い四輪駆動車の車体左側には無数の弾痕。「ドアを開けたら前部座席に二人、後部座席に一人が血の海の中で倒れていた。一人はまだ息があり、苦しいうめき声を上げていた。助けようと思ったが何もできず、警察を呼んだ」とフセインさんは唇をかむ。畑に残った車の轍(わだち)の脇には、生々しい血痕が残っていた。
駐留米軍や日本外務省は、奥参事官らが食料や水をスタンドで買うため、車を降りた後に襲撃されたとの情報があるとしているが、フセインさんの証言とは食い違う。
現場のイラク人警察官にも話を聞いた。「所持金を含め、盗まれたものは何もない」と断言する。他の目撃者の話でも、奥参事官らの車が畑に突っ込んだ後、不審者が車に近づいた様子はない。
警察官は「奥参事官は頭部と顔面に被弾しており、左の脇腹にも弾痕があったが、現場に着いたときにはまだ生きていた。井ノ上書記官と運転手は既に絶命し、手の施しようがなかった」と言って天を仰いだ後、「現場に薬きょうが落ちていなかったのはふに落ちない」と首をかしげた。
井ノ上書記官の両手は肩口のところまで上がったような状態で死後硬直していたという。
(了)
「共同通信」11/30
上の引用記事で特に、
「バグダッド方向から走ってきた車がスタンドの手前で右に大きくカーブを切り、路肩を外れて六十メートルほど畑に鼻先を突っ込むようにして止まった。すぐ後ろから米軍の車列が通り過ぎていった」
という証言に注目。
結局この事件の後の流れは以下:
結果的に日本政府(小泉・竹中悪徳コンビ)は、イラク侵略に荷担しその戦費として30兆円〜40兆円を彼ら米国戦争屋勢力に上納した。
今回のシリア侵略戦争も同じパターンのシナリオで進んでいるんじゃないか?
アサド政権が住民を虐殺しているという捏造報道→シリア侵略
シリア政府軍が日本人ジャーナリストを殺したことにして、日本人の注意をシリアに向けさせアサド政権批判へと誘導する。そして、日本からシリア侵略のための巨額の戦費をむしり取る。今度は100兆円くらい?
【参照】
●民主党を犠牲にしてまで、日本政府の増税強行のなぜ:われら国民はイラク戦争に次いでまたも100兆円オーダーの戦費拠出を米国から強要されるのか?
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/30221394.html
●山本さんは反政府勢力によって殺されたのか
http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-729.html
●奥克彦氏の不審死の理由を問わず、アメリカに隷従せよと説く岡本行夫氏(1)
http://amesei.exblog.jp/6643464/
●日本の外交官奥大使の足跡
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr058.htm
●アメリカ帝国による誅殺の可能性が高い奥克彦大使射殺事件
http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20080327