物質と記憶

 今日はじっくりとベルクソンの「物質と記憶」を再読開始。良質のミステリーを読んでいる感じ。この本は何度読んでもキドキする意外性に驚く。ベルクソンさんそこまで言っちゃうのですか、という感じ。ベルクソンがここで提示したもっとも奇抜な哲学的概念が「万物の潜在的知覚」。これはおそらく、インド仏教(華厳経)のインドラネットワークを彷彿とさせる、と個人的には思っています。←意味不明(+_+;)\タコッ!
 「万物の潜在的知覚」とは、ベルクソン独特の概念で、物質とは潜在的に知覚そのものであるということ。これは凡人にはなかなか理解しがたい。でも、これを認めない限り、唯物論と観念論への分裂が必然的に生じてしまうのだ。だから、ベルクソンのこの説は受け入れざるを得ないのだ。