ブータンの王と王妃

今日はちょっとブータンに注目してみました。

先日の新聞で見たブータンの王と王妃の写真が素晴らしかった。10月13日の結婚式の直後に報道陣の前に姿を現したジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン王妃。ジェツン王妃は民間出身。

この幸福度絶頂期のイケメン国王は、ジェツンさんについて「彼女は若いが、温かくて優しい」と述べ、「国のために尽くす人物に成長する」と称賛したらしい。

国民から絶大な支持を受けるイケメン国王の結婚だけに、国中が歓迎ムードに包まれた。めでたしめでたし。

金融資本主義には冒されていない社会。チベット仏教が生きている社会。ブータンは楽園のような国ではないかと想像する。

「わが国は国民総生産量では、他国に大きく劣るが、国民総幸福量においては、どこにも負けない。」とブータン第四代国王ジグメ・シンゲ・ワンチュクは宣言した。この「国民総幸福量(GNH)」がこれからの社会の優劣の尺度にならなければならない。

GNP(Gross National Product)という基準に対するGNH(Gross National Happiness)という基準。

GNHという“幸福度”を基準にした社会はいったい可能なのでしょうか?

可能です。少なくともブータンはそれを実践している。


さらに農業指導を通じてブータンと日本の架け橋となった「西岡京治」という日本人についても興味がある。ほとんど知られていない日本人。

この日本人は、約100年ほど前、朝鮮で植林活動をしながら朝鮮工芸の美を発掘し研究する半ばで斃れ朝鮮の土となった「浅川巧」にとてもよく似ている。

西岡京治と浅川巧。このよく似た二人の日本人の志に惹かれるものがある。

(以下つづく)