今朝のニュースを見ていたら、東北の被災地の牡蠣(かき)の養殖を復活促進する技術としてマイクロバブル技術が紹介されていた。ビリビリッときた。これはひょっとしてものすごい技術ではないか!
徳山高専の大成博人(おおなりひろと)教授が発明した技術らしい。
50ミクロン以下の細かい気泡を発生させると、このマイクロバブルが水中で通常の泡には見られない極めて得意な挙動をする。たとえば牡蠣の周辺でマイクロバブルが微生物の繁殖を促進したりする。
この技術の概要は、以下のサイトで知ることができる。
ナノプラネット研究所
http://www.nanoplanet.co.jp/NP_mnbresearch3.html
10ミクロン〜50ミクロン程度のマイクロバブルは、発生後なんと水中で収縮し始め、やがて水中で消滅するというのだ。そのメカニズムや原理の詳細はまだ不明らしい。しかし、その特異な挙動から、生物活性効果や滅菌効果(静電気の作用で細菌などを引き付け、泡がはじける際のエネルギーにより破壊する)があるという。
牡蠣やホタテや真珠の成長促進効果がすごいらしい。これは実証済み。
現在、被災地の大船渡や気仙沼での水質環境の蘇生と水産養殖の復興プロジェクトが始まっている。その様子は大成先生のブログで読むことができます
http://nanoplanet.weblogs.jp/blog/
水道水も弱アルカリ化する。
農漁業のみならず、電力・ガス、自動車、電化製品、排水処理、食糧、健康福祉、医療、環境などなど応用範囲は無限。日本発のこのすばらしい適正技術に期待は大だ。
弊ブログ的には排水処理へのマイクロバブル技術の活用に注目したい。
関連の特許公報を調べてみようと思う。
【参照】
●ナノプラネット研究所
http://www.nanoplanet.co.jp/NP_mnbresearch3.html
●大成博人先生のブログ
http://nanoplanet.weblogs.jp/blog/
●知恵の輪ニッポン
http://www.co-ip.jp/modules/wordpress/index.php?p=55