コロニヘーヴとパーマカルチャー


 このシリーズの2冊目。
 コロニヘーヴとはデンマーク式家庭菜園で他国にない独特のすぐれた特徴を有する。
 著者のイェンス・イェンセンはデンマーク人。日本人と結婚して東京のマンションに住んでいる。週末は神奈川県の小田原は江之浦の相模湾を見下ろす元みかん畑の遊休農地を開墾してコロニヘーヴをつくる。真鶴海岸も近い。
 コロニヘーヴのコロニとはデンマーク語で集合体を意味し、ヘーヴとは庭の意味。庭のコミュニティ。
 日本の家庭菜園やドイツのクラインガルテンと違うところは、菜園スペースに必ず小さな小屋があるのが特徴。この小屋で休憩したり泊まることができる。
 デンマークでは、8割のコロニヘーヴが国や市で運営され、国民に格安で提供されている。国が積極的に保護しているのだ。
 遊休農地を積極的に活用してデンマーク文化のコロニヘーヴを導入した興味深い記録。


 パーマカルチャーとは、パーマネント(持続的・永遠的)、アグリカルチャー(農業)、カルチャー(文化)の合成語。その土地の持つ生態系を最大限に活用して持続可能な農業の実践する。1970年代にタスマニア大学のビル・モリソンとデビッド・ホルムグレンによって体系化された実践的学問。
 自給自足、循環型、自立、循環型、楽しく心地よい農、がポイント。
 この本は安曇野パーマカルチャー塾の記録。

パーマカルチャーしよう!―愉しく心地よい暮らしのつくり方

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