本能寺の変の真相

お昼をいただきながらNHKの大河ドラマ「江(姫たちの戦国)」を見ていたら、ちょうど本能寺の変だった。明智光秀が裏切って信長を攻めて自害する場面。

これを見ていて副島隆彦氏の日本史のレクチャーを思い出した。光秀はスケープゴートとして信長暗殺の罪を負わされただけで、真犯人は他にいる。

それはイエズス会(スペインのカトリック)だった、というもの。これは八切止夫の説でもある。最近では立花京子氏もこの説を主張されているらしい。

背景には、スペインとポルトガルの間の世界覇権戦争があった。この両国の代理戦争が信長暗殺の真相。

そして、この暗殺劇の背景には「硝石(硝酸カリウム)」という物質がからんでいた。硝石は火薬の重要な原料。これが無いと鉄砲は無用の長物となる。


信長は火薬の原料である硝石を、堺の豪商・呂宗助左衛門(るそん・すけざえもん)を介してポルトガルから大量に手に入れていた。ルソンの壺と呼ばれる茶壺に硝石を詰め込んで。硝石の詰まったルソンの壺は、現在価格で1億〜2億円程度のものだったらしい。これは密貿易か。

そして、イエズス会の暗殺者は、本能寺のすぐ近くの南蛮寺から焼夷弾を飛ばして、信長を焼き殺した。死体が残らないほど相当火力の強い火炎弾だったらしい。

勿論秀吉はスペインと裏で繋がっていた・・・

世界史の大きな流れから日本の歴史を見直すとおもしろい。また、そこには兵器技術を含む技術革新と貿易や経済活動も絡んでくる。


(参考文献)
八切止夫著『信長殺し、光秀ではない』(1967年 作品社)
立花京子著『信長と十字架』