先日同窓会でお会いした小学校時代の恩師に触発されて、何か自分も工芸の勉強をしようと思い、根付工芸教室をのぞいてみた。
先生はまだ30代の若い根付師。手持ちの作品を見せてもらいましたが、一目見てその凄さに驚きました。
自然の生き物、昆虫や爬虫類を極限までリアルに彫りあげている。単にリアリティを追求するだけではなく、微妙な動きのようなものも表現されている。(許可を得て撮影させていただきました。)
木の実にコガネムシ。根付を彫り始めて最初の作品。すでに完成の域。
キノコにカタツムリ。いまにも動きだしそうなリアリズム。
これはイシガメか。象牙を夜叉で着色している。
この「葉っぱの上のカエル」は、厳密には根付ではなく携帯ストラップ。先生が7年以上実際に身につけて毎日使っているにも関わらず目の象嵌は輝きを失っていない。
現在日本には60人くらいの根付師がいるとか。しかしこの先生のレベルに達している根付作家は、はたしているのだろうか。