昨夜のNHKスペシャル「黒い雨」にはかなりムッときたので、忘れないうちにメモしておきます。
まじめなヒロシマ原爆特集だと思って見ていたら大間違い。なんと放射能恐怖を煽るいつものNHKプロパガンダ放送でした。
ヒロシマの黒い雨→残留放射能は怖い→フクシマの放射能汚染はおそろしい
という流れで、いつものNHK調で放射能恐怖を煽っている。
広島原爆直後に生じた「黒い雨」の人体への影響の話から始まって、放射線影響研究所や国がこの事実を隠している。日本当局は悪い奴だ。フクシマも同様だ、といいたいらしい。
原爆投下をめぐる当時の裏権力の意図や世界の構造をすべて不問にしたつまらない番組でした。
しかも「黒い雨」をネタにしてフクシマの残留放射能恐怖を煽る恣意的番組構成。
86歳の女性(栗原明子さん)がヒロシマ原爆直後の黒い雨を浴びて急性症状が出た。髪の毛が抜けた。86歳の今は貧血と白内障に苦しんでいる、とか・・・。この年齢ではあたりまえの症状ではないのか。失礼かもしれませんが、この女性は長生きです。頭もボケていない。(誤解なきよう。この方の長寿を非難しているのではない。このような人を引っ張り出して証言させているNHKがおかしいと言っているだけ。)
そもそもなぜ「黒い雨」なるものが降るような事態に至ったのか?その歴史的経緯と政治的背景について真実を追求することがNHKに課された使命ではないのか?
いまさら無理か・・・
番組のなかで当時原爆を開発していた90代の老人にインタビューしてましたが、ポイントがずれていた。彼の口からヒロシマ・ナガサキについて心から謝罪させるような言葉を引き出してほしかった。これも無理か。
ヒロシマの黒い雨からフクシマの残留放射能の恐怖に話をもっていこうという意図があからさまなつまらない番組だったけれど、きっと放射「脳」に罹患したひとにとっては我が意を得たり、と思ったのでしょうか。