発電機(その3)

 本日、東久留米のキャンピングワークスに名車オルビスを見に行ったが、第1の目的は発電機である。
 このビルダーは発電機の開発部門をもっており、車載用のすぐれた発電機を提供している。
 Gストリームに興味があった。コンパクトでしかも音も静かだと思っていたが、音の点では必ずしもそうではないらしい。
 車載用発電機(その2)にまとめたように、Gストリームは多くのすぐれた点を具備する発電機ではあるが、あくまで車の床下に装着するための発電機であって、発電機本体の静音化については必ずしも充分ではない。
 実際にキャンピングカーの後部の床下に装着したGストリームの音を聞くことができたが、発生音はかなりある。静かな駐車場でこれを動かすことには躊躇する程度の騒音。
 Gストリームをさらに防音室に設置して騒音を減少させることはできるか、と聞いてみると、廃熱の処理の関係で技術的にむずかしいだろうとのこと。
 実は、キャンピングワークス社のオルビスは、Gストリームよりも静音化が図られた発電機を標準装備されている。ヤマハのEF2800iSE(2.8kVA)の改造型である。
 この発電機は、それ自体で51dBAのサイレント型として市販されているものであるが、キャンピングワークス社では、これにさらに改造を施して、走行中でも発電機をまわすことができるようにしている。燃料ポンプの装備とキャブレターの改良がポイントらしい。
 さらにこの発電機本体の燃料タンクを除去した部分に厚い防振材(吸音材?)を導入してさらなる静音化を図っているそうだ。そして、この静音化改良型のヤマハEF2800iSEは、オルビス後部に作られた収納庫に設置される。この収納庫にはレールがあり、メンテナンス時には発電機本体を引き出すことができる。メンテナンス・フレンドリーな仕組みだ。発電機収納庫の扉には排気と吸気ファン。
 現在製作中のオルビスを見せていただく。実際の音を聞くことはできなかったが、Gストリームよりかなり静かであるとのこと。

 さらにうれしいことには、2009年版オルビスには、さらに進化した防音仕様を考えているとのこと\(^o^)/
 吸音材のさらなる改善、サウンドカッターのさらなる改善、下排気方式の採用など。
 これで静音化の程度が50dBA以下が実現できれば、いつでもどこでも発電機が使えるようになるのだろうか。改良に期待したい。