大エルミタージュ美術館展(オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち)

前売り券を手に入れたカミさんに連れられて、六本木ヒルズ森美術館まで『大エルミタージュ美術館展』を観に行ってきました。
52階の美術館の中に入る前に、入り口近くの展望サイトから帝都の日没を楽しむ。


館内の撮影は禁止でしたが、入り口付近のこのエカテリーナ2世の肖像画のみOKでした。

1764年にサンクトペテルブルクに創立されたエルミタージュ美術館。エルミタージュとは「隠れ家」の意味。


もともとエカテリーナ2世(Екатерина II Алексеевна)は、ドイツの没落貴族出身。ピョートル三世に嫁いだのち、必死でロシア語を学び、ロシア正教に改宗し、ロシア文化を身に着けようと努力する。もともと知的で聡明なエカテリーナは、周りの人々にヨーロッパの美術工芸品の名品を見せる場を作るため、ベルリンの実業家から名作絵画を買い取ったのがエルミタージュ美術館の始まり。


数百年前の西洋絵画の名作をまじかでじっくりを観るのは久しぶり。




なかでもオランダの静物画のハイパーリアリズムやブリューゲルの作品には惹きつけられました。


ところで、エルミタージュ美術館は、フランスのルーヴル(1793年設立)、米国のメトロポリタン(1870年設立)にならぶ世界3大美術館のひとつ。

なかでも1764年創立のエルミタージュ美術館は最も古く(当時の日本は江戸時代第10代将軍、徳川家治の頃)、絵画、彫像、宝飾品、陶磁器、武具など膨大な所蔵品は世界一。ロシア語をもっと勉強して、いつか行ってみたい。



ところで、六本木ヒルズでバイオリニストの高嶋ちさ子さんに遭遇。かわいい次男ちゃんと手をつないで歩いておられました。


高嶋さんは気性が荒いことで有名ですが、Wikipediaにそうなった理由が書かれています。

知的障害を持つ姉がおり、姉にひどいいじめをする人々に抗議や仕返しをしているうちに気性が荒くなったという。子供時代のあだ名は「悪魔」、「Devil」。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B6%8B%E3%81%A1%E3%81%95%E5%AD%90

苦労されているんですね。


高嶋さんのツイッターは笑えます。

●ヴァイオリニスト高嶋ちさ子official Twitter
https://twitter.com/chisako824

【参考】
エルミタージュ美術館の美術工芸品をネズミから守っているのは、美術館の地下で飼われている50匹の猫たちだったのですね。以下の幣ブログ記事参照。

●エルミタージュ猫(Эрмитажные коты)
http://d.hatena.ne.jp/gyou/20160124


●さまざまな名作が登場!映画『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』予告編

2017/03/13 に公開

エルミタージュ美術館の創立から約250年に及ぶ歴史と魅力に迫るドキュメンタリー。膨大なコレクションを有する同美術館にカメラが入り、ロシア女帝のエカテリーナ2世の収集品をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロなど至宝の数々をハイクオリティーの映像で映し出す。ミハイル・ピオトロフスキー館長や学芸員、建築家レム・コールハースらも登場し、各美術品の背景が語られる。
作品情報:http://www.cinematoday.jp/movie/T0021808

ロシア語学習用に原語によるエルミタージュ美術館の解説動画。
●Эрмитаж. Экскурсия по музею.