先日、シカゴからやってきた二人の弁護士とアメリカの景気の話をしていた。二人とも、オバマが雇用拡大や景気政策で頑張っているおかげで米国の景気はいい、という。
11月の大統領選までこの状態が持てば、オバマ再選まちがいないだろう、とも言っていた。
ロン・ポールは若者を中心に人気上昇中ではないのか、と訊くと、首を振ってばかにしたように笑っていた。
とっくに国家破綻していてもいいような戦争ビジネス国家・米国はいま、偽りの景気回復を装っているのではないか?
そして、その背後に何があるか。
偽りの景気回復説については、以下の「人力でGO」さんの記事が興味深い。案外あたっているかもね。
●「痛みの記憶」・・・ガイトナーの寄稿した「金融危機健忘症」 2012/3/19
http://green.ap.teacup.com/pekepon/
<以下転載>
ガイトナー財務長官がWSJに寄稿した「Financial Crisis Amnesia(金融危機健忘症)」
なる記事が一部で話題になっている様です。
WSJの日本版に翻訳がアップされていないので、
興味のある方を英語版を探してみて下さい。
それに関連してWSJに次の様な記事が出ていました。
「【コラム】ウォール街がクラッシュする10の理由」
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Stock-Markets/node_408043/?nid=NLM20120315
内容はこのブログをお読みになられている方達には「今さら・・」といった感じです。
面白いのは、今アメリカの市場が回復しているかに見えるこの時期に
なぜ、ガイトナーやWSJ、さらにはIMFのラガルドまでが
景気に水を注す様な発言をするかです。
■ 過剰流動性の集中は危険? ■
ちょっと的外れかも知れませんが、こう考える事は出来ないでしょうか?
1) アメリカは景気回復を演出したい
2) 株式市場の相場を吊り上げて、景気回復を印象付けたい
3) 薄商いの中、株価の吊り上げには成功した
ここまでは一般論と同じでしょう
4) 各中央銀行の供給した資金が一機に市場に流入すると市場が不安定になる
5) 相場に加熱感が出てくると、ある時点で市場関係者は「売り」を意識する
6) 何かをきっかけに一旦売りが始まると「暴落」に発展する恐れががある
7) マイナス要因となる発言によって、株価の過度の高騰を抑えている
要はアメリカを始め、世界の市場は中央銀行の供給した流動性相場となっており市場コントロールが効かなくなる事を警戒しているのでしょう。
■ 「偽りの回復」とマネー・ジャンキー ■
世界の景気が上向いて見えるのは「偽りの回復」なのですが、
マネー・ジャンキー達は、金儲けに夢中で
「回復の芽」にイナゴの大群のごとく群がってきます。
ダウの出来高を見る限りは、彼らは未だ様子見している様で、株高を好機とばかりに、高値で売り抜けている様です。
しかしジャンキーの脳は快楽に従順ですから、
暴落の可能性が低いと見るや、一気に儲けに群がって来ます。
そうなるとせっかく芽吹いた「偽りのグリーン・シュート」もあっさり食い尽くされてしまうでしょう。
ガイトナーは表向きは大統領戦まで米景気の拡大を演出しようとするでしょうから、
今「景気の芽」を摘まれる事は、不本意なはずです。
ですから、アクセルと一緒にブレーキを掛ける様な行動をしています。
■ 陰謀論的には危機が続いている ■
では11月の大統領戦まで米経済が安泰かと言えば、「陰謀論」的には、世間がそう思い込んでくれた方が仕掛けた時の効果が高い。
ロンドン五輪など世界的なイベントが控えていますが、私は中東有事があるとすれば、オリンピックにぶつけて来ると思います。
1944年、うるう年。オリンピックイヤーであるが、戦争により中止。開催地はロンドンであった。
歴史は繰り返すのか?
最後に日本株ですが、これは決算相場ですから3月一杯は崩れる事は無いはず。
「盗人に追い銭」状態で、海外投資家が荒稼ぎして終わるのでしょう。
<引用終わり>