昨日の報道で、プルトニウム239を検出したというニュース。とうとう来たか。猛毒だ。半減期が2万4千年。極めて危険な状態ではないか。しかしそれほど騒いでいる様子がない。なんだか拍子抜け。
(以下、読売から引用)
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プルトニウム、燃料損傷の裏付け…健康影響ない
読売新聞 3月29日(火)8時33分配信
福島第一原発の敷地内5か所から見つかったプルトニウムは、微量で、ただちに健康影響を心配する量ではない。しかし、今回の原発事故で燃料の損傷がかなりの規模で起きていたことを示すものとなる。
東京工業大の二ノ方壽教授(原子炉工学)は「燃料が冷却できずに空だきになった際に、燃料の損傷が相当程度、進んだことを示すものだ。何らかの爆発的な現象や火災で生じた煙に乗って流されたのではないか」と指摘する。東電側はさらに採取地点を増やして、継続的に監視を行う方針。
今回検出されたのはプルトニウム238、239、240の3種類。数字は原子の重さ(質量数)の違いを示す。核兵器の原料として知られるのがプルトニウム239だ。いずれも、自然界にはほとんど存在せず、通常の原子炉内で運転した際に、ウラン燃料が変化して生じる。プルトニウムの半減期は最も長い239で、2万4000年。
東西冷戦期の1950〜60年代には核実験が多数行われ、その際にプルトニウムも大気中に放出されて、一部は放射性降下物として地上に降った。今回検出された量は、土壌中に含まれる核実験由来のプルトニウムとほぼ同じ。本来、土壌中のプルトニウムがどこから来たかの判別は困難だが、検出されたプルトニウムの種類の割合が、核実験時のものと異なる点から、原発由来のものと判断した。原子力事故では、97年3月の旧動力炉・核燃料開発事業団アスファルト固化施設爆発事故の後に、ごく微量の238が検出されている。
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(引用終わり)
この報道で重要なことは、
(1)核爆発によってもプルトニウム239が発生するということ。
(2)今回検出されたプルトニウムが「どこから来たかの判別は困難」としながらも、「検出されたプルトニウムの種類の割合が核実験時のものと異なる」と断定していること。→わずかなサンプルの分析で核実験に起因するものと混合比が異なるなんてどうして断定できるのだろうか?
(3)もし格納容器が破損しているとすれば、大変なことだ。
核化学に詳しいS君、もしこのブログ見てたらご教示くださーいm(_ _)m