米国の「デフォルトしちゃうぞ詐欺」

本当はお金がないのが一番問題なのに、予算案をめぐって議会がもめていると矮小化してNHK他のマスメディアは報道しています。意図的にポイントをずらしている。

このような報道の陰でまた日本が米国債を何兆円単位で買い増しすることになるのか。

結局またいつもの米国の「デフォルトしちゃうぞ詐欺」が仕込まれているのか?

もう騙されないぞ!


人力でGOさんの分析が案外当たってるかも。


●デフォルトしちゃうぞ大作戦・・・もっと米国債を買ってという脅しでは
http://green.ap.teacup.com/pekepon/1259.html

■ 米国債のデフォルトを先延ばしする方法 ■

米国債のデフォルトスケジュールがチラチラと発表になっています。

債務が上限に達するのは10月17日ですが、それで即デフォルトとはならない様です。支出と同様に収入もあるので、日々このバランスが変化しながら、デフォルトへと向う様です。

このまま行けば10月30日に70億ドルが不足。
11月1日以降は、債券の利払いのみに注力すればデフォルトを先延ばし出来ますが、政府関連の支払いが滞る様です。

カリフォルニアのケースに近く、職員や支払い延期で凌ぐ事で、デフォルトを先延ばしします。

■ 米国債金利に上昇圧力が生じる ■

この方法で米国債のデフォルトだけは先延ばし出来ますが、米国政府の信用と、米国債の信用は低下します。当然、米国債にも金利上昇圧力が加わります。

■ 米国債の大量保有者が買い支える? ■

米国債が大暴落すると世界経済が混乱しますが、そうなれば米国債の大量保有者は大損を被るので、米国債を買い支えるという行動に出ざるを得ません。

日本と中国は米国債の大量保有国ですが、日本は買い支え側に回らざるを得ません。

問題は中国で、こちらは日本が買い支えている間は傍観でしょう。あるいは、裏で少し売るかも知れません。

■ 国家インサイダー達にはボーナスステージ ■

この他に米国債保有する民間の金融機関は、金利リスクを睨みながらの売買となるでしょう。基本的に売り中心になりそうですが、ゴールドマンサックスはヘッジファンドなどは、逆張りで大儲けするかも知れません。

国家インサイダー達は、デフォルト回避の時期を知っているでしょうから、値下がりした米国債をある時点で大量に購入するかも知れません。米国債マーケットは規模が大きいだけに儲けも大きい。

■ 注目は米国株式市場の動き ■

注目すべきは米国株式市場の動き。

こちらはリスクに敏感ですから、米国債に過度の圧力が加わると、リスクオフの動きが一気に発生するかも知れません。暴落と言わずとも、大幅な値下がりが続いたのが2011年のケース。

東京市場はダウ平均の影響を受けやすいので、既に下落圧力が生じています。

■ デフォルトしちゃうぞ詐欺でポラティリティーが急上昇 ■

毎度の事ながら、米国の「デフォルトしちゃうぞ詐欺」で、市場のポラティリティーは強引の上昇し、儲かる人達が大儲けをします。

ただ、こんな事を続けると、アメリカ自体の信用が失われて行きます。

■ 実体経済への影響は無視出来ない ■

米国は債務上限問題をクリアーしなければ、財政が圧縮されるので、実体経済にも悪影響が出ます。

これから、ハロウィン、クリスマス商戦が始まるのですが、ウォールマートがクリスマス商品の発注量を大幅に減らしている様です。

派手な政治闘争の裏側で、アメリカの実体経済は確実に冷え込んでいく様です。

アメリカの消費が落ち込めば、中国や日本の輸出が大きく減るので、アメリカ以上に日中の景気にも悪影響が出る事は、リーマンショックで実証済みです。

緩和マネーバブルと言われる日本の株式市場は、しばらくはアメリカの情勢から目が離せません。