武田邦彦氏とTPP

先日の「中部大学の武田邦彦先生は農産物の放射能汚染を理由にしてTPPに誘導しようとしているように感じる」というぼくの文章に、そんなことはないのでは、とコメントしてくれた方がいらしたので、もう一度武田氏のブログを読んでみた。

http://takedanet.com/2011/03/post_3044.html
(部分転載)

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汚染されない生活
1) 3月11日以前の食材を使う、
2) 外国産の野菜と肉を食べる、
3) ペットボトルの水を飲む
これでほぼ口から入る放射性物質は格段に減ります。
それにマスクをして空気中の「粒」を防ごう!!
平成23年3月25日 執筆)

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http://takedanet.com/2011/03/29_512f.html
(部分転載)

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また、3月11日に地震があり、その後、原発が壊れて放射性物質がでましたから、3月11日(厳密に言えば漏れた日にちと場所)以前のものを食べることです。産地も同じです
たとえば、主食系なら、コメ(昨年とれた)、アメリカからのトウモロコシ、パン(多くは外国からの小麦)、サツマイモ、ジャガイモ(多くは北海道)が良いでしょう
野菜は日本の南、北海道、外国のものを食べるようにします。缶詰の野菜も売っていますし、今なら冷凍物は製造年月日が古いと思います
肉は北海道、青森、三重、岐阜、宮崎、鹿児島など汚染と関係の無い地域からの肉や、オーストラリアの牛肉などがお勧めです。

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(引用終わり)

特に、上記の「アメリカのトウモロコシ」を食べよう、というのはどうかと思います。米国製(モンサント社)の遺伝子組み換えトウモロコシは放射能汚染(低線量)よりも危険じゃないだろうか。http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=10/01/18/0418254


そして、TPPに関する武田先生の見解は以下。
http://takedanet.com/2011/02/post_7049.html

この見解のなかで、北海道農業が TPPによって壊滅することはありえません、と断言しています。この見解自体はおそらく間違っていないかも知れませんが、武田先生の議論は、日本の農政のまずさに論理をスリ替えて暗にTPPを導入した方が日本にとってはいいのではないか、と言っているように思えます。考え過ぎか。

また、武田氏は、「これからのグローバリゼーションを考える上でTPPは重要です」とも言っています。この方は結局グローバリストだったのか・・・

考え過ぎかもしれませんが、もうしばらく氏の言動に注意したいと思います。