窓発電のための有機薄膜太陽電池(中塚英美(なかつか・えみ))

早朝、仕事場に着くと、まずコーヒーを飲みながら日刊工業新聞を読む。メモをとりながら。

一般紙はほとんど読まない。トリモロス・アヘのプロパガンダ記事を読んでもおもしろくないし。

日刊工業新聞は、ものづくり王国・日本の動向が躍如としていて元気になる。特に地方の中小企業のものづくり情報記事がとてもおもしろいのだ。


この記事は有機薄膜太陽電池に関するものでちょっと興味を惹かれました。(某大手化学企業の話題ですが)

建物の窓という窓にこの太陽電池材料を塗布すれば、「窓発電」も可能になるかも。窓際発電ではない(・。・)ぷっ♪

なにしろ、世界最高のエネルギー変換効率11.7%を最近実現したらしいのです。

理系女子である三菱化学科学技術研究センターの中塚英美さん(31)がこの有機薄膜太陽電池に使う有機材料の解析をすすめています。たのもしい女性。


クリーンで持続可能かつ安全なエネルギーとしてますます注目が集まっている太陽電池。私たちは創業以来、機能性色素、有機電子写真感光体など、炭素、水素、酸素等のありふれた元素を組み上げて構成される有機化合物を利用した製品を次々と生み出してきました。現在、三菱化学内に蓄積された技術を生かして、塗布型有機薄膜太陽電池(OPV=Organic Photovoltaics)の開発に取り組んでいます。OPVは有機半導体材料を塗布して製造するため、プラスチックや金属などの薄い基板を用いれば“柔軟で軽い” 素子が実現でき、さらには3次元曲面上にも作製できるため、太陽電池を設置できる対象が大幅に広がることが期待できます。私たちはこれらを実用化するため分子設計からデバイス製造まで一貫して研究開発を行っており、最近、変換効率11.7%を達成して、OPVの高い可能性を示しました。

http://www.m-kagaku.co.jp/r_td/strategy/technology/topics/opv/
http://www.spring8.or.jp/ext/ja/iuss/htm/text/12file/green_energy/7th/2.kojima.pdf