フィラデルフィア郊外の某研究施設を訪問したのち、これからボストンへ移動する予定。
フィラデルフィア最後の夜は中華街。毎日大味のアメリカ料理にはうんざりしていたので、ちょっとホッとする。
ところでフィラデルフィアといえばペンシルベニア大学(ノーベル賞28人)。
ペンシルベニア大学といえば、技術史的には、世界で最初のコンピュータといわれているENIAC(エニアック、Electronic Numerical Integrator and Computer、「電子式数値積分・計算機」の意)。
ENIACには17468本の真空管、70000個の抵抗器が使われている。真空管の球切れに悩まされたそうだ。
ENIACの開発は約2年間におよび、開発の中心はジョン・エッカートとジョン・モークリーであった。ENIACは当初、アメリカ陸軍の大砲の弾道計算を目的につくられた。ENIACが完成する前に第二次世界大戦が終結したため当初の目的は達成できなかったが、その後も開発は続けられた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ENIAC
また、プログラムは人が配線をすることにより行われた。これは現在のコンピュータの仕組みとは異なるところ。
まあ、ENIACも大砲の弾道計算や核兵器のエネルギー計算という軍事技術のために開発されたのだから、当初からアメリカは軍事が技術開発を主導していたということは否定できない。インターネット技術ももともとは軍事技術。
人工地震技術も同じか。
もともと地震津波兵器だったものが地殻調査のための技術に転用された?
ENIACの概要については以下の画像がよくまとまっている。
●ENIAC
http://www.youtube.com/watch?v=mxj6h5JyfXs
当時のENIACを操作する貴重な画像。女の子がプログラムを配線によって入力している様子がわかる。(現在のPCのようなプログラム内蔵方式ではない。)
●FIRST COMPUTER ENIAC
http://www.youtube.com/watch?v=VAnhFNJgNYY