ポリグロット(polyglot)のすすめ

・種田輝豊「20カ国語ペラペラ」(実業之日本社
 これは父の蔵書にあったもの。昭和44年初版とある。35年前の本だが、すばらしい本だ。全然古くない。この人は手帳のメモをアラビア文字で書いているらしい。
 「これからはポリグロットの時代である。大国のことばイコール世界語という方程式は、いまや無効になりかけている。」
・新名美次「40カ国語習得法」(ブルーバックス
 著者はニューヨークで活躍する開業医。
井上孝夫「世界中の言語を楽しく学ぶ」(新潮新書

世界中の言語を楽しく学ぶ (新潮新書)

世界中の言語を楽しく学ぶ (新潮新書)

 この著者は漫画が趣味で漫画大賞の受賞もしている。冒頭の、チェーホフの「桜の園」の原文に感動するくだりにぐっとくる。すてきな人だ。この本は何度も読み返している。 以前から思っていたが、世界の様々な国の言語、様々な民族のことばは、生物の種の多様性に対応するものではないか。様々な言語を学習し楽しむことは、生物の多様性を大切にし尊重することと同じである。